[クロスロード]1日1,000個の焼き芋を売る「芋屋TATA」坂井孝行 – 2017年1月21日

クロスロード
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こんにちは。ひとりで.comです。

2017年1月21日放送のNEC presents クロスロードは芋屋TATAを運営する坂井孝行氏を特集します。

 

芋を売るのではなくて笑顔を売る芋屋TATA

 

 

底抜けに明るいかっこいい農家

 

芋屋TATA
芋屋TATA

 

埼玉県熊谷市の芋屋TATA。店主は坂井孝行氏。店内はカフェテリア風の焼き芋屋さんである。中には5,000円分も買っていく人もいる。元証券マンだった坂井氏。そこから一転、焼き芋屋さんになった。今では売上を毎年倍々で伸ばしており、5年目の目標は7,000万以上にしたいと考えているという。

 

朝は早朝5時から仕込みをスタート。人気店ゆえの人知れない苦労があった。従業員は午前8時頃出社。スタッフはパートを含めおよそ15名。坂井氏の焼き芋は他とどう違うのか…。

芋屋TATAの焼き芋のおいしさの秘密、それは低温で2〜3時間かけてじっくり焼くこと。するとさつまいもの中野糖化酵素の動きが活発になり甘くなるというのだ。焼き芋機は8台。これで1回で300個の焼き芋が焼ける。

紅はるか安納芋といった常時2種類から3種類の芋を取り扱っている。焼き芋は1袋500円で販売。異なる種類の芋を混ぜて食べ比べることもできる。

 

さつまいもの加工品も揃っており、干し芋芋ジャムなども取り揃えている。

 

 

坂井氏は、畑も自身で持っている。その広さは5ヘクタール。埼玉県のさつまいも農家としては最大級の広さである。浅間山の火山灰土が重なるこの土地は水はけも良く、さつまいもの栽培に適しているという。

毎年土壌診断を実施し、その診断結果を元に適切な成分を足すことによって土壌管理を行っている。この5ヘクタールの土地から毎年9種類、60トンのさつまいもの収穫を行っている。

 

収穫したさつまいもは自社の貯蔵庫に移動させ、約2ヶ月間熟成させる。さつまいもは採れたての状態ではあまり甘みがなく、寝かせて熟成させていくとでんぷん質が糖化していき、甘みが強くなっていく。そのおかげで、ここで作る紅はるかは糖度42度を記録。市の産業祭で金賞を受賞するほどである。

 

 

 

 

 

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なぜ証券マンから農家へ?

 

1982年、埼玉県浦和市生まれ。子供の頃から目立ちたがり屋だった子だった。大学卒業後は証券マンに就職。大金を動かしていたがなぜかそこでは満たされませんでした。そんな時、祖父の耕作放棄地で野菜の栽培を始め、農業に出会った。自分で体を動かすと自分の成果が目に見えて形になってくるのが坂井氏にとっては喜びに感じたという。

そこで6年勤めた証券会社に辞表を提出。その時、妻には黙っていたそうです。農業は辛い、キツイ、というイメージを払拭し、農業はかっこいい、というイメージを自分が作りたい、新しい農家のモデルになると決意したという。

 

 

 

店頭での販売だけに留まらず、余った芋をペースト状にしてパン屋とコラボレーションをしたり、ホテルでのメニューに入れてもらったり、インターネット通販を始めたりと、あらゆる手法で焼き芋を売る手立てを取り入れている。

 

特にインターネット通販に関しては、まだまだ知名度が低く、思うように売れていない…そこで少しでも知名度アップにつながればと、東京浅草で場外販売を行う事を決めた。浅草は全国から観光客が集まる場所なので、知名度アップにつながるのではないかと考えた。

 

今後は、ニューヨークやパリなどへの海外進出を果たしたいと考えている。