[がっちりマンデー!!]( 四季リゾーツ / 旅籠屋 / ファーストキャビン ) 国内市場3兆円規模!? 今、お泊まりウォーズが勃発中! GW直前、まだ間に合う宿泊業界を大特集!! – 2017年4月23日

がっちりマンデー
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こんにちは。ひとりで.comです

2017年4月23日放送のがっちりマンデーは「国内市場、3兆円規模!?今、お泊まりウォーズが勃発中!GW直前、まだ間に合う宿泊業界を大特集!!」と題して、いま注目の格安宿泊施設を紹介。その仕組みに儲かりの仕組みが隠されていた。

 

ちょっとした工夫で宿泊施設でがっちり

 

保養所を活用:四季リゾーツ

 

四季リゾーツ フォレスト箱根
四季リゾーツ フォレスト箱根

 

神奈川県箱根町。温泉旅館が軒を連ね、山あいにはリゾートホテルが立ち並ぶ。そんな温泉郷をのぼっていくとあるのが株式会社四季リゾーツが運営する”フォレスト箱根”。フォレスト箱根には、眺めの良いラウンジがあり、天然温泉の露天風呂なども完備している。さらに体育館やカラオケなども完備されている。

これだけ施設が充実していても、オールシーズン1泊お一人様5,000円という料金設定となっている。これが全室共通でいつでもこの値段設定だという。朝食と夕食をつけても1泊8,000円となっている。

箱根周辺の宿における1泊素泊まりの料金は、平均2万〜5万のところ、フォレスト箱根は5,000円均一となっており、その価格差は歴然。

 

安さのヒミツは…企業の保養所。

 

バブル時代、大企業が社員の福利厚生として豪華な保養所を建て続けたのだが、空き部屋が多く赤字が続き、会社のお荷物となってしまっていた。箱根だけでもおよそ170箇所もの保養所があるのだという。実際フォレスト箱根いすゞ自動車の保養所なのである。

 

四季リゾーツは、保養所を持つ企業から保養所を預かり、維持管理費を負担する。そして一般客に利用してもらった利用料を四季リゾーツが売上として徴収するという仕組みになっている。ただし、部屋の半分についてはオーナー企業の社員の予約を優先するルールを取り入れ、保養所としての機能も残している。

 

一般のお客さんは安く泊まることができ、企業側としても保養所を残したまま赤字を少なくすることができる。今や四季リゾーツは箱根の他にも伊豆や熱海、由布院など名だたる観光地に21もの施設を展開している。その売上は年間10億円となっており、無駄を宝に変えている。

 

フォレスト箱根では、更にコスト削減のためにケチケチ大作戦と題して、チェックアウトが終わった客室の電気を全て切り、露天風呂には、保温カバーをかけて温度が下がらないようにしている。こうした努力も相まって、ケチケチ大作戦によるコスト削減は

 

電気代 100万円
燃料代 120万円
水道代 50万円
合計 270万円

 

の削減効果となっている。

 

 

 

 

 

ファミリーロッジ旅籠屋

 

ファミリーロッジ旅籠屋
ファミリーロッジ旅籠屋

 

茨城県つくば市にあるのが、旅籠屋。1995年に1号店を構えてから年々店舗が増えており、現在は北は秋田から南は鹿児島まで58店舗を展開しており、年間6~7店舗ずつ増えている。年間売上は17億円ほどとなっている。

 

この旅籠屋は、アメリカではよく見かける「モーテル」というスタイルを取っている。1番の特徴はクイーンサイズの大きなベッドがあり1部屋25㎡のゆったりとした部屋となっている。宿泊料金は平日1名で5,000円、4名だと10,000円と家族連れには大変リーズナブルな料金設定となっている。

 

旅籠屋の儲かるヒミツが立地にある。インターチェンジの近くに建てており、ターゲットは車で旅行する家族としている。その為、旅籠屋を拠点に連泊して観光地を巡るお客さんも多いとか。

 

そして、旅籠屋にはもうひとつの特徴が…それが「サービスをしない」サービスだという。すなわち、いい意味で”ほったらかし”にしてくれるため、露天風呂もなければおいしい料理のサービスもない。お客さんは旅籠屋に訪れたら、一度フロントに訪れるだけでOKで、部屋に入るたびにフロントによる必要がない。またチェックアウトは鍵をポストに返却するだけなので、帰りにフロントによる必要もない。

 

 

 

 

 

 

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カプセルホテルの豪華版:ファーストキャビン

 

ファーストキャビン
ファーストキャビン

 

中央区馬喰町の問屋街にあるのが、First Cabin株式会社ファーストキャビンが現在12店舗を運営している。全店舗で稼働率は85%〜95%となっている。

ファーストキャビンは東京・大阪・福岡など都市部の駅前を中心に出店しており、年間売上は約15億円。

 

ファーストキャビンは、カプセルホテルの豪華版といった感じの作りになっている。カプセルホテルとの違いは立って入れるほどの高さの部屋となっており、部屋はセミダブルのベッド、35インチのテレビも備え付けられている。共同のシャワールームや大浴場も備え付けれられている。これで1泊6,800円という価格。

 

安くてキレイな作りになっているため、これまでカプセルホテルではお客さんになっていなかった女性の利用も多いという。その為、女性に安心して使ってもらえるように、階によって男性 / 女性をわけているのである。

 

このファーストキャビンの儲かりのヒミツがここが”カプセルホテル”であるということである。旅館業法によれば、ホテルには各部屋に窓が必要で、部屋の広さは9㎡以上なければならないと定められている。しかし、カプセルホテルは旅館業法上、”簡易宿所”に位置づけられており、窓も広さも制限がないのである。

 

また、出店に関してもビルをホテルに改装しようとする場合とファーストキャビンにする場合とで大きな差が生じるという。

普通のホテル ファーストキャビン
コスト 5億円以上 3.5億円
工期 2年以上 7ヶ月

*日本橋よこやま町店の場合