こんにちは。ひとりで.comです。
今日は、Googleスプレッドシートで並べ替えを簡単に実現できるSORT関数について紹介したいと思います。このSORT関数は、Googleスプレッドシート独自の関数でExcel(エクセル)にはありません。
SORT関数:Googleスプレッドシートで元の表を変更せずに並べ替えが実現できる
スプレッドシートのSORT関数とは?
SORT関数
指定した配列または範囲の行を、1 列または複数の列の値に従って並べ替えます。
SORT関数は以下のような形で使います。
SORT(範囲, 並べ替える列, 昇順, [並べ替える列2, 昇順2, ...])
範囲
– 並べ替え対象のデータを指定します。並べ替える列
– 並べ替え基準の値を含む範囲
内の列の番号、または範囲
外の範囲を指定します。並べ替える列
の範囲には、範囲
と同じ行数を含む 1 列を指定する必要があります。
昇順
–並べ替える列
を昇順で並べ替えるかどうかをTRUE
またはFALSE
で指定します。FALSE
を指定すると降順で並べ替えられます。並べ替える列2, 昇順2 ...
- [省略可] – 1 つ目の引数以外に順に指定する追加の列と並べ替え順序です。
構文を見ても、いまいち使い方がわからないと思いますので、実際にどのように使うのかについて次以降で見に行きたいと思います。
スプレッドシートのSORT関数で表の並べ替え
GoogleスプレッドシートのSORT関数はExcel(エクセル)には存在しない関数で、スプレッドシート独自の関数となります。いくつかこういった独自の関数を持っていますが、そのひとつになります。
ここからは、SORT関数の具体的な使用方法について説明していきたいと思います。
まず、以下のような表を想定してみましょう。この表は、個人別の売上実績を示した表になりますが、これを売上順に並び替えてみましょう。ここでポイントとなるのが、元の表を変更せずに並び替えをしたいという点です。
この表をコピーして貼り付けて、並び替えを行うというやり方でも実現可能ですが、それよりも簡単に実現することが出来るのがSORT関数です。
上記表から、売上順(降順)のSORT関数を入れてみたいと思います。ここでは
=SORT(A1:D28,4,FALSE)
というように関数を入れます。
最初のカンマまでは、並び替えをする表を指し示します。ここで指定した範囲が並び替えの範囲の対象となり、最後の結果もこの範囲内のものが表示されます。
次の「4」という数字はどの列を元に並び替えを行うかを指定します。4というのは、左からの何番目の列を並び替えの基準とするかを決めます。
最後のFALSEは、降順を表しています。昇順で並び替えを行いたい場合はTRUEと入れます。
すると、以下のように並び替えをした結果の表が表示されます。SORT関数を使っただけでは表の書式までは変更されませんので、書式は別途調整して上げる必要があります。
そこで以下のように、表を整えました。こうすることによって、元の表と売上順の表の2つの表を並べて表示することができました。
元の表を変更せずに並べ替えができる
このSORT関数の一番のポイントは「元の表を変更せずに並べ替えができる」という点です。これを応用すれば、例えば売上表を名前順に並び替えた場合、支店別に並び替えた場合、売上順に並び替えた場合、支店別かつ売上順に並び替えた場合…など、様々な方法で並び替えた結果を同じスプレッドシート上に表記して、比較することができます。
また、上司などから「○○順で並び替えて欲しい」といった要望があったときでも数式だけ変更すれば、実現できます。
ぜひ、このSORT関数の使い方を覚えておくと良いでしょう。