こんにちは。ひとりで.comです。
2017年8月13日放送のがっちりマンデーは「「日本以外でボロ儲け」ワールドワイドな戦略でがっちりな会社を大特集！！」と題して株式会社オカムラ、関家具、旺方トレーディングを紹介。
オカムラ / 関家具 / 旺方トレーディング
オーラルケアで世界へ。株式会社オカムラ
大阪府大阪市にある株式会社オカムラ。明治時代から続く老舗企業であるが、この企業が製造しているのが、ハブラシである。世界100カ国でオーラルケア製品を販売しており、グループ全体で年商20億になるという。そのアイテム数は2,000種類にも及ぶ。
実は、オーラルケア製品は、世界の国々よってニーズが異なるという。例えばヨーロッパでは、おしゃれなデザインの製品が大人気。特にイギリス・ドイツ・イタリアでは、とうもろこし素材のエコな製品が売れ筋なのだという。
タイでは、ヘッド部分が取替式になっている製品が人気。国柄として節約の意識が高いのが特徴なのだという。また日本好きの人が多く、パッケージデザインには敢えて日本語を採用している。
韓国では、歯間ブラシが大人気。中でも日本にはない極細の4Sサイズが売れ筋である。
アメリカでは、歯ブラシではなく、歯の詰め物を自分で入れたりする治療キットがよく売れる。歯医者で保険が効かないアメリカでは普段から歯のケアを自分で行うのが常識となっている。
明治40年創業の株式会社オカムラは歯ブラシ関連の特許も持っている日本有数の老舗企業であったが、戦後参入してきた花王やライオンといった大手メーカーとの競争に太刀打ちできなくなってしまった。
そこで、60年前に工場を刷新し、いち早く海外での販売を開始したところ、歯ブラシづくりの高い技術と、それぞれの国柄に併せた商品を製造できる商品開発力が評価され人気となったのである。
最近では香りつき歯間清掃具 Rebreを日本に逆輸入するということも行っている。
一枚板の高級テーブルでジャパンクオリティ！株式会社関家具
福岡県大川市の株式会社関家具。1968年創業の関家具は現在、世界100カ国で高級家具を販売し、創業以来増収を続けており、年商155億。
関家具が強いのは、”一枚板の高級テーブル”である。ブビンガという木から作ったテーブルは216万円、カリンという木から作ったテーブルは378万円、ケヤキから作ったテーブルは2,160万円と超高級。
購入者は世界のお金持ちで木が好きな富裕層の方が購入するのだという。日本では、あまり高い家具を長く使うという文化がないが、海外ではモノが良ければしっかり売れるのである。
関家具では、工業製品の大量生産ではなく、世界でひとつの工芸製品を販売するということで他社との差別化を行っている。工業製品の大量生産だとどうしても価格競争に陥ってしまう。工芸製品は少量を良い素材で丁寧に作り上げるため、価格競争に陥らないのである。
そのためには、まず素材選びが重要で社長自ら世界を飛び回り買い付けを行っている。そして、木材の年輪をしっかり見極めた上で切削する。その後木の素材に併せて2年から10年かけて自然乾燥を行い、加工を施す。
これだけの手間暇をかけたジャパンクオリティだからこそ、海外でも高く売れるのである。
農機具を世界に販売！旺方トレーディング
鳥取県鳥取市にある旺方トレーディング。20歳で起業し、現在37歳で年商10億円まで成長している。旺方トレーディングは農機具の中古販売を事業として行っている。中古の農機具を買取り、海外で販売しているのだという。
例えば、もう企業すらないHINOMOTOというメーカーの農機具の場合、買取価格はおよそ10万で、海外にはおよそ20万で販売するのだという。日本では買い手がつかないような古い農機具であっても海外では売れるのである。
取引国は、アフリカのジンバブエからヨーロッパ各国、アメリカまで世界87カ国に広がる。
しかし、なぜ日本のトラクターは人気なのか…。見た目は古いがシンプルで小型、操作・修理もしやすい。さらに小回りが利き、頑丈なので海外でも人気となっているのだという。
さらに、日本でメンテナンスを行おうとするとコストがかかってしまうため、買い取ったそのままの状態で販売し、海外の販売代理店がメンテナンスを行い、販売している。もし動かなくても分解してパーツだけでも売ることができるため、この方が効率的なのだという。現在世界390社の販売代理店と提携を行っている。
