こんにちは。ひとりで.comです。
今日は、先日紹介したJOIN関数の対義関数であるSPLIT関数について紹介したいと思います。
区切り文字で文字列を分割するSPLIT関数
【目次】
1.SPLIT関数とは?
2.SPLIT関数の使い方
3.SPLIT関数が使える場面について
1.SPLIT関数とは?
SPLIT関数は、Googleスプレッドシート独自の関数です。Excelの関数には存在しない関数です(ただし、JOIN関数同様にExcelのVBAを使うとこのSPLIT関数を利用することができます。またMicrosoftのAccessというデータベースにおいてもこのSPLIT関数は利用可能です)
SPLIT関数
指定した文字または文字列の前後でテキストを分割し、各部分を同じ行の別のセルに表示します。
SPLIT関数の数式
=SPLIT(テキスト, 区切り文字, [各文字での分割])
・テキスト – 分割するテキストです。
・区切り文字 – テキストを分割するために使用する文字です。
デフォルトでは、区切り文字の各文字が個々に検証されます。たとえば、区切り文字に “the” を指定した場合、テキストは “t”、”h”、”e” の文字で分割されます。各文字での分割を FALSE に指定すると、この動作をオフにできます。
・各文字での分割 – [省略可 – デフォルトは TRUE] – 区切り文字に含まれる各文字でテキストを分割するかどうかを指定します。
2.SPLIT関数の使い方
実際のSPLIT関数の使い方について見ていきましょう。
前回JOIN関数の最後で作成したデータをもとに見ていくことにしましょう!
ここで利用した「東京,大阪,札幌,仙台…」という文字列をセルごとに分割していきたいと思います。
=SPLIT(D12,”,”)
上記のように数式を挿入することによって、”,”で区切られた文字列をセル毎に分割して表示することができます。
3.SPLIT関数が使える場面について
システムからデータを抽出した際など、文字列がカンマによって区切られて抽出されることが多々あります。そういった場合は、このSPLIT関数を用いて、セル毎に分割することができます。こういった場面に陥った際、普段Excel(エクセル)を使っている人でも、こういう時のみスプレッドシートを使って、セル毎に分割した上でまたExcelにデータを戻してあげるということも可能です。
またこれを活用すれば、カンマ区切りで区切られたデータを抽出してきた後、スプレッドシートやExcel上に縦に表示しなおしてあげることもできます。
先ほどのデータを活用して実際に見てみましょう。先ほどのデータで値が入っている範囲全てを選択して[特殊貼り付け]の[値のみ貼り付け]を選択します。
そして、同じ範囲を再度コピーした上で、今度は[特殊貼り付け]の[転置して貼り付け]を選択します。
転置…とは、縦と横を入れ替える、という意味ですね。この転置して貼り付けをすると、横に並んでいたものを縦に並び替える事ができます。(時計の針を3時から6時に変える、イメージです)
このように応用すると、SPLIT関数は非常に大きな可能性を秘めた関数だと言えるかと思います。ぜひマスターして、より効率化を目指しましょう!