こんにちは。ひとりで.comです。
今日はGoogle Spreadsheet(スプレッドシート)独自の関数であるJOIN関数について紹介していきたいと思います。
区切り文字で文字列を結合するJOIN関数
【目次】
1.JOIN関数の説明
2.JOIN関数の使い方
3.JOIN関数でできることと注意事項
1.JOIN関数の説明
JOIN関数はGoogleスプレッドシート独自の関数です(正確には、Excelの中でもありますが、VBAの数式としてしかありません。)通常のExcelの関数ではJOIN関数は使えませんのでご注意ください。なお、ExcelではなくAccessであればJOIN関数を使用することは可能です。
JOIN関数
指定した区切り文字を使用して、1 つ以上の 1 次元配列の要素を結合します。
JOIN関数の数式
=JOIN(区切り文字, 値または配列1, [値または配列2, …])
・区切り文字 – 結合する各値の間に配置する文字または文字列です。
・区切り文字は空白にすることもできます(例: JOIN(,{1,2,3}))。
・値または配列1 – 区切り文字を使用して結合する値または配列です。
・値または配列2, … – [省略可] – 区切り文字を使用して結合する追加の値または配列です。
2.JOIN関数の使い方
では、実際にどのように使うのか見ていきましょう。
まず、以下のような表で考えてみたいと思います。各セルに文字列と区切り文字を配置しました。この文字列をそれぞれ区切り文字に従って結合してみたいと思います。
E列にJOIN関数を挿入します。
=JOIN(D5,B5,C5)
という形で数式を挿入します。ここでは、D5が区切り文字でB5が文字列[1]、C5が文字列[2]となります。すると結果は以下のようになります。
上記のように、文字列を結合させることができました。
3.JOIN関数でできることと
では、JOIN関数はいったいどういうときに使うのでしょうか?
主にシステム関連に携わっている方であれば、このJOIN関数のありがたさを実感できるのではないでしょうか?というのも、多くのシステムでは文字列は、カンマ区切り形式でデータベース等に保存されている事が往々にしてあります。すなわち、システム内にデータを投入する際、カンマ区切りのデータにしてあげる必要があります。
それをひとつひとつカンマをつけていたら非常に面倒ですよね。また、単に結合させるCONCENTRATE関数や&を使って結合させることもできますが、これですと文字列の数だけ同じことをする必要があります。
このJOIN関数の最も優れているところは、結合する文字列は範囲で指定できる(配列で選択可能)という点にあると言えるでしょう。
例えば以下のように、結合したい文字列が複数あったとしても、2つ目の引数に範囲を指定することによって、一度に多くの文字列を結合させることができます。
このように、特に多くの文字列を特定の区切り文字で区切っていきたい場合は、JOIN関数を用いて、数式を組んでみてください。