スプレッドシート:新機能 / Explore ( データ探索 )機能で業務効率化

Googleスプレッドシート Explore機能6
LINEで送る
Pocket

こんにちは。ひとりで.comです。

Google for AppsがG suites という名称に統一されました。これは、Google内での製品のRestructureが行われたということですが、それに伴い、いくつかの新機能も出てきています。今回紹介する機能はExplore機能というもので、Google Spreadsheetだけでなく、GoogleドキュメントやGoogleプレゼンテーションにも搭載されています。

 

スプレッドシート:新機能 / Explore ( データ探索 )機能

 

 

 

 

スプレッドシートの新機能 Explore(データ探索)機能とは?

スプレッドシートに新たに導入されたExplore機能(データ探索機能)は、主に表示形式
やグラフと分析情報について、自動でレコメンドしてくれる機能になります。

Googleの製品開発担当者によれば「スプレッドシートの利用者のうち3分の1は式がどのように作用するかを理解していないため、式のことがわからなくても、自然言語を使って入力するだけで、いろいろな値を引き出せるようにしたとのこと。」

聞こえはあまりよろしくありませんが、つまり「スプレッドシート使ってる人の3人に1人はよくわからず使ってる…」ということを指しています。そこで、データから読み取れる事実やインサイトを自動で抽出しよう、というのが、この機能の本質です。

では実際にどのようにExplore機能を使えば良いのか、また実際にどのようなインサイトを抽出してくれるのか…について、次の章で見ていくことにしましょう。

 

 

 

実際のExplore機能の挙動について

では実際どのようなインサイトを出してくれるのでしょうか?実際の画像を提示しながら見ていくことにしましょう。

 

まずは以下のようなサンプルデータを用意しました。こちらは、歴代のワールドカップのデータです。いつ、どこで、何チームが参加したのか…といったようなデータを用意しています。これをもとにExplore機能を使ってみましょう。

Googleスプレッドシート Explore機能1
Googleスプレッドシート Explore機能1

 

 

 

Explore機能は、スプレッドシートの右下にあるボタンから利用します。

Googleスプレッドシート Explore機能2
Googleスプレッドシート Explore機能2

 

 

 

すると、画面右側にWindowが新しく出てきます。ここにデータから読み解けるインサイトやオススメの表示設定などが出てきます。実際にどのような項目が出てくるのか見てみましょう。

Googleスプレッドシート Explore機能3
Googleスプレッドシート Explore機能3

 

 

例えば書式に関しては「交互の背景色」(交互に背景色を設定する)を推奨してくれます。


※なおこちらの詳しい使い方については、以前記事を書いておりますので、下記を参照してください。
スプレッドシート:新機能?交互の背景色を自動で表示させる

Googleスプレッドシート Explore機能4
Googleスプレッドシート Explore機能4

 

これで表が簡単に見やすくなります。

 

 

それ以外にも、データの数値からインサイトを導いてくれます。例えば以下は、分析結果の一例ですが、横軸に年代、縦軸にチーム数、試合数、ゴール数を示すグラフを表示し、「2014年まで各数値が増えている」という傾向を示唆してくれています。(この分析があなたにとって有効であれば、これをそのままグラフとしてスプレッドシートに貼り付けることもできます。)

Googleスプレッドシート Explore機能5
Googleスプレッドシート Explore機能5

 

 

 

また以下のようなデータもインサイトとして提示してくれています。チームの数と試合数の相関関係を見たバブルチャートです。これによると、チーム数が10チーム増えると、試合数が22.5試合増える…という相関関係を明示してくれています。

Googleスプレッドシート Explore機能6
Googleスプレッドシート Explore機能6

 

 

 

スポンサードリンク

人間の仕事が取って代わる?

 

まだ、リリースしたばかりの機能ということもあって、分析結果などから導かれるインサイトが簡易的なものばかりだと感じられたかもしれません。これは、色々な人が使う事によって、どんどん精度が向上していくものです。ここにもGoogleのAIの技術が使われています。

 

この精度が向上することによって、一体何が起きるのでしょうか? これまで、独自で分析していたものや、表を作成する事自体にコストがかかっていましたが、どんどんこのに対するコストはAIによって代替されていくでしょう。結果的に人間は、こういった「作業」に対する価値が低下していき、より戦略的な部分(その結果何を次のActionとして起こすべきなのか)に対して価値を発揮することを求められていくことになるでしょう。