こんにちは。ひとりで.comです。
2016年10月11日放送のガイアの夜明けは””デフレ再燃?”新サバイバル”と題して低価格を売りにした企業の特集を行う。
低価格で攻勢に出る「ニトリ」「ガスト」「かっぱ寿司」「西友」
【目次】
1.高島屋に出店する「ニトリ」
2.低価格で続々新商品を投入する「ガスト」
3.〝回転寿しの負け組〟から逆襲に転じる「かっぱ寿司」
4.独自のPBブランドを展開する「西友」
【目次】
1.高島屋に出店する「ニトリ」
(1)株式会社ニトリホールディングス
株式会社ニトリ(英: Nitori Co., Ltd.)は、北海道札幌市北区に本社を置く、インテリア(家具)小売業大手の企業である。北海道を中心に南は沖縄まで国内386店舗と台湾に24店舗を展開するチェーンストア指向企業。2010年11月に旧・株式会社ニトリが、持株会社「ニトリホールディングス」へ移行し、新たに「株式会社ニトリ」として設立された。 似鳥昭雄が創業して一代で大手家具企業に登りつめた。
これまでの出店戦略としては、郊外を中心とした多フロアにて、多くの品揃えを行う大型出店がメインであったが、ここ数年その戦略に大きく舵を取っている。
(2)東京都心部への出店戦略
その代表例が2016年4月に出店した東京銀座のプランタン銀座への出店である。
2014年末の似鳥社長はインタビューの中で以下のように答えている。
「リーマンショック以降、値下げを8回してきたが、その結果、顧客層が年収200万~500万円ぐらいの層に偏った。それを中の上くらいの商品を増やすことで、年収800万円ぐらいの顧客に引き上げる戦略が、うまくいっている。これまでは値下げしすぎたと反省している」
これまでは、「お値段以上ニトリ」というCMのキーワードからも分かる通り、どちらかというと低価格層を中心とした商品ラインナップを行ってきたが、ある程度全国における知名度があがってきた事を受けて、今後は、中流階層に向けたブランディングや商品ラインナップを行っていくとのことである。
そこで、東京銀座への出店を決めた。銀座プランタンでは、これまでの売り場面積のおよそ3分の1程度しかない…ということもあり、厳選した商品ラインナップを行い、客単価アップを狙うという。
こうした都心への展開のさらなる一手として、新宿髙島屋への出店も決まった。新宿駅という東京都においても最大級の乗降客を背景に、高い集客力を有する高島屋商業施設にテナント出店することで、より多くの人に、ニトリが追求する「日常の住まいの豊かさ」を体感してもらえる店づくりを目指す。
高島屋としても、ニトリを核店舗の一つと位置付けることで、百貨店を利用しない新たな客層が来店するきっかけを作りたいという。
2.低価格で続々新商品を投入する「ガスト」
株式会社すかいらーくの傘下のファミリーレストラン「ガスト」。すかいらーくグループとしては、全国に3,000店舗以上を展開している。うち、1,300店舗以上が「ガスト」である。
2016年6月にグランドメニューの7割を刷新した。ハンバーグを20%大型化するなど肉料理を中心としたグリルメニューを強化。値ごろ感を打ち出し価格に敏感な若年層の来店を促すほか、一部の料理では糖質ゼロの麺を導入するなどして健康面にも配慮。
このグランドメニューの刷新には大きな狙いがある。
2016年2月の中期計画発表の際、谷真社長兼CEO(最高経営責任者)は「若年層とヤングファミリーを今一度取り戻す」と語った。昨今、いわゆる「100円回転寿司店」に上記若年層やヤングファミリーを取られている状況を鑑み、値ごろ感や、健康面の配慮を打ち出し、新メニュー攻勢にて100円回転寿司店から、今一度顧客取り戻しを狙う、という。
3.〝回転寿しの負け組〟から逆襲に転じる「かっぱ寿司」
まずは、回転寿司業界の概況を見てみましょう。以下の通りです。
企業名 | 売上高(百万円) | 店舗数 |
あきんどスシロー | 136,200 | 415 |
くらコーポレーション | 105,306 | 375 |
はま寿司 | 101,034 | 433 |
カッパ・クリエイト | 80,320 | 346 |
元気寿司 | 32,318 | 280 |
かっぱ寿司を展開する「カッパ・クリエイト」は売上高・店舗数を見ても、上位層と大きく水をあけられている。
同社は、日本で初めて100円寿司をはじめたり、タッチパネル方式での注文をはじめたりし、その度に売上を伸ばしてきた。しかし、それだけでは、他社の参入障壁にはならず、同業の追い上げについていくのが精一杯だった。また、同業他社が、軒並みグルメ志向にシフトしたことについていけず、一気に客離れを起こしてしまった。
2013年、同業5位の元気寿司との業務提携を前提とした経営統合を模索したが、当時の筆頭株主であったコメ卸最大手の神明からの反対を受け、2014年に経営統合案を白紙撤回に戻し、同年居酒屋大手のコロワイドグループからの株式公開買い付け(TOB)によりコロワイドグループの傘下に入り、経営再建を行っている。
– かっぱ寿司の由来 –
当時、回転寿司は、ベルトコンベアを利用して回す事が一般的であったが、それでは他店と何も変わらない…ということで、水流を使ってお皿を回すことにした。水流の上にお皿がある状態がまるでカッパのようだ…ということからかっぱ寿司という名称になったと言われている。
4.独自のPBブランドを展開する「西友」
合同会社西友は東京都北区赤羽に本社を置くGMSで、現在はアメリカのウォルマートグループの傘下である。
2016年4月時点で、日本全国に343店舗を展開している。
西友の歴史については、大変複雑なため、詳細を知りたい方はぜひWikipedia等を参照してください。
西友には「みなさまのお墨付き」というプライベートブランド商品がある。
プライベートブランドとは…
プライベートブランド(英語: private brand)とは、小売店・卸売業者が企画し、独自のブランド(商標)で販売する商品である。ナショナルブランド (NB)[1]の対義語。
この「みなさまのお墨付き」という名の通り、商品開発の段階で試験者の7割以上から賛成を得られないと商品として店頭に出ることはない、という。それだけ、プライベートブランド商品の商品開発には余念がない。
すでに「みなさまのお墨付き」プライベートブランド商品は780品目以上にのぼるが、ここからは、闇雲に商品を増やすことではなく、既存品の「品質向上」と「価格強化」を進めていくという。
消費者が西友に求めている事は「良いものを安く提供してくれる西友」であるということを第一に捉え、親会社のウォルマートが掲げる「EveryDay Low Price(EDLP)」を守り続け、今後も挑戦していくという。