こんにちは。ひとりで.comです。
2016年10月10日放送の未来世紀ジパングは「クロアチア 観光とマグロでいま沸騰中!」と題して知られざるヨーロッパの観光地クロアチアを特集します。
クロアチア 観光とマグロでいま沸騰中!
【目次】
1.人気沸騰中のクロアチアの基本情報
2.人気沸騰、その理由、特徴とは?
3.日本とクロアチアの関係について
1.人気沸騰中のクロアチアの基本情報
クロアチアはヨーロッパの中でも中央に位置する。総面積は約5万7,000平方kmで、九州の1.5倍程度の国土である。人口は430万人ほどで、公用語はクロアチア語である。
1991年に旧ユーゴスラビアから独立して、クロアチア共和国となった。
2015年の観光客は約1,400万人で、この数字は人口の約3倍を誇ります。観光業がGDPの17%を誇る。
2.人気沸騰、その理由、特徴とは?
旅行通も注目する、クロアチアの名所は、世界遺産にも指定されている「ドブロブニク」。アドリア海の真珠とも言われるこの場所は、どこかで見たことがある人もいらっしゃるのではないでしょうか?
ジブリ映画の「魔女の宅急便」の舞台にもなった…といえば、見たことある方もいらっしゃるかもしれません。
実はドブロブニクは、ユーゴスラビア紛争(1991年から2000年)で被害にあった場所でもある。そんな中、約20年で復活を遂げているが、過去の写真を元に復元を図ったとのことである。
また、ドブロブニクは「ゲーム・オブ・スローンズ」というアメリカの大ヒットTVドラマの舞台でもある。このTVドラマは193カ国でも放送され、その聖地として非常に人気がある。
これもドブロブニクの市長のマーケティング力の賜物である。
市長は、ドブロブニクをエンターテイメントの街にしたいということで、撮影料は無料、機材費は3割負担という形にして、映画や舞台等の撮影場として集客を図っている。
3.日本とクロアチアの関係について
クロアチアのアドリア海には、クロマグロの養殖が有名である。実はこのクロマグロ、1990年代にオーストラリアから日本のマグロ養殖を学び、それをクロアチアに持ち帰ったことにより一大産業に発展した。現在では、対日輸出の9割がクロマグロで占めているという。
クロアチアでは、マグロは大衆魚という位置づけ。通常クロアチアでは焼いて食べるのが一般的で日本で買うよりも格安で買うことができる。
また、マグロだけでなく、クロアチアで憧れの職業が日本と関係しているという。クロアチアの平均月収は8万円、失業率16%を誇る。そんな中で憧れの職業は「船乗り」である。もともと海洋の国であるクロアチア人は「判断力」「決断力」に優れており、日本の郵船企業からすると大変魅力的なのだそうである。
日本郵船は、そんなクロアチアに注目するいち企業のひとつである。日本郵船はLNG船など、世界で800隻の船を保有する。船長クラスになれば、年収1,000万はくだらないという。先の平均月収8万円からすると、約10倍にもなる。
実は日本には、この船員になる人材が不足している。1970年代は5万人程度いた船員は今では2,000人程度となってしまっている。これは、ひとつには日本の賃金が高いということに加え、一度出港すると3ヶ月から半年は帰ってこない、という職業的特徴も由来している。