[未来世紀ジパング]ベトナムと日本!セカンドステージで沸騰 – 2016年10月31日 –

ジパング
LINEで送る
Pocket

こんにちは。ひとりで.comです。

2016年10月31日放送の未来世紀ジパングはベトナムと日本!セカンドステージで沸騰と題して、ベトナムの新日状況を特集する。

 

急成長するベトナムで日本企業(日本人)が大活躍(コクヨ、バニラ・エアPizza4p、市川環境エンジニアリング)

 

ベトナム 経済成長 GDP推移
ベトナム 経済成長 GDP推移

 

 

急激な経済成長を見せるベトナム。ベトナムにおける平均年収はこの10年で5倍に増えている。また平均年齢も30歳で、人口は9,300万人と若くて勢いのある会社と言って良いだろう。そうした中、日本は昔からベトナムの経済を支えるべく国として資金援助を積極的に行っている。今でも世界の他のどの国よりもベトナムに対して資金援助を行っており、過去20年において日本が1番の資金援助国である。

 

そうした背景もあって、ベトナムも国を挙げて日本への親日度をあげようと努力している。そんな中で活躍する日本企業や日本人について紹介していく。

 

日本語が第一外国語に?コクヨが挑むノート市場

 

今年春、全ての小学校で日本語を英語と並び第一外国語にすることを決定した。今は試験的にいくつかの小学校にて実験中であるが、それがうまくいくと、日本語はベトナムの第一外国語として取り入れられることになる。予定では、小学校3年生から週4回日本語の授業を実施することになるという。

日本語の強化は経済強化を受けての事。日本語を学ぶことでより友好関係を深くできると考えてのことである。

そんな中、その状況を後押ししようと、文具メーカーのコクヨがベトナムに力を入れている。

コクヨといえば、Campusノートである。この日本人であれば誰もが知っているであろう、Campusノートが今ベトナムで大人気となっている。

 

コクヨ Campusノート
コクヨ Campusノート ベトナム

 

コクヨは2005年にベトナムに工場を建設。当初は日本向けの工場として設立したが、2010年からベトナム国内でも販売を開始した。ベトナムにおいて、日本語を学習する人が増えたのを受けてである。

 

コクヨCampusノートは現地で販売されている一般的なノートよりも約3割高い。しかしながら、学生からCampusノートは非常に人気で年間2,000万冊を売り上げている。

 

コクヨは、ベトナム人が日本語を勉強しやすいようにと、ノートに漢字を書きやすい点線を入れたノートを開発するなど、より日本語を効率よく学ぶことができるよう、ノートを通して支援をしている。

 

コクヨ ベトナム Campusノート 日本語練習ノート
コクヨ ベトナム Campusノート 日本語練習ノート

 

学生をターゲットにした日本とベトナムの取り組みはコクヨだけでなく、国家プロジェクトとしても進められている。それが、今年9月に開講した日越大学である。日本とベトナムの架け橋となるような人材を育成するために国家プロジェクトとしてスタートしたものであり、今年の開講当初は70人ほどの入学者だったが、将来的には6,000人規模の総合大学を目指すという。

 

 

 

 

ベトナムがもっと身近に…バニラ・エア

 

格安航空(LCC)を運営するバニラ・エア。今年、日本からベトナムへの片道航空券として、片道1万50円での就航をスタートした。これはもっと日本、ベトナム間の往来を身近にしたい…という思いからで、価格的には非常にチャレンジングだが、こうした格安航空券によって、よりベトナムを、そしてより日本を身近に感じてもらえるようにしている。

 

またベトナム国内では、日本人が営むピザ屋が大繁盛している。Pizza 4P’sというピザのファストフード店である。商社からサイバーエージェントに転職し、ベトナムでの現地法人の駐在員として赴任していた益子陽介氏が2011年にベトナムのホーチミンで立ち上げたピザのファストフード店である。

駐在中からベトナムの魅力を感じ、ここで起業したいと考えたそうだ。もともとフランス領だったベトナム。そのせいもあってか、周辺諸国と比較してパンへの抵抗感が少ないと感じ、マーケットとして狙い目なのではないかと考えたのがきっかけである。

 

ベトナム ピザ Pizza 4P's
ベトナム ピザ Pizza 4P’s

 

ピザだけでなく、チーズへも拘った。当時ベトナムでは高級なフランス産のチーズしかなかったため、ベトナムのダラットという街で酪農からチーズを作る体制を作り上げた。そのチーズもベトナムの人々から大反響で、チーズのみでの販売も行っている。契約件数は1,000件を超えるという。

 

 

急速な発展に伴うゴミ問題にも日本企業が。

 

上記のように急速な発展を遂げているベトナム。経済成長の裏に、課題も山積みである。そのひとつが、ゴミ問題である。この20年間でベトナム国内から排出されるゴミは約7倍に増えているという。まだまだ、ゴミを分別するという習慣がないベトナム国内で、ゴミの分別において活躍する日本企業があった。

ベトナムのハノイでは、既にこのゴミ問題に対応するために、市民へ分別を義務付けた。しかしながら、これまでゴミを分別する習慣のなかったハノイ市民に分別をさせるのは至難の技であり、実際のところ、まだまだ浸透していない。

 

 

市川環境エンジニアリング。従業員450名の廃棄物処理やリサイクル事業を行う日本企業がある。ベトナムにあるイオンより依頼を受けてイオンモール内で発生するゴミの分別コンサルティングを行っている。

そこでも分別はなかなかうまくいかず苦労したという。しかし、粘り強くゴミの分別を教えることで今ではキレイにゴミの分別ができるようになったという。

 

ゴミの分別が進めば、そのゴミを利用したリサイクルができるようになる。市川環境エンジニアリングでは、このリサイクル事業も手がけている。

リサイクル燃料としてゴミをエネルギーに変換するという。RPFという廃棄物固形燃料だ。廃棄物固形燃料はゴミから排出できるエコな燃料として近年注目を集めているが、ベトナムではまだ利用されていない。

 

廃棄物固形燃料 RPF
廃棄物固形燃料 RPF

 

これを売り込もうというのが、市川環境エンジニアリングの戦略である。廃棄物固形燃料(RPF)を製紙工場のボイラーに活用できないかと売り込みに行く。ここでは燃料として石炭を利用している。廃棄物固形燃料は価格も石炭と比較して安く環境にも良い。ただし、石炭と比べて燃焼速度が非常に早いため、石炭と同比率で配合すると廃棄物固形燃料(RPF)が先になくなってしまいバランスが悪くなってしまう。

 

まだ、実験段階ではあるが、廃棄物固形燃料(RPF)が石炭に変わる燃料として受け入れられる試みが成功すれば、ゴミ問題と石炭による大気汚染、両方の問題を解決できるのではないかと考えられている。