こんにちは。ひとりで.comです。
2016年11月6日放送のがっちりマンデー！！は「黄色いメダルのスゴ技職人登場！「黄綬褒章2016」と題して、黄綬褒章を受賞した職人の技術を特集します。
黄綬褒章受賞の天才はんだ職人、元祖カリスマ美容師の神のハサミ
褒章とは？
社会や公共の福祉、文化などに貢献した者を顕彰する日本の栄典の一つ。対象となる事績により、紅綬褒章、緑綬褒章、黄綬褒章、紫綬褒章、藍綬褒章、紺綬褒章の6種類がある。
| 褒章 | 意味 |
| 紅綬褒章 | こうじゅほうしょう。「自己の危難を顧みず人命の救助に尽力したる者」に授与される。 |
| 緑綬褒章 | りょくじゅほうしょう。「自ら進んで社会に奉仕する活動に従事し徳行顕著なる者」に授与される。 |
| 黄綬褒章 | おうじゅほうしょう。「業務に精励し衆民の模範たるべき者」に授与される。 |
| 紫綬褒章 | しじゅほうしょう。「学術芸術上の発明改良創作に関し事績著明なる者」に授与される。 |
| 藍綬褒章 | らんじゅほうしょう。「教育衛生慈善防疫の事業、学校病院の建設、道路河渠堤防橋梁の修築、田野の墾闢（こんぺき、開墾）、森林の栽培、水産の繁殖、農商工業の発達に関し公衆の利益を興し成績著明なる者又は公同の事務に勤勉し労効顕著なる者」に授与される。 |
| 紺綬褒章 | こんじゅほうしょう。「公益のため私財を寄附し功績顕著なる者」に授与される。 |
黄綬褒章受賞者 – いったいどんなすご技が –
ひとりめは、大塲家住宅の茅葺屋根。この茅葺屋根を修復する職人のすご技。
茅葺屋根の修復歴は50年、御年84歳の職人。今なお現役として屋根の上にのぼって修復作業を行っている。職人ともなると、屋根をひと目見ただけで、どこをどのように修復すれば良いかがわかるという。従って、通常の職人よりも2倍のスピードで仕上げてしまうという。
現在、市街地での新築で茅葺屋根の建築は建築基準法で禁止されているため、現存する茅葺屋根をいかに後世に残していくかは非常に重要な問題である。
二人目の職人は、福島県郡山市のブロック職人。折笠ブロック工業の社長。
2011年の阪神大震災の時、福島県内のブロックは崩れてしまっているものが多かったが、この折笠ブロック工業が手掛けた県内500箇所のブロックはひとつも崩れなかったという。
その要因は２つあるという。
ひとつは、材料をごまかさないこと…当然のことのように思われるが、実際にブロックを立てる際、原価を抑えるために材料をごまかして施工している業者が結構いるという。例えばコンクリート部分に鉄骨を入れるのだが、その鉄骨の量を減らしてみたり…コンクリートとコンクリートを結びつけるモルタルの量を減らしてみたり。しかし、折笠ブロック工業では、こういったことは一切しないという。
ふたつめは、正確なブロック積みである。ブロック工事というのは、ブロックとモルタル、鉄骨があればそれなりに工事ができてしまうため、専門業者でない企業もサービスとして行っている事が多いという。しかし、専門ではないがゆえに、その正確性にかけてしまう。モルタルの量が均等にならずに斜めに積んでしまったり、それぞれの高さが違ったりするだけで、その強度はものすごく低下する。ここが専門業者とそうでない企業の違いである。
3人目の職人は東京都府中市、NECスペーステクノロジー株式会社のはんだ付け職人。
同社はロケットや人工衛星に組み込む様々な機器を専門に作る企業である。
はんだ付けは一見、ロボットの方が早く正確にできそうであるが、どこにどのようにはんだ付けをするのかすべて設定しなければならない。しかし、ロケットや人工衛星はすべて一点もの。従って、設定するだけで時間がかかってしまい、ロボットでの作業は向かない、という。
4人目の職人は、大阪リーガロイヤルホテル内にある美容室「モンレーブ坪内」の社長である。
この社長、カットの速さで有名である。概ねカットのみであると10分から15分程度で完了してしまう。他の美容師とどこが違うかというと…
通常、美容師が髪を切る場合、全体のバランスを見ながら少しずつ切っていく。左右前後のバランスをみて、問題なければ更に数センチ切る、そして切ったらまた全体のバランスを見て問題なければ更に数センチ切る…といったようにだ。
しかし、こちらの社長は、そんなことはしない。一気にハサミを入れバッサリと切ってしまう。これも、長年の経験からブローした後のイメージが頭の中でデキており、それを元に髪を切っていくため、すごい速さで切ることができるという。
