こんにちは。ひとりで.comです。
今日は、平均を求める別の関数について紹介したいと思います。以前、AVERAGE関数については紹介いたしました。しかし、実はExcel関数には平均を求める関数として、AVERAGEA関数というものもあります。果たして、このAVERAGE関数とAVERAGEA関数とはどう違うのでしょうか? AVERAGE関数とAVERAGEA関数は、どこまでの範囲を平均の範囲に含むか…という部分で違いがあります。
Microsoftの説明では…
引数リストに含まれる値の平均を計算します。
と書いてあります。これだけだとAVERAGE関数との違いがよくわかりませんね…。答えからお伝えしますと、
AVERAGE関数は、平均として含むのは、数値のみです。
一方で、
AVERAGEA関数は、平均として含むのは、数値以外のものも含みます。
まだいまいち混乱してしまいますよね…。ですので実際の例とどのような結果が返ってくるかを見ることによって、その違いを理解していきましょう。
C11とC13にAVERAGE関数とAVERAGEA関数をいれてその違いを見てみましょう。
=AVERAGE(C5:C9)
=AVERAGEA(C5:C9)
と入れた結果、AVERAGE関数は82.0点、AVERAGEA関数は65.6点となりました。
これはどんな違いからこういった結果が出ているのでしょうか??
数学の得点の合計は…100点+91点+57点+80点=328点となります。
これを欠席を含めない4人で割るのか、欠席を含めた5人で割るのかによって、平均点が変わってきます。すなわち、AVERAGE関数は、欠席者を含めずに4人で割ったため平均点が80点となり、AVERAGEA関数は欠席者を含めた5人で割ったため平均点が65.6点となった形となります。
AVERAGE関数は、ゼロや文字列は含めず計算する方式です(算術平均)
AVERAGEA関数は、ゼロや文字列も含めて計算する方式です(相加平均)
算術平均や相加平均といった呼び名は覚える必要はないですが、ゼロや文字列を含むのか含まないのか…によって数値が変わってきますので、それぞれの違いについてはよく覚えておいてください。