[夢職人]進化する蚊帳メーカー〜三百年続く老舗の秘密に迫る(大塚産業グループ) – 2016年11月19日 –

夢職人
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こんにちは。ひとりで.comです。

2016年11月18日放送の日経スペシャル 夢職人は「進化する蚊帳メーカー三百年続く老舗の秘密に迫る」と題して滋賀県の大塚産業グループを特集します。

 

[大塚産業グループ]蚊帳から内装材へ。カイゼン運動による変革

 

大塚産業グループの基本情報

夢職人 大塚産業グループ
夢職人 大塚産業グループ

大塚産業グループは4つの基幹企業から成り立つ滋賀県の企業である。基本情報は以下の通り。

 

企業名 大塚産業グループ
・大塚マテリアル
・大塚インテリア
・大塚ソーイン
・大塚クリエイツ
住所 滋賀県長浜市八幡中山町1番地
資本金 1億1,500万円 (グループ合計)
従業員 215名(グループ合計 男性128名、女性87名)
創業 1700年代初頭
売上高 305億

 

 

蚊帳から内装材へ。トヨタ自動車との取引

 

1700年代初頭。創業当初より蚊帳の製造を行っていたメーカーだ。

蚊帳の歴史は古く、クレオパトラの時代から存在していたと言われる。日本には中国から伝来し、専ら貴族を中心に利用されていた。江戸時代になると、それが庶民の間でも利用されるようになった。

日本においては昭和後期、高度経済成長に伴い、住宅で網戸が普及するようになった。網戸の普及とともに蚊帳の需要は一気に減少していった。

 

大塚産業グループでは、蚊帳の需要低下に伴い、それ以外の製品開発も進めていった。例えば現防衛省、旧警察予備隊の指定工場となって、寝具を納入するなどした。

また、日本で初めて布壁紙の大量生産に成功し、欧米諸国への輸出を早い段階からはじめて行った。

 

1950年代にはトヨタ自動車との取引を開始。トヨタ自動車からの要望により、シートの生産やエアバックの袋、自動車内装の天井部分など、内装材分野への進出を広げていくことになった。

 

 

 

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カイゼン運動による社員のモチベーション維持

 

原動力は従業員のカイゼン運動。一案につき200円の報奨金が出るため、従業員のモチベーションは上がり、次々と新しいアイデアが生まれた。「玉石混交だが、みんな自分で考え職場を変えるという意識が統一された」

 

厳しい時にも諦めず雇用を維持し、人に役立つ製品を作りたいという社長の思いはひとつになった。

 

「我々が三百年続けられたのは、地域や従業員とともにやってきたから」と社長は言う。蚊帳から自動車の内装部品へ進化した300年老舗、作るものは変わっても変わらないモノ、それは三方良し、近江商人の経営哲学だった。