[クロスロード]BAKE代表:長沼真太郎 – スイーツ界の風雲児 スイーツが売れる三原則とは? – 2016年11月19日

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こんにちは。ひとりで.comです。

2016年11月19日放送のNEC presents Crossroad – 未来への挑戦者たちは「株式会社BAKEの代表:長沼真太郎氏」に密着する。

 

起業から3年で世界に30店舗以上展開!株式会社BAKEの代表:長沼真太郎

 

株式会社BAKEの事業展開

 

BAKE チーズタルト 自由が丘
BAKE チーズタルト 自由が丘

 

 

2014年創業の株式会社BAKE。創業3年で国内20店舗、海外11店舗を展開するまでに急速に発展している同社。

 

東京都 自由が丘店、ルミネエスト新宿店、池袋店、北千住店、立川店
神奈川県 ラゾーナ川崎店、ららぽーと海老名店
埼玉県 ルミネ大宮店
千葉県 イクスピアリ店
大阪府 阪神梅田店、あべのハルカス店
京都府 京都店
宮城県仙台市 仙台店
福岡県 天神地下鉄店
韓国 3店舗
香港 1店舗
タイ 2店舗
シンガポール 2店舗
台湾 2店舗
上海 2店舗

 

仕掛けたのは、長沼真太郎氏。若干30歳にして、既に150名以上の社員を抱える若手起業家。スイーツ界の風雲児とも呼ばれる長沼氏だが、実はパティシエの資格は持っておらず、お菓子を一切作ることができない。

 

株式会社BAKEが展開する事業は主に以下の3つである。

 

チーズタルトのBAKE

BAKE チーズタルト2
BAKE チーズタルト2

 

株式会社BAKEのメインスイーツであるチーズタルト。自由が丘店では常に行列が絶えない。北海道発祥のこのチーズタルトの人気の秘密はその食感。お店でひとつひとつ丁寧に2度焼きしている。こうした手間を惜しまず、さらにできたてを提供することによって、人気を博している。今では年間2,000万個を世界中で売り上げるほどになっている。

 

 

 

 

クロッカンシューのZAKUZAKU

BAKE クロッカンシュー ZAKUZAKU
BAKE クロッカンシュー ZAKUZAKU

主に原宿店で取り扱われているクロッカンシューのZAKUZAKU。北海道産原材料をふんだんに使った特製カスタードクリームを、アーモンドの食感が心地よいフランスの焼き菓子「クロッカン」から着想を得たザクザク食感のシュークリーム生地で包んだスイーツが「クロッカンシュー ザクザク」です。

ひとち12個まで限定の商品でちょっとしたおみやげにも人気となっています。これまで累計300万本以上販売された実績を持ちます。本場北海道でも年間で45万本も売れるこの商品。

 

 

 

アップルパイのRINGO

 

BAKE RINGO アップルパイ
BAKE RINGO アップルパイ

 

主に池袋店で取り扱われているアップルパイ。『RINGO』は、サクサクのパイの食感と、一度パイ生地を焼いてから入れる“後入れ”によるカスタードクリームの量の多さが特徴のアップルパイです。

2016年3月4日に池袋店がオープン。池袋店での目玉商品となっている。こちらの店舗でもしっかり店舗で焼き上げ、できたてを提供するスタイルを貫いている。

ひとつ370円と少し高めの値段設定ではあるものの、それだけこだわってつくられた商品でそれだけの価値がある…ということだろう。

 

 

 

 

記念日の特別なケーキ「PICT CAKE

 

pictcake
pictcake

 

いっとき、インターネット上でも大きく話題となった「PICT CAKE」をご存知だろうか。PICT CAKEとは、Picture + Cake すなわち、写真をケーキにできる、という一風変わったケーキのことである。

しかも注文は、スマートフォンもしくはアプリからできるというから、一般的なケーキとはまた異なる。この手軽さと唯一無二のケーキ、というコンセプトがうけ、今でも人気を博している。ケーキと言うと、老舗のケーキ屋や百貨店に入っているケーキ屋に注文する…というのが一般的だったが、それをスマートフォンから簡単に写真をアップするだけで、その画像の絵が入ったケーキが注文できる…という仕組みである。

年間3万台を売り上げるという。

 

 

 

 

 

 

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父から突きつけられた難題と父への挑戦

3年間で30店舗以上、どの店でも行列が絶えない…という事業展開は、通常の起業家からすると尋常ではない。その原点は一体どこにあるというのだろうか。

 

商社から自社へ。新千歳空港

1986年生まれの長沼真太郎氏。北海道生まれで、父は北海道でも有名な洋菓子メーカー「きのとや」を経営している。その長男として生まれた。当然、将来は家業であるきのとやを継ぐと思っていたが、2010年慶應義塾大学商学部卒業後、一度商社の丸紅に就職する。丸紅の菓子食品課にて流通菓子の国内営業業務などに従事し、2011年に同社を退職し、株式会社きのとやに入社する。

 

父から最初に叩きつけられた課題は、新千歳空港店の店長である。

当時新千歳空港の店舗は鳴かず飛ばずの状態であった。どのようにすれば、売れるようになるのかを必死に考えたという。小さい頃から食べていた自社のブルーチーズタルト。こんなにもおいしい商品なのになぜ売れないのか…。

長沼氏は、スイーツが売れるには3つの特徴があることを突き止め(後述)、それを忠実に実行する事によって結果的に新千歳空港店を行列の耐えないお店にするまでに復活させた。

 

 

 

社員へ徹底する5Sの精神

 

5S精神とは…

  • 整理
  • 整頓
  • 清潔
  • 清掃
  • しつけ(習慣)

を表す。小さい頃から父に叩き込まれた考え方である。これができてはじめて社会人として一人前の仕事ができる…と考え、長沼氏の会社でもこの考えを取り入れている。本社のある自由が丘のオフィスでは、朝の全体ミーティングの終了後、10分間仕事の事は忘れて5Sを行う時間を取り入れている。

長沼氏は、いつもトイレの掃除を担当。社長が一番辛い事をやれ、というのも父の教えである。

 

 

 

 

スイーツの売れる仕組み三原則

 

これまでの経験から、長沼氏は、スイーツが売れるための三原則というものを提唱している。

 

ひとつめはフレッシュさ。

作りたての製品をお客様に届ける。それだけでおいしさが異なる。おいしいと思ってもらえれば、またリピートにつながるし口コミで広がっていく。このフレッシュさはライブ感、臨場感という言葉にも置き換えられます。BAKEのお店がすべて工房一体型で

 

ふたつめは手間をかける

お菓子作りの工程をひとつひとつ考え、敢えて手間をかける事でさらにおいしいものになっていく。例えばBAKEのチーズタルトは2度生地を焼く事によって、程よい食感を実現している。

 

みっつめは原材料にこだわる

BAKEで使用する牛乳は、北海道の放牧牛から搾乳したものを利用している。これらいわゆる乳牛から取れるものよりも2倍以上の値段がするという。その分、製品に価格が上乗せされてしまうが、それだけこだわったものを作れば、よりおいしいものができる。多少値段が高くなったとしても本当にこだわったおいしいものであればお客さんは買ってくれる、と信じて原材料へのこだわりはやめない、という。

 

 

 

 

製品開発については、父親の会社「株式会社きのとや」と常に改良を繰り返し、本当に良いものをお客さんに提供する姿勢を貫いている。BAKEの挑戦はこれからも続きます。