こんにちは。ひとりで.comです。
2016年12月10日放送のNEC presentsクロスロードでは、エニタイムズの角田千佳氏を特集します。
リアルな現場からアイディアを広げていくエニタイムズの挑戦
エニタイムズの基本情報
株式会社エニタイムズの基本情報は以下の通り。
企業名 | 株式会社エニタイムズ |
住所 | 東京都港区南青山五丁目15−9 フラット青山 402 |
代表 | 代表取締役 角田千佳 |
設立 | 2013年5月1日 |
資本金 | 3億2,000万 |
売上 | 非公開 |
従業員数 | 11名 |
事業内容 | Webサービスの開発・運営、商店街の販促・PR支援 |
エニタイムズの成り立ちと仕組み
創業4年目社員11名のエニタイムズ。「あなたの近所で得意分野を売り買いしよう。」を謳い文句にインターネットを用いたシェアリングエコノミーサービスを展開。
シェアリングエコノミーとはインターネットの発達によって可能となったモノ、お金、サービス等の交換・共有により成り立つ経済のしくみのことを言います。
一般社団法人シェアリングエコノミー協会には、シェアリングエコノミーを命題にした各有名ベンチャーが登録して、業界の発展を後押ししています。エニタイムズの角田千佳氏も理事のひとりです。
エニタイムズは2013年の創業から約4年で会員数は2万人まで伸びてきています。エニタイムズでは、家事手伝いやヨガなどのレッスン以外にもプログラミング言語のレッスンや英会話のレッスン、インテリアコーディネートやメイクアップなど、様々な分野の「得意」を売り買いできる仕組みがあります。
時間単位やレッスン1回あたりの料金を設定し、その15%をエニタイムズが手数料として受け取る仕組みとなっています。
代表の角田千佳氏は、杉並区生まれ。小学生の時に国際的に活躍する緒方貞子氏を見て、自分自身も彼女のように世界的な影響を与えられる人間に成りたいと思ったという。
慶應義塾大学法学部を卒業後、新卒で大手証券会社の野村證券に入社。2年半ほどの勤務ののち、株式会社サイバーエージェントに転職。そこでPRプランナーを行う。そして2013年に自己資金100万円を元手にエニタイムズを創業。
代表として自社の組織に心がけているのはフラットな組織であること。従って、社員との距離もなるべく近くする。話しかけやすい環境を作ることによって、社内で起こっている課題もすぐにわかる。
社長である角田氏は、自社のエニタイムズを利用者側、提供側いずれの立場として定期的に利用するようにしている。それは「自分自身がつかう立場になって実際に体験しなければ出てこないアイディアや改善点があるはず」だという。
例えば、週に数回自社内にヨガのインストラクターの方を呼んで社員と一緒にヨガを行ったり、自分自身が視覚障害の方の歩行のお手伝いを行う、といったようにである。
今後の事業拡大のための戦略として大概的な活動にも注力している。
例えば宮崎県日南市と提携を行い、専用のページを開設している。既にいくつかの実績も出てきており、地方創生の文脈化において地方への拡大を次なる課題として考えている。
また、病院との連携もすすめている。退院後の患者さんへの就労支援の一環としてエニタイムズのシステムを活用して仕事を提供できないか、と考えている。今回打ち合わせをしたのは、「断らない救急」などで有名な北原国際病院。しかし、理事長より
「医療の現場を見て欲しい」
と課題を与えられる。理論上は正しいとかんがえられるようなことでも実際の現場ではそう簡単にうまくはいかない事も多い。そういったリアルな部分も踏まえて、何が本質的な解決策なのか、が重要になってくるのだそうだ。
早速、角田氏は現場の視察に訪れる。
脳卒中や脳梗塞で後遺症を持った人が再就労を目指すボランティア活動。
ここでエニタイムズの仕組みを説明するも、「そもそも字が書けないし言葉もうまく話せない」と言われてしまう。しかし、話していくうちにひとつのアイディアが生まれる。
「ひとりでは無理。しかし、グループだったら何かしらの価値ができるかもしれない。」
エニタイムズで、集団やグループで価値提供をできる仕組みができたら、上記のような問題解決の足がかりになるのかもしれない。
角田氏は…
「今まで本当に困っている人たちのことは、正直想像でしかできてなかったと感じて、実際に希望が持てないと一番最初に言われて、言葉が出なくなっちゃうぐらい結構ショックで…
でも話を聞いていけばいくほど本当に希望をもっていないわけではなくて、そういう人たちに対してエニタイムズのサービスを浸透させることによって、どんどん希望を持ってもらったり、浸透させていきたいなと本当に思いました。」
と最後に発言している。