[がっちりマンデー!!]得意×得意でスゴイ発見が!「儲かる!共同研究」- 2016年12月11日

がっちりマンデー
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こんにちは。ひとりで.comです。

2016年12月11日放送のがっちりマンデー!!は得意×得意でスゴイ発見が!「儲かる!共同研究」と題して企業と大学による共同研究で新たな商品を生み出す企業を特集します。

 

 

それぞれの専門分野で強みを発揮!!共同研究でがっちり

 

 

冷凍こんにゃく:マンナン工房ひだ

岐阜県下呂市。名古屋から車で2時間半かかる山の中にあるのが株式会社マンナン工房ひだ。この企業は有限会社下呂特産加工から独立した会社で有限会社下呂特産加工,下呂市こんにゃく芋生産組合,じゅうろく六次産業化ファンド,民間企業2社と総務省交付金の出資によって設立された会社です。

 

マンナン…と聞いて、蒟蒻畑を製造販売する「マンナンライフ」を想像される方もいらっしゃるかもしれませんが、マンナンライフとは無関係の企業です。

 

マンナンとは、グルコマンナンの別称であり、

グルコマンナン

グルコマンナン (glucomannan) は、針葉樹の細胞壁や蒟蒻芋に多く含まれる水溶性中性多糖で、六炭糖のグルコースとマンノースがおよそ2:3の割合でβ-1,4-グリコシド結合したものである。枝分かれや修飾はなく、直鎖状である。コンニャクの主成分であるため(乾燥重量で約40%)、別名コンニャクマンナンとも言われる。

出典:Wikipedia

すなわち、こんにゃくの中の成分の事をマンナンと言う。

 

このマンナンの研究を岐阜大学応用生物科学部と共同研究している。その共同研究の内容が

 

冷凍してもおいしく食べられるこんにゃく

 

である。

売り出してまだ1年にもかかわらず全国から問い合わせが殺到しているという。

 

こんにゃくは、蒟蒻芋に入っている水溶性の食物繊維で形成されており、通常凍らせた後、解凍するとその繊維が崩れてしまう。従って、解凍した後のこんにゃくはパサパサしており、じゃがいものような食感になってしまう、というのがこれまで課題としてあげられていた。

 

しかし、岐阜大学との共同研究によって、冷凍してもこんにゃくの食感を損なわないこんにゃくの開発に成功した。

岐阜大学との役割分担として

岐阜大学⇒混ぜるものを探す

マンナン工房ひだ⇒それを作る

 

として、共同研究を行った。配合の量や温度などにの調節を繰り返すことによって実現できたという。

 

こんにゃくを凍らせることができることによって、ダイエット製品など様々なものに応用できるということで全国から問い合わせが殺到しているという。

 

 

 

ゼロエネルギートイレ:LIXIL(リクシル)

 

ゼロエネルギートイレ LIXIL
ゼロエネルギートイレ LIXIL

 

東京都江東区に本社を置くLIXILLIXILが東北大学工学部と共同研究によって進めているのが、「ゼロエネルギートイレ」である。今現在も実証研究データをとっているところで本格的な販売はこれからである。

 

コンセプトは「自力で発電できるトイレ」である。

 

トイレは電気の力を使って水を流す仕組みを持っているが、その水力によって、発電できないか…というところから発想がスタートしている。特に災害時や停電時に自家発電によって、トイレが使えるようになれば、大規模な地震等が発生した際にトイレが流れない…といった事態を解決できるのではないかと想定している。

 

ゼロエネルギートイレの発明における役割分担として

東北大学⇒蓄電時間や必要な水の量などの検証

LIXIL⇒実際の発電機を作る

としている。

 

流す水が少なすぎると電気が足りなくなるし、電気が弱いと水流が弱くなるためこの調整が困難だったという。また水を流すだけでなく、トイレ内の電球にも電力を使おうと考えており、トイレができる最小限の明るさ(ルクス)を導き出すと同時に、それだけの電力で光を照らす電球の開発もLIXILが行っているという。

 

 

 

 

 

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魚が集まるコンクリートブロック:日建工学×味の素

 

 

香川県観音寺市にある日建工学株式会社。コンクリートブロックの製造を行う会社である。

この日建工学株式会社が行っているのが、味の素と徳島大学理工学部とのトリプル共同研究である。一見コンクリートと食品会社とで、関連性がなさそうであるが、このトリプル共同研究で開発されたのが

アミノ酸入りコンクリート

である。

このアミノ酸入りコンクリートは「アミコン」と言われたり「環境活性コンクリート」と呼ばれたりする。

 

アミノ酸は、元来植物や動物に対して有意な役割を果たすことがわかっていた。しかしながら、アミノ酸を直接海や川に巻く事は、すぐに溶けてしまうため、その恩恵を海や川に対して与えることができなかった。

 

そこで、コンクリートの中にアミノ酸を混入させ、徐々に溶け出していく…ということが実現できれば、それによって海藻が生え、魚が集まってくるのではないか、というアイディアに行き着き、日建工学株式会社味の素と徳島大学理工学部がタッグを組む形となった。

 

通常、アミノ酸のもととなるアルギニンをセメントや砂利の中に入れてコンクリートを作ろうとするとコンクリートが固まりにくくなってしまうため、配合分量などの調整が難しい。

 

 

現在、全国100ヶ所に設置されており、環境問題に課題を持つ、海外の企業も興味を持っているという。