MEDIAN関数 Excel関数(15)

Excel 関数 MEDIAN関数1
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こんにちは。ひとりで.comです。

今日は、MEDIAN関数というものについて学んでいきたいと思います。これまで、様々なAVERAGE関数について学んできましたが、平均というのは、統計学的にも気をつけなければならない点があります。それを補完する役割を持っているのがMEDIAN関数です。

AVERAGE関数による平均値算出では全体像を見誤る可能性がある。

少し、危機感を煽るような書き方をしましたが、事実、AVERAGE(平均)だけを信用していると、全体像を見誤る可能性があります。なぜかと言うと、AVERAGE(平均)はあくまでも平均を表しているのであって、その数値のバラつきについては考慮していない…という事です。

わかりにくいですね…では以下のように考えてみると良いでしょう。

 

平均は同じでもバラつきは違う可能性

Excel 関数 MEDIAN関数1
Excel 関数 MEDIAN関数1

上記の年収一覧から、平均年収を算出したいと思います。14行目にそれぞれパターン1とパターン2の平均年収を見てみると、それぞれ400万となります。しかし、内訳を見てみるとどうでしょうか?相当なバラつきがあります。パターン2で言うと、大半の人間が「年収400万とか絶対無理…なぜ自分だけこんなに年収が低いのか」と思ってしまうレベルです。

このように、AVERAGE(平均)だけで考えてしまうと実態と大きく差がでてしまいます。ではこういった場合、どうした良いのでしょうか??

 

MEDIAN関数でバラつきを確認する

MEDIAN関数を使うと何がわかるのでしょうか?

Microsoftでは以下のように記されております。

引数リストに含まれる数値のメジアン (中央値) を返します。 メジアンとは、一連の数値の中央にくる数値のことです。

MEDIAN関数は以下の様な数式で使用します。

=MEDIAN(数値 1, [数値 2], …)

ここで中央値、という言葉が出てまいりました。

 

MEDIAN(中央値)とは何かというと、

中央値(ちゅうおうち、英: median)とは、代表値の一つで、有限個のデータを小さい順に並べたとき中央に位置する値。たとえば5人の人がいるとき、その5人の年齢の中央値は3番目に年寄りな人の年齢である。ただし、データが偶数個の場合は、中央に近い2つの値の算術平均をとる。中央値の事を、メディアン、メジアン、中間値とも呼ぶ。ただし、「中間値の定理」の中間値はこの意味ではない。

このMEDIANを使うと中央にどんな値があるのかわかるので、この値をチェックしておくことによって、値に偏りがないかどうかを確認することができます。