こんにちは。ひとりで.comです。
今日は、Excel(エクセル)を使用していて非常に便利な使い方であるユーザー設定リストについて学んで行きたいと思います。
※当方Excel for Macを使用しているため、Windowsでの方法については省略しておりますので、ご了承ください。
ユーザー設定リストの活用で、並び替えが一瞬で完了
Excel(エクセル)における並び替えについて
ビジネスでExcel(エクセル)を利用しているとあらゆる場面で並び替えをする必要が出てくるかと思います。一般的に並び替えと言うと、数値の多い順や少ない順だったり、名前順やあいうえお順といったような一般的に順番が決まっているものを決められた順序(降順・昇順)で並び替えを行うといったことが多い。
ちなみに、以前、並び替えに関する説明をしているので、もし詳しく知りたい方は以下の記事を参照してください。
しかし、並び替えは必ずしも一般的な順序になっているとは限りません。身近なもので言うと、都道府県の順番などです。都道府県の並び方は、特に自明に並び順が決まっていると知っている人は少ないかもしれないですが、「北海道から始まって沖縄県で終わる」というのはなんとなく想像に堅くないと思います。
実は一般的には以下のような並び順に決まっています。(この後、設定方法について説明しますが、同様に設定したい場合は、以下の並び順をコピーして使ってください。)
北海道
青森県
岩手県
宮城県
秋田県
山形県
福島県
茨城県
栃木県
群馬県
埼玉県
千葉県
東京都
神奈川県
新潟県
富山県
石川県
福井県
山梨県
長野県
岐阜県
静岡県
愛知県
三重県
滋賀県
京都府
大阪府
兵庫県
奈良県
和歌山県
鳥取県
島根県
岡山県
広島県
山口県
徳島県
香川県
愛媛県
高知県
福岡県
佐賀県
長崎県
熊本県
大分県
宮崎県
鹿児島県
沖縄県
ユーザー設定リストとは?
ユーザー設定リストとは、並び順を規定するための一覧のことを指します。都道府県であれば、上記の都道府県の並び順の事を指します。それ以外のも例えば、1月から12月までの順番や月曜日から日曜日(日曜日から月曜日)といった並び順も指します。
この並び替えをどのようにするかを独自に作成できるのがユーザー設定リストの仕組みです。
では、どのようにユーザー設定リストを独自に作ることができるのか、その仕組みを開設していきたいと思います。
まずは、先ほど上述した都道府県の一覧をエクセルの任意のシートに貼り付けを行います。こちらに貼り付けておいてこの後、この一覧を使います。
次に、エクセルのメニューの[Excel]の部分にある[環境設定]を選択します。
※この段階でどこかセルを選択しておく必要はありません。
Excelの[環境設定]を選択すると以下のようなポップアップが出現します。この中段にある[ユーザー設定リスト]を押します。
すると[ユーザー設定リスト]の詳細画面が出てきます。このユーザー設定リストの部分に既にデフォルトで色々なリストが入っています。が、今回は、こちらにはない独自のリストを設定したいので、[リストの取り込み元範囲]を選択して、指定範囲を指示します。
先ほどコピーして貼り付けておいた、都道府県の一覧の範囲を指定します。
[環境設定]の画面に戻ると、既に新たなユーザー設定リストとして都道府県の一覧が入っていると思います。この状況で[インポート]のボタンを押します。そして、[OK]ボタンを押して、ポップアップを閉じます。
これで、Excel(エクセル)のユーザー設定リストの登録が完了しました。
※基本的には一度設定しておけば、エクセルを閉じても再度開いた際にも適用されます。
次にこので設定したユーザー設定リストに基づいて並び順を変更してみましょう。
ユーザー設定リストを活用して好きな順番で並び替え
それでは、先ほど作成した独自のユーザー設定リストを活用して、並び順を都道府県順に変更してみましょう。
まずは、適当に都道府県の一覧を作成します。この並び順を先ほど作成したユーザー設定リスト順に並び替えてみます。
作成したデータの範囲を指定した状態で、メニューにある並び替えのアイコンをクリックし、[並び替えのユーザー設定]を押します。
すると[並び替え]のポップアップが出てきますので、その中の[順序]にある[ユーザー設定リスト]を押します。
すると、先ほどユーザー設定リストで見ることができた、様々な一覧が登場しますので、その中野一番下にある先ほど設定した都道府県のユーザー設定リストを選択します。
すると、都道府県順で並び替えられました。
今回は一般的な実例として都道府県を用いた並び順を紹介しましたが、皆さまがビジネスで活用される際には、他に様々な方法が応用できるかと思います。例えば、全国の支店の売上を一覧で表示するにあたって、予め社内で決まっている支店の順番だったり、もしかしたら、人名の順番も役職順などで並び替えることがあるかもしれません。
一度設定しておくことで、何度も使用できるユーザー設定リストですので、特に並び替える頻度が高い一覧については、事前に設定しておくことで、より効率的に作業ができるようになりますので、ぜひご活用ください。