[クロスロード]AI搭載「サブローくん」防犯のプロ、アースアイズ株式会社 山内三郎 – 2017年1月14日

クロスロード
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こんにちは。ひとりで.comです。

2017年1月14日放送のNEC presents クロスロードは、防犯のプロ、アースアイズ株式会社の山内三郎氏を特集します。

 

犯罪者を生まない世の中を作りたい:アースアイズの防犯システム

 

 

世界初に挑戦する防犯システム

社員数わずか16人のアースアイズ株式会社。業界の中では有名人である、同社社長の山内三郎氏。彼を一躍有名にしたのが、万引きを未然に防ぐシステム「サブローくん」である。

 

アースアイズ サブローくん
アースアイズ サブローくん

 

万引き犯というは、商品を隠す行為の前に必ずその行動にサインが出る。そわそわ動作、首振り

 

万引き犯は自分が周囲から見られていないかを何度も確認する。その首振りの回数や周囲を確認する行動パターンによって、警告を出す仕組みとなっている。サブローくんに搭載されている万引き犯特有の不審行動は50種類以上にも及ぶ。

店員がお客さんに声をかけることによって万引きを防ぐ事ができるという。実際に大手ドラッグストアチェーンだと、導入前の2012年、万引き件数が254件だったのに対し、導入直後の2013年は122件、2015年は100件と半数以下に減っている。

 

そんな山内氏が次に手がけているのが、世界初!五感を持つ防犯ロボットの開発である。

 

山内氏は

2020年までに日本の市場を取り、2030年にはGoogleを越えて世界トップの時価総額を目指す

という。

 

従来のサブローくんでは対応仕切れない新たなニーズが生まれている、それに対応しようというのが次に

 

不審な行動をした人物を記録し、その情報を教えてくれる、というのがいま考えている新たな機能である。

それにプラスして「耳」の機能の追加も検討している。人の声の出る方向にカメラが向く…というのは序の口、それ以外にもブレーキの音、ガラスが割れる音、足音など様々な音の種類も聞き分け、カメラがそちらの方向を向く。この機能があれば、これまで店舗向けだった防犯カメラが一般家庭向けの防犯装置としての役割を果たせるようになる。

そして、更に「鼻」の機能追加。例えば家庭内のガス漏れを察知して、それを離れた親族に知らせる事ができる。

 

 

 

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加害者、犯罪者を作らない世の中を作りたい

 

野球が大好きだった山内氏は野球の名門、桐蔭学園の野球部で野球に明け暮れていた。しかし、補欠要員で甲子園の土は踏めなかった。その後2浪の末、早稲田大学に進学。そこでも野球を続けたが、結局守備要員だった。

野球少年だった山内氏は、大学卒業後仕事が定まらず電機メーカー、広告代理店と職を転々とする。28歳の時に父の経営する警備会社に転職した。しかし、警備員として体験した様々な事が山内氏にとっての転機となった。

「人を救うというのがテーマの仕事の中で、被害者を救うのはもちろんだが、その前段階の加害者を作らない、そういった仕組みを作りたい」

と強く考えるようになったという。

 

「犯罪者を生まない世の中を作りたい」

これをテーマに35歳で万引き対策専門の会社を起業した。依頼、万引き保安員の経験を生かしたコンサルタント事業を展開。その集大成が防犯ロボットなのです。

 

2016年12月、新型防犯ロボットの試作機が完成。その名は「アースアイズ」なんとこのロボット、カメラに映った人の身長や、カメラからの距離まで測定できる仕組みとなっている。空間を3次元で把握できるようになったため、この仕組みができるようになったといいます。

 

試作機が思ったように動かない…ソフトウェアの導入にはWindows10が必要…など、企業に導入してもらうにはまだまだ課題が山積みの状態。

 

 

機能はまだ発展途上ながら、早くも大量の注文が舞い込んだ。既に1,000台ぐらいの受注を受けている。しかし、山内社長の目標は高い。日本の市場の半分、年間20万台を売ることを目指しているという。