こんにちは。ひとりで.comです。
2017年2月5日放送のがっちりマンデーは「皆さん気づきました?有名店の「地味チェンジ」 ココイチが…オリジンが…こっそり変わってたそのワケは?」と題してオリジン、ココイチ、メガネスーパー、ミスターミニットの地味チェンジを特集します。
地味チェンジで儲かっちゃうココイチ、オリジン、メガネスーパー、ミスターミニットの変化とは?
【目次】
オリジン弁当の地味チェンジとは?
オリジン弁当といえば、オリジン東秀株式会社が運営する量り売りスタイルで有名なお弁当屋さん。最近、地味に変化しているのをご存知でしょうか?
①店名と看板の変化
今までのオリジン弁当という店舗名がキッチンオリジンという名前に変わり、看板もオシャレなデザインの看板に変わっています。名称を変更した理由としては、そもそもオリジン弁当という名前がダサいということになり、変更することになった。
②イートインスペースの設置
お弁当やお惣菜をその場で食べることができるイートインコーナーを設置。子連れのお客さんが家に帰らずともその場で食べられたり、いわゆるファストフード店のようにサラリーマンや工事現場の方々が利用できるように、ちょっとしたイートインコーナーが設置されるようになった。
こうした変更は、3年前から徐々に始めており、全国484店舗中、約半分のチェンジが完了しているという。あと2年で全店舗のチェンジを目指している。
1994年にオリジン弁当は誕生し、全国に広がっていったが、近年少しずつお客さんの数が減っているという。オリジン弁当はその原因を探ったところ、お客さんが1% – 2%減っている内訳として女性のお客さんが減っているという事実にたどり着き、女性客を引きつけるために細かい地味チェンジを開始した。
例えば、多くの女性客はいろんな料理を少しずつ食べたいという要望に応えるため、これまで2段だった惣菜の棚を3段に増設。また、お皿の幅も細くしたため、より多くの商品を並べる事ができるようになった。これにより今まで多くて30種類だった惣菜の種類を50種類にまで増やすことができるようになった。
また、通路を広くすることで、ベビーカーでのお客さんもすれ違えるほどになった。
この地味チェンジによって、お客様の数は平均してチェンジの前の120%ほどに増えているという。最大で170%になっている店舗もあるという。
CoCo壱番屋「ココイチ」の地味チェンジ
実はココイチ、カレー屋さんから喫茶店のような地味チェンジを果たしている。
①マンガの本棚の設置
ワンピースや名探偵コナン、タッチなどの人気コミックがずらり。昔ながらの喫茶店のような漫画や雑誌が置かれている。なぜ、カレー屋さんにマンガを置いているのか。喫茶店のように長くくつろいでもらうために設置しているという。
②100円のコーヒーマシンの設置
こちらも長くくつろいでもらうために、100円のコーヒーマシンを設置している。100円コーヒーを頼んでマンガを読み続けても良いという。
③コンセントの設置
全ての席にコンセントを設置。スマートフォンの充電やパソコンで仕事するなどでココイチを利用するお客さんも増えているという。
今の飲食業界の主流は、いかに回転率をあげるかということにこだわっているので、なぜそれに反するような事をココイチは行っているのでしょうか?
ココイチは、これまでランチやディナータイムが終わると、お客さんがいなくなり、ガランとした状態になっており、他のお客さんが入りづらい状況となっていた。そこで、お客さんに入りやすくするため、喫茶店みたいにしてお客さんに長居をしてもらおうと考えたのであった。
その結果、2014年に地味チェンジした店舗の来客数は9%増加しているという。12年前から始めたこの地味チェンジ。国内のほとんどの店舗で地味チェンジが完了した。チェンジがスタートしてから売上はその後上がり続け、直近の全店舗の売上は808億円にまであがっている。
メガネスーパーの地味チェンジ
メガネスーパーの店内はあまり変わったところが見受けられないようだが、店長に伺うと…
「メガネ屋さんから目の全体ケアの店にチェンジした」
という。
①もみほぐしサービス
メガネを選ぶ前に、まず10分間の眼のもみほぐしサービスを受けることができます。眼がつかれた状態で検査をすると正しい視力が測れない可能性があるため、このサービスを提供しているという。
②徹底的に眼を検査
メガネスーパーでは、視力の検査に留まらず、徹底的に眼の検査を行う。例えば、両眼の向き、色の濃さの見分ける力、眼の年齢検査を1時間かけてたっぷり行う。
数年前から格安でオシャレなメガネチェーンのお店(JINSやZoffなど)が登場し、若いお客さんがそちらに流れていってしまった。それに追随し、格安市場に参入したが、その結果赤字続きとなってしまった。そこでメガネスーパーは若者ではなく、中高年層をターゲットにすることにした。若者が好きな安くておしゃれなアイウェアではなく、高齢者の眼の健康寿命を伸ばすアイケアにコンセプトをチェンジ。
従って、上記のように徹底的に眼を検査し、お客さんに合った疲れづらいレンズを提供するビジネスモデルに変化した。
しかも、老眼は年齢とともに進行していくため、2,3年おきにメガネを買い換える必要が出てくるため、一度来てくれたお客さんがリピーターになってくれると、それだけで儲かる仕組みになっている。
ターゲットを変えたことにより、メガネスーパーの出店戦略も変わっており、これまで若者が多い都市に出店していたのが、中高年が多い住宅街に出店するようになった。さらにお店になかなか来ることができないお客さんの為に、高齢者のお宅や施設に出張販売を開始するようにもなった。
現在、もみほぐしサービスがついているドッグバイメガネスーパーは3店舗、それ以外の全327店舗がアイケア向けに地味チェンジが完了している。
この地味チェンジを2013年に実施してから、8年連続で赤字だったメガネスーパーは2016年に黒字に転換することができた。
ミスターミニットの地味チェンジ
ミスターミニットは靴の修理を合鍵づくりの事業を行っており、ビルや駅の通路などの狭い場所に店舗を構えている。実は2年ほど前から地味チェンジを開始しているという。
時計の電池交換サービス、スマートフォンの部品交換サービス、ハンコを作れるサービスなど、これまで取り扱ってこなかったサービスを提供するようになった。しかもこれをひとりでやってしまうという。
1人でやることによって、狭い店舗でも多角的にサービスを提供できることがミスターミニットの強みだそうです。
こうした地味チェンジ後、2015年のミスターミニットの年間売上は、過去20年で最大の伸び率である前年比の108%にアップした。