[モーニングチャージ]価格競争に挑む美濃焼!次世代セラミック鍋「セラ・キュート」 – 2017年2月13日

ビジネスフォーカス
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こんにちは。ひとりで.comです。

2017年2月13日放送のモーニングチャージ「ビジネスフォーカス」は美濃焼の挑戦と題して、一山製陶所の次世代セラミック鍋「セラ・キュート」を特集します。

 

一山製陶所の次世代セラミック鍋「セラ・キュート」

 

無水調理が可能なセラミック鍋

岐阜県の主婦、吉沼さん。昨年購入したセラミック鍋での料理が楽しみとなっている。この鍋だと無水調理が可能である。水の膜で気密性が保たれ、圧力鍋と同じ状態になる。水を一切使わないので、素材のうま味がそのまま引き出されるのが特徴。

この鍋を使うことで、ミートソースやポトフ、カレーなども水を使わずに作れてしまう。

 

これが耐熱セラミック鍋「セラ・キュート」である。

 

セラ・キュート 一山製陶所
セラ・キュート 一山製陶所

 

このセラ・キュートはインターネットでしか買えないが、既に6ヶ月待ちの人気商品となっている。

 

 

一山製陶所が開発したセラ・キュート

 

この半年待ちのヒット商品を開発したのは、岐阜県土岐市にある一山製陶所である。今年、創業60年を迎えるこの企業は、これまでは茶碗や湯呑みなどの安価な日用陶器を作ってきた。しかし、近年は価格の安い海外製品との価格競争に陥っていた。社長の伊藤氏は

 

「付加価値の高いものを追求していかないと、同じ価格では外国の製品に絶対負けてしまう」

 

と言う。

 

そこで今回開発したのが、セラ・キュートである。一番の特徴は寸分の隙間もない、気密性である。一般に陶磁器はゆがみが味とされている。

従って、今回の開発に当たってはまず、焼いてもゆがみや収縮が少ない特別な年度を開発した。さらに、ガラス板を成形した鍋に密着させてひずみを抑えるようにした。

また、通常機械で乾燥させるところを、こちらもひずみを抑えるために10日間自然乾燥させている。そして、焼きは3回繰り返す。そして、一番苦労したのが蓋と本体の気密性を高めるための研磨作業である。この部分に関しては、企業秘密となっており詳細は明かせないという。

 

このセラ・キュート、全て手作りのため、月間で80個しか生産できないという。そして、今更なる製品開発に挑んでいる。

 

 

次に売り出そうとしているのがうすはりグラス。今までの陶磁器の6割も軽くなっているという。日常で使うものには軽さが求められていると考えたからである。

陶器業界は先が見えず、衰退産業のひとつなので、大きな柱を何本も立てられるようにしていきたいという。