こんにちは。ひとりで.comです。
2017年2月16日放送のモーニングチャージのビジネスフォーカスは、「客の本音に商機あり」と題して、消費者の不満を活かしてビジネスを加速する企業を特集します。
消費者の不満で次のビジネスに活かす
天丼の「てんや」が油をPR?
天丼チェーン「てんや」を運営するテンコーポレーションは去年から、どんな油を使っているかをわかるようにした。使っている油を「コレステロールゼロ」や「てんやの天ぷら油は低吸油を使用しています」など、メニューやお店のガラスに貼るなどして、提示している。
特に女性のお客様は天ぷらにどんな油を使っているのか、ネガティブなイメージを持つことが多いが、それを改善するために行っているという。
こうして、油をPRするようになってから、女性客が増加したという。特に女性客が中心のテイクアウトは2割近く増えている。
更に、店内の床の材質もお客様からの意見を反映。お客様からの「滑りやすい」という意見を受けて、順次滑りにくい床材に変更を行っている。
こうしたてんやの取り組みには実はある企業の協力があって実現した事である。
1日1万件の不満を集める、不満買取センター
東京都新宿区に本社を構える、不満買取センターという企業。その名の通り、世の中の不満を買い取っている。1件あたり1円〜50円で不満を買い取るという仕組みでビジネスを展開しており、現在1日平均1万件の不満を集めている。
こうした、消費者の不満・本音を蓄積し、企業に抽出データを販売することで、データを活用している。現在、てんやだけではなく、化粧品のコーセーやのど飴のかんろといった大手企業を取引先としている。
不満は消費者のニーズであり、宝の山になるのではないか、という事と、これまで不満の情報や内容が1ヶ所に集まるところがなかった、というのが、このサービスをはじめたきっかけだという。
消費者からの不満をもとに、企業は商品開発、商品改良に役立てるケースも増えており、例えば、ベッド製造業のフランスベッドは、寝っ転がりながらスマホをいじりたい、という消費者の不満を元に、棚付きのベッドを再開発し売上を増加させたり、い草のゴザマットを販売するメーカーは、「寝てると顔に跡が付いてしまう」という消費者の声をもとに、特殊なプレス加工を施し、跡がつきにくい商品に改良した。
現在、100社近くの企業と取引を行っている。
今後は、日本よりも海外のマーケットが大きくなってきており、近い将来海外進出も考えているという。