こんにちは。ひとりで.comです。
2017年3月1日放送のモーニングチャージ / ビジネスフォーカスは「コンビニを支える惣菜のプロ」と題して、スーパーやコンビニのパック入りの惣菜を手がけるある黒子企業の戦略にフォーカスします。
食卓に革命を起こした驚きの技術とは?
ヤマザキのパック入り惣菜
コンビニチェーン最大手のセブンイレブン。
コンビニの中の看板商品のひとつが、プライベートブランドのパック入り惣菜である。中でも人気なのが、121円のポテトサラダ。
保存料を使っていないにも関わらず、なんと賞味期限は冷蔵で1ヶ月と長い。実はこれらのパック入り惣菜を作っているのは、ヤマザキという企業。静岡県吉田町にその主力工場がある。
あまり大きな工場ではないが、この工場で1日24万パック製造している。セブンイレブン向けの他、自社ブランドも展開しており、2015年度の売上高は244億円にのぼる。
この10年ぐらいで、パック入り惣菜の市場は何十倍、何百倍にもなったと実感している
と担当者は言う。
賞味期限1ヶ月の秘密とは?
では、賞味期限1ヶ月はどのように実現しているのだろうか。
通常、こうした惣菜を作る際は、農協などから野菜を仕入れて作るのが一般的であるが、ヤマザキの場合、自社農場などから直接野菜を納入し、工場内で洗浄・カット・加工を行う。
野菜は、カット後の断面が空気に触れる事によって劣化が進みやすくなるが、なるべくその時間を短縮することによって、劣化を防いでいる。これが、賞味期限を1ヶ月に伸ばすことができている秘密である。
更に、野菜のくずは自社の堆肥工場へ運び、化学肥料にかかる費用を削減している。
賞味期限だけでなく、おいしさへのこだわりも追求している。昨年導入した窒素注入装置を使い、パックの中に窒素ガスを注入し、食品の変色や腐敗を防いでいる。
例えば…きんぴらごぼうや、ひじきなど、従来はパウチの空気を抜くために調味液を入れていたが、窒素ガスを入れることによって調味液が必要なくなりごぼうの食感をそのまま保存することができるようになった。
毎日同じものを食べたくないというのが消費者のニーズとしてあるため、今後はより多くのバリエーションを増やしていきたい
という。
進化を続けるパック入り惣菜。挑戦は続きます。