[モーニングチャージ]( パナソニック / 細尾 / 中川木工芸 )「和モノ家電」で攻める! – 2017年3月6日

ビジネスフォーカス
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こんにちは。ひとりで.comです。

2017年3月6日放送のモーニングチャージ / ビジネスフォーカスは「和モノ家電」で攻める!と題して大手家電メーカーのパナソニックと京都の伝統工芸の職人によるコラボレーションによって生み出された新しい家電「和モノ家電」の最前線にフォーカスします。

 

和モノ家電で新しい家電の価値を

 

 

昨年の秋、パナソニックが新たにはじめたのが「和モノ家電」。京都の伝統工芸の職人とともにコラボレーションした次世代の家電の試作品を次々に生み出している。

例えば、ひのきでできた桶「水甬」。こちらは水を冷やしてワインクーラーのような機能として使うことができる。

 

パナソニック 水甬 細尾
パナソニック 水甬 細尾

 

また、織ノ響(おりのひびき)というパーテーション。こちらは触れると音が出るという、西陣織のスピーカーである。

 

パナソニック 織ノ響 中川木工芸
パナソニック 織ノ響 中川木工芸

 

遊び心満載のようですが、そこには以下のような意図があると言います。

通常家電は、買ったその日から(古くなっていく)という意味において、価値が下がっていく。そうではなく、使うほどに味が出る、そんな家電があったら良いのではないか

というコンセプトと共に作られている。

 

そこで、パナソニックは2年前、京都の伝統工芸を手がける職人達に声をかけたのである。西陣織のスピーカーを手がけているのは1688年創業の株式会社細尾

着物の市場規模はピーク時(1980年)の6分の1まで減少しており、危機感を感じていた。伝統を残すためには、挑戦してかわり続けないといけない、そういった思いから、構想から1年かけてあの織ノ響を完成させたのである。

織ノ響は、織り込まれた糸が電気を通し、生地を触るとスイッチが入る仕組みとなっている。和紙の上に金箔を張り、裁断して糸として織り込む事で、手の微量な電流を通電させることができるのである。

伝統的な西陣織と最先端のテクノロジーが合わさった可能性を提示していく世界でも初めての試みであろう。

 

 

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また、ひのきでできた桶「水甬」を開発したのが、中川木工芸である。京都にはかつて250軒の桶屋があったが、現在はたった3軒になってしまった。今回のパナソニックとのコラボレーションでは、IH機能を応用し、回転水流を起こすことができる仕組みを導入した。

 

こうした和モノ家電を手がけるパナソニック アプライアンス社は、2017年4月にイタリアのミラノで開かれるミラノサローネ家具見本市に出展することを決めた。商品化に向けて、世界の反応を見ようというのです。

近年、技術の進歩が世界的に行き詰まってきており、似たようなものになっている。従って、そうではないところに自分たちの「価値の軸」をシフトできたら新しい家電の価値や家電と人との関係を作れるのではないか

と考えているという。

 

 

家電を差別化し、価値を高めようとする試み。和モノ家電の今後に期待が高まります。