こんにちは。ひとりで.comです。
2017年3月16日放送のモーニングチャージ / ビジネスフォーカスは「革命起こせ!ファッションテック」と題して、ITの活用がなかなか進まないファッション業界においてこれまでの仕組みを変えるITベンチャーの戦略にフォーカスします。
アパレル業界を変える!?「ファッションテック」
アパレル店員がコーデしてくれるスタイラー
スタイラーというサイトをご存知だろうか?
以下のように、サイト上でユーザーがコーディネートに関する相談をすると、アパレル店のスタッフからおすすめの服が返信されてくる。更に身長、体重を書き込むと、適切なサイズまで教えてくれる。
このスタイラーというサイトの利用者は月およそ20万人で、直接購入することができない仕組みとなっている。しかし、シップスやジャーナルスタンダード、アーバンリサーチなどが登録しており、店舗への来店を促している。
ユーザーはスタイラーを利用する理由として
時間がなくて服を探す時間がなかなか取れないことと、かっこいい服を提案してくれるので利用している。またスタイラーがきっかけで、2,3度店舗に足を運んで買ったこともある
と話す。
スタイラーに登録するアパレルショップは、空き時間に返信を行うため、負担にはならないという。
スタイラーを運営する会社は、ユーザー、店舗には無料で利用してもらっており、サイトから入る広告収入にて運営をしているという。
スタイラーの小関社長は…
服を買う前に1度スタイラーを見たり、問い合わせる事を定着させたい
と言う。
ITで遅れを取ってきたファッション業界であるが、ここにきてITとファッションを組み合わせた「ファッションテック」が注目を集めています。
縫製職人と依頼者をマッチングする「ヌッテ」
兵庫県宍粟市にある福井工業の福井氏は縫製を営む職人である。近年、安価な海外製品の台頭や職人の高齢化などによって、売上があがらずに、会社をたたむ職人が増えていた。
しかし、とあるファッションテック企業にによってその風向きがかわり始めている。それが、
という縫製作業を依頼したい人と縫製職人をマッチングするサイトである。
服を作ってもらいたい依頼者が予算やデザインを投稿し、条件が合えば縫製職人が受注し、要望にあった服を製作するという仕組みである。現在1,000人以上の縫製職人が登録している。
兵庫県の福井工場も、このnutte(ヌッテ)を活用しており、いまや受注の20%がnutte(ヌッテ)からの仕事となっている。
これまでのアパレル業界では、大量生産が当たり前だったが、nutte(ヌッテ)では条件があえば少量でも受注生産が可能となっている。ここが大きな特徴である。
nutte(ヌッテ)は契約金の20%を運営費として徴収しており、これまでに約5,000件の成約が発生しているという。
可能性広がるファッションテック。アパレル業界活性化の切り札になりそうです。