こんにちは。ひとりで.comです。
2017年3月21日放送のガイアの夜明けは「テーマパーク “春の陣”!」と題して唯一無二の体験を提供するレゴランド、ハウステンボスを特集します。
レゴランド / ハウステンボスの人気の秘密とは?
【目次】
ブロックで作られた未体験の世界を演出するレゴランド
2017年3月1日、愛知県名古屋市港区。ここに全く新しいテーマパークが誕生しようとしていた。それが…
2017年3月1日はプレオープンの日。ゲートをくぐるとブロックで作られた巨大な恐竜。園内には様々な形をしたブロックの作品がある。その数、約1万点。乗り物などのアトラクションは40種類以上にものぼる。
ブロックでできた動物や乗り物に対して見たり乗ったりできるだけでなく、レゴブロックを組み立てて遊ぶこともできる。また、それだけでなく、ブロックを組み立てながらものの仕組みを学ぶこともできる。
レゴランドの運営責任者は夏山さん。あのユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)を人気のパークにしたひとり。日本初のテーマパーク。オープンまでの舞台裏を追った。
レゴランド本場のデンマーク本社と歴史
デンマーク西部の街、ビルン。人口およそ6,000人の街にレゴの本社がある。本社の受付にあるロゴもレゴで出来ており、社員の名刺もレゴでできている。
いまやレゴグループは世界140カ国以上で販売されており、売上高は約6,200億円にものぼり、世界最大級のおもちゃメーカーである。
レゴは1932年に創業。素朴な木のおもちゃ製造からスタートし、その後、プラスチック製のブロックを手がけ、世界的なヒットメーカーとなった。
レゴランド:プレオープンまでの歩み
2016年10月下旬、名古屋のレゴランドでは、急ピッチで建設が進んでいた。
広大な施設の管理からスタッフの管理まで全てを取りまとめるのが、運営責任者の夏山さん。夏山さんは、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンの元幹部でテーマパークのプロフェッショナル。世界的なテーマパークで唯一日本に未上陸だったのが、レゴランド。59歳の夏山さんはここを人生の集大成にするつもり。
その夏山さんがパークの目玉として考えているのが、レゴブロックで作られた海底帝国。
11月上旬に名古屋市内で開かれたのは、レゴランドの内定式。およそ120名が社員一期生となる。そのうちの10人ほどが別の場所に集められた。英語ができる社員たちを海外のレゴランドに送り込もうというのです。
送り込まれたのはカリフォルニア州のレゴランド。ここで行われていた新人研修に参加し、客とのふれあい方や現場での研修としてコースターの動かし方を学ぶ。3週間の研修では、実際のマイクパフォーマンスも含めて細かい部分まで学んだ。
プレオープンの日、レゴランドの中にあるミニランドというコーナーに家族連れが多く集まっていた。ここでは、レゴでできたミニチュアの日本の町並みが再現されていた。
このミニランドでは、1,000万個以上のレゴブロックが使用されている。清水寺や浅草寺など、日本の風景が模されていた。
そして、ひときわ長い行列ができていたアトラクションが、レゴブロックで作られた海底帝国である。海底帝国では、世界各地から持ってきた本物の熱帯魚やサメなどが泳ぐ仕掛けとなっていた。
レゴランドの正式オープンは2017年4月1日。
「また来たい」と思わせるハウステンボス
1992年にオープンしたハウステンボス。オランダの風景をテーマにした長崎県佐世保のテーマパークである。オープン当初は人気を博したが、オープンから18年連続で赤字が続いていた。2010年、旅行大手のHISがハウステンボスの経営権を取得。すると一転して去年まで黒字が続いている。一体何が変わったのだろうか??
まずチューリップ一色だった園内にバラやゆりを加え、”花の王国”として四季折々の花を楽しめるようになり、人気となった。
次に光の王国としてのハウステンボス。世界で最も多い1,300万個のLED電球を使ったイルミネーション。これで若い層やカップルが増えた。
そして、おととしにはスタッフが全てロボットとなっている”変なホテル”をオープン。更にはロボットが働く”変なレストラン”もオープンさせ、ファミリー層に人気を博している。
こうして、他にはない施設やイベントを生み出している。
HISが経営するようになってから多くのリピーターが訪れるようになっているという。その立役者が、ハウステンボス社長の澤田秀雄氏である。
ハウステンボスでは、新イベントやアトラクションが年間約200種類登場し、「また行きたい」と思わせる仕掛けを作り続けている。
また行きたいと思ってもらえるようにハウステンボスでは、全てのアトラクションやイベントで毎回お客さんにアンケートを取っている。5点満点で平均4点を下回るとイベントの廃止の場合もあるという。
かつてないお化け屋敷「VRの館」
新たなアトラクションを作ろうと、東京都内の廃病院で撮影が行われていた。最新の映像技術を駆使してかつてないお化け屋敷を作ろうというのです。そこで使われていたのがVR(Vertial Reality)の技術である。360度の映像が撮影できるカメラで廃病院の中で様々な仕掛けを入れた映像を用意し、それをハウステンボス内で体験できるようにしようというアトラクション。
その名も「VRの館」である。
澤田社長からの評価は…「田舎のお化け屋敷レベル」と厳しい言葉。その後、改良を加え、オープン初日を迎えることとなった。
オープン初日は500人近くが訪れた。
客の評価は…4.00
とギリギリの結果。
客のアンケートには、
怖すぎました。今日は眠れません
風を途中で感じビビりました。
と考案した仕掛けが結果を結んでいた。
ものを買うより体験にお金と時間を使う。消費者の意識は急速に変わりつつあるようです。国内ではさまざまなテーマパークがブームになっては消えていく。一度の体験で満足してしまうか、またその体験をしに行きたくなるのか、そこにテーマパークの成長がかかっていると言えそうです。