[ガイアの夜明け] ( アダストリア / ビーサイズ ) 業界の〝巨人〟に挑む! – 2017年4月11日

ガイアの夜明け
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こんにちは。ひとりで.comです。

2017年4月11日放送のガイアの夜明けは「業界の〝巨人〟に挑む!」と題してアダストリアとビーサイズを特集します。

 

”巨人”に挑むアダストリア / ビーサイズ

 

 

20ブランドを展開するアダストリア

 

アダストリア
アダストリア

 

千葉県船橋市にある人気ショッピングモール、ららぽーとTOKYO BAY

館内にはおよそ460の店があり、週末は多くの買い物客で賑わう。激戦を繰り広げているのがユニクロをはじめとする衣料品。国内外の有力ブランドがしのぎを削っている。

 

地元に住むとある親子は、子供達と春物の服を買いに来ていた。

まず入ったのはローリーズファームというお店。早速2点をお買い上げでおよそ9000円。

店を出ると次に見つけたのはデニムのバッグ。こちらはBAYFLOWというブランド。3,800円という価格にも引かれバックを購入。

さらに今度は子供服を見にグローバルワークというショップへ。Tシャツは1枚1620円。二人の子供にお揃いのTシャツを購入した。この他この店では夫のシャツとハーフパンツもセレクトしました。

この日3店舗で買った商品には実はある共通点があります。タグを見るとそこにはアダストリアという社名が書いてある。3つの店は全て同じ会社が手がけるブランドだった。アダストリアはこちらのモールに実に11ものブランドを出店している。

 

ららぽーとTOKYO BAYの担当者は

お客様のニーズするから世の中の変化にいち早く対応していただいて私ものようなモール向けの業態をいろいろと開発をしていただいて、非常にありがたいと思います

と言う。

 

 

茨城県の小さな紳士服店からスタートしたアダストリアは今や1400店舗。売り上げはこの15年でおよそ20倍の2000億円に登ります。率いるのは会長の福田三千男さんです。業界の常識を打ち破りトップ企業に挑む新勢力を追う。

 

 

 

アダストリアが展開するブランド一覧

 

アダストリアが展開する20ブランドは以下の通りである。

  • LOWRYS FARM(ローリーズファーム)
  • GLOBAL WORK(グローバルワーク)
  • niko and…(ニコアンド)
  • studio CLIP(スタディオクリップ)
  • JEANASiS(ジーナシス)
  • LEPSIM LOWRYS FARM(レプシィムローリーズファーム)
  • Heather(ヘザー)
  • RAGEBLUE(レイジブルー)
  • HARE(ハレ)
  • BARNYARDSTORM(バンヤードストーム)
  • apart by lowrys(アパートバイローリーズ)
  • BABYLONE(バビロン)
  • repipi armario(レピピアルマリオ)
  • BLISS POINT(ブリスポイント)
  • Andemiu(アンデミュウ)
  • BAYFLOW(ベイフロー)
  • Salon de la Trinite/Dissy(サロンデュラトリニーテ/ディッシー)
  • SQUOVAL(スクオーバル)
  • mikoa LOWRYS FARM(ミコアローリーズファーム)
  • me%(ミィパーセント)

 

 

 

 

アダストリアが多くのブランドを安く提供できる理由

 

中国の上海から1時間ほどの郊外にアダストリアの契約工場がある。なぜ、多くのブランドを安く提供できるのか…鍵を握るのがダンボールに積まれた糸にある。

 

その糸のロールを機械にセットしていく。糸の先には巨大な機械があった。糸から生地を織る編み機である。例えば、編み込む糸を少なくして薄くした生地は主にTシャツなどに使われる。折り目をゆるくすれば伸縮性の優れた生地になる。一方、糸の量を増やすとニットのような厚手の生地にもなる。さらに糸を違う色に染めて交互に織る事によってボーダー柄の生地を作ることができる。

 

ひとつの糸から様々な生地を作ることができるため、コストが抑えられるのである。それを20のブランドに供給し、ターゲットに併せた服を作っているのである。

 

 

アダストリアの次なる一手。生活雑貨で無印良品に挑む!

 

LAKORE ラコレ
LAKORE ラコレ

 

独自の戦略で急成長を続けるアダストリアであるが、福田会長は次なる一手を考えていた。アダストリアにとって21ブランド目になる新ブランドの立ち上げを進めていたのである。ブランド名は

 

LAKORE(ラコレ)

 

今回は、幅広い客層を取り込もうと、フルターゲット、男性も女性も、年齢絞らず、若者から大人までをコンセプトとして生活雑貨を初めて扱うこととしている。

 

責任者の北村さんはこれまで3つのブランドの立ち上げに携わってきた。新店舗のオープンは大阪にあるイオンモール堺北花田店であるが、店舗の目と鼻の先には無印良品があった。生活雑貨の巨大ブランドと真正面から戦うことになったのです。

 

新店舗のオープンに向けて、店舗スタッフに対して商品の説明がされていた。

例えば、一見ホーローでできているようなマグカップ。実は樹脂製ででいているため、落としてしまっても割れない。ホーローは金属の表面にガラス質の膜を張ったもので、衝撃にも弱く電子レンジでの使用も注意が必要とされている。しかし、新商品は問題なく子どもやお年寄りでも安心して使うことができる。

 

また、ガラスを二重構造にしたコップ。中を真空にすることで温度を伝えにくくしており、熱湯が入っていても熱くない。

 

こうした機能性を持つ生活雑貨で年齢や性別を超えたお客さんにアピールしていく戦略がLAKORE(ラコレ)である。

 

 

こうした機能性をLAKORE(ラコレ)の洋服にも持たせたいと思っている責任者の北村さんだったが、この開発が遅れていた。

 

2017年3月中旬、中国江蘇省常州に北村さんの姿があった。実は北村さん、中国の中でも生地の特殊加工を得意としている工場にある依頼をしていたのである。

 

それは

水を吹きかけても反対側に染み出さない機能を持った生地

である。

この特殊加工の狙いは、汗をかいても汗ジミを作らないことである。通気性も問題ないとのこと。

 

 

いよいよ2017年3月24日に新店舗LAKORE(ラコレ)がオープン。店には幅広い年齢層のお客さんが訪れていた。汗ジミを抑える服の特設コーナーにもお客さんが集まっていた。

 

機能によって自分たちの日常が楽しくなるというのが浸透していけば絶対的な武器になるというのを改めて感じた

と責任者の北村さん。

 

 

アダストリアは今後も独自の商品作りをしていくという。

 

 

 

 

 

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自分にしかできないものを作る家電ベンチャー:ビーサイズ

 

ビーサイズ STROKE2
ビーサイズ STROKE2

 

京都市の大手下着メーカー、ワコール。その一角のデスクには、スタイリッシュなデスク用LEDライトが導入されていた。2011年に発売され、価格は3万8,000円と少し高めだが、6年前の発売から売れ続けているという。

 

上記のライトを開発したのが神奈川県新横浜にあるビーサイズという家電ベンチャーである。たった6名で製品開発をしている。上記のスタイリッシュなデスクライト(STROKE2)は創業当時1人で開発したという。

 

 

八木さんが新商品の開発に乗り出していた。川崎市の三光ライト工業にて、依頼していた部品のチェックに訪れていた。部品を組み合わせると小さな箱になった。

 

いま開発している商品は、小型のこども見守りサービスである。端末本体は5,800円、通信料・サービス料は月額480円である。

 

GPS bot
GPS bot

 

GPS信号や無線技術を使用し、正確な位置情報を3分ごとに割り出す事ができる。更新の頻度がここまで多いサービスはこれまでなかったと言う。

また、それだけでなく、位置情報をデータとして集め、日常の行動パターンを学習し、いつもと違う場所に行くと、保護者のスマートフォンにアラートをあげてくれる仕組みが備わっているのです。

 

八木さんは以前富士フイルムで医療機器の開発に携わっていたが、自分にしかできないものを作りたいと退社し2011年に「ビーサイズ」を創業した。

 

新商品をとある家庭にモニターしてもらったところ、想定もしていなかった課題が出てきた。3分という更新間隔でも、親御さんからするとこどもを迎えるタイミングがずれてしまい、暗い時間にこどもをひとりで待たせてしまうという状況が起こってしまったのである。

 

商品のソフトウェア開発を依頼しているソフトウェア会社ゴーガにモニターから聞いた状況を伝え、更新頻度を1分間隔に変更してもらい、課題も解決することができた。

 

 

新商品の発売目前、大きな商談のチャンスが舞い込んできた。その企業は東京ガス東京ガスではガスの使用状況をメールで知らせる見守りサービスを実施しており、そこにビーサイズの技術を活用できないか検討したいとのことだった。

 

 

 

 

 

時代に合わせて多くのブランドを展開するアパレルメーカー。そして少数精鋭で商品開発をしている家電ベンチャー。今回独自のやり方で業界の巨人に立ち向かう姿が印象的でった。アパレル業界も家電業界も変化が激しく消費者からの支持を失えば、あっという間に人気ブランドの座から滑り落ちてしまうこともある。こうした時代だからこそ中小のメーカーの出番なのではないでしょうか?