[ミライダネ] ( ログバー / イリー ) 翻訳アプリで言葉の壁をとりはらえ! – 2017年4月29日

ミライダネ
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こんにちは。ひとりで.comです

2017年4月29日放送のNEC presents ミライダネは株式会社ログバー代表の吉田卓郎氏が登場。

 

言葉の壁を取り払う翻訳アプリ:イリー

 

 

 

訪日外国人が年々増加し、様々な観光地が盛り上がりをみせる中、必要となっているのが英語を中心とした翻訳サービス。

タクシーや私鉄など、私たちの身近なところでも音声翻訳の技術が使われている。外国人との円滑なコミュニケーションが求められるビジネスシーンでは、株式会社ブイキューブが音声翻訳機能を取り入れたWeb会議システムを実現させた。
海外旅行の分野でも、翻訳の技術に変化が起きている。株式会社ログバー代表・吉田卓郎氏は海外で言葉の壁に苦しんだ自身の経験から自動翻訳機「イリー」を開発。持ち運びやすい手のひらサイズだが翻訳速度は一瞬。この小さな「イリー」で、誰もが気軽に海外へ行ける未来をつくり出す!

そして、これらの技術の基盤を作り上げているのが、国立の研究機関である情報通信研究機構。あらゆる場所で活躍している音声翻訳アプリ「VoiceTra」の精度は高い。現在もさらに上の音声翻訳研究が進められている。30年前には考えられなかった、その驚きの技術とは!?
「音声翻訳の技術で、言葉の壁をなくしたい」。技術者たちの挑戦を追った!

 

 

 

 

駅で活躍する翻訳アプリ「鉄道翻訳」

 

羽田空港国際線ターミナルには、外国からの観光客が係員に観光地への行き方を尋ねることも少なくありません。その際、英語を話せない係員は、「鉄道通訳」というアプリを利用して会話を行っている。

端末に話した日本語をわずか数秒で英語に翻訳してくれ、逆に英語を日本語に翻訳もしてくれる。

このアプリは2016年2月に京急電鉄の全ての駅に導入された。使える言語は29カ国語ある。

 

 

実はこのアプリ、国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT)が開発したもの。この仕組を支える頭脳が京都の精華町のスーパーコンピューターにある。このスパコンに登録されている言葉の数は約50万語。広辞苑に登録されている語句が24万語なので、その2倍以上を誇ります。

 

 

 

 

 

翻訳アプリの仕組みとは?

 

このアプリの仕組みは、まずアプリに話しかけた言葉をスーパーコンピューターが認識し、文字に変換します。そしてそれを他言語に変換し、それをアプリ側から音声として出力します。なんと、このやり取りを1秒間のうちに行っているのである。

翻訳アプリの仕組み
翻訳アプリの仕組み

 

 

世界から言葉の壁を取り払うことを目的として音声翻訳の研究が始まったのが1986年。当時の技術では、翻訳をするのに約23秒ほどかかっていた。技術の進歩は、スピードの向上だけでなく、難しい医療の言葉にも対応できるようになっている。

 

 

翻訳機能付き会議システムV-CUBEミーティング

 

V-CUBEミーティング
V-CUBEミーティング

 

音声翻訳の活用はビジネスシーンでも進んでいる。東京目黒区にあるブイキューブでは、音声翻訳を活用した会議システムを開発した。

2016年11月にテスト版として発表したのがV-CUBEミーティングという翻訳機能付き会議システムである。海外とのビデオ会議などで実力を発揮します。ビデオ会議中の発言が瞬時に翻訳され、画面にその言葉が表示されます。

対応している言語は50言語以上。翻訳した文字をそのまま議事録にすることもできる。

現在、このシステムは5,000社以上に利用されている。

 

 

 

 

 

インターネット接続不要の翻訳機「イリー」

 

そんな中注目されている翻訳機が「illy(イリー)」と呼ばれる翻訳機。これまでと大きく異なる点が、その機器自体がインターネットに接続不要であるという点である。ただし、illy(イリー)は一方通行の翻訳しかできない…日本語→英語、英語→日本語といったようにである。しかし、その翻訳速度はおよそ0.2秒。

 

自動翻訳機illy
自動翻訳機illy

 

 

この翻訳機illy(イリー)を開発したのが、株式会社ログバーの吉田拓郎さん。illy(イリー)は旅行での買い物や食事のシーンなど、活用シーンを限定しているところに大きな特徴がある。また、インターネットに繋ぐ必要がないため、どこでも気軽に使うことができる。

 

また、充電する際に驚きの仕組みが…。充電中はインターネットに接続し、それまでの会話データを解析し、より翻訳が上手になるという仕組みがある。

 

しかし、まだまだilly(イリー)には、課題もたくさん。周りが騒がしかったり、発音が悪いと、BeachをTeachと聞き間違えたりしてしまい、適切な翻訳ができないこともある。また、日本語の方言なども対応できていない。

 

illy(イリー)法人向けのレンタルサービスを2017年6月から開始予定で、その価格は月額3,980円を予定している。

 

 

 

 

 

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株式会社ログバーの吉田拓郎さんが考える10年後のミライとは?

 

 

 

日本ではパスポートの保有率が20%、すなわち10人に2人しか持っていない。この状況は非常にもったいないと思っており、10年後はおそらく翻訳の基盤ができあがっており精度もあがっていると思う。そうなれば、例えば、中国に行って中国人と友達になるみたいな事が普通にになっているのではないか?