[ミライダネ]( ポケットドクターで遠隔診療 ) 医者と患者の距離を縮めるミライ技術 – 2017年5月20日

ミライダネ
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こんにちは。ひとりで.comです。

2017年5月20日放送のNEC presentsミライダネは「医者と患者の距離を縮めるミライ技術」と題して、遠隔診療のいまをお伝えする。

 

スマホで診療!遠隔診療と健康相談ができるポケットドクター

 

 

待ち時間を解消できるアプリ。ポケットドクター

病院での不満の多くは「病院での待ち時間」。多い人で4時間もの待ち時間を経験する人たちもいる。

そんな中、画期的なサービスがいま広がり始めている。

 

それが、スマートフォンによる診療である。スマホのテレビ電話を活用して、医者と病状経過を話し診療を行うことで、待ち時間や移動時間が大幅に短縮されるとあって、利用者からの評価も上々である。

 

忙しい人や外出が難しい人に役立っているこのアプリ。

2016年4月にリリースされた「ポケットドクター」というアプリ。

 

ポケットドクター
ポケットドクター

 

このアプリは、患者が予約を入れるとその時間に医者から電話がかかってきてテレビ電話がスタートする。スマホ診療でも保険は適用される。ただし、初診に関しては病院での直接の診療が必要となっている。

現在、およそ300箇所の医療機関で利用可能となっている。

 

もちろん、こうした遠隔医療は良いことばかりではない。スマホ越しの診断となるため、皮膚の状態が実際にどうなっているのかわからず、誤診の不安になることもあるし、電波の環境状況によっては、電話が途中で途切れてしまうこともある。

 

それでも使い続けるにはそれなりの理由がある。例えばウィルス性の感染症の場合、日々状況が変わっていくが、患者さんに毎日病院に通ってもらうには非常に負担が大きくなってしまう。このスマホを使った遠隔診療であれば、病院に直接足を運んでもらう負担もないため、毎日診察をすることができ、異常のサインを見ることができる。

 

この「ポケットドクター」の生みの親がMRT株式会社の馬場稔正さん(43歳)。

佐賀大学などで取り入れられている遠隔医療技術。救急搬送中の映像を見ながら病院の医師が的確に指示を出す。この技術をなんとか医療の分野にも応用できないかと、この技術を開発している株式会社オプティムの寺竹さんを尋ね、ポケットドクターの開発にこぎつけたという。

 

 

訪問診療に役立つポケットドクターの遠隔診療

 

埼玉県所沢市のわかさクリニックでは、年間5,000件以上の訪問医療があり、その都度患者の自宅を尋ねていると訪問できる自宅の数が限られてしまう。そこでこの遠隔医療のソフトを使い、看護師が自宅を尋ね、そこで遠隔医療ソフトでテレビ電話を行うことによって、訪問に伴う時間の削減に役立てている。

 

 

日本で遠隔診療が始まったのは約45年前。当時は、訪問が難しい過疎地などでの利用に限られていた。しかし、2年前国が遠隔診療を積極的に推進しようという方針を発表し、それを機に遠隔診療が広がりをみせている。

 

一方、医者へのアンケートで今後の遠隔診療についてアンケート調査をしたところ、遠隔診療は進むと思うが、参加したくないという医者が多かった。

 

遠隔診療
遠隔診療

 

多くの医者が消極的な理由は…今まで自分のところで診療を受けてくれていたお客さんが来なくなってしまったり、診療報酬の問題もあるという。

 

例えば、糖尿病の患者の場合、対面診療と遠隔診療では、その診療報酬は3倍ほどの差が生じる。

診療報酬
診療報酬

 

 

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ポケットドクターで健康相談

 

ポケットドクターでは、遠隔診療以外にもうひとつのサービスがある。それが、健康相談である。

 

日本全国の医者にスマホを通じて健康相談ができるサービスで、登録している医者はおよそ180人。写真付きのプロフィールが掲載されており、それぞれの医者の特徴から適切な医者を選択することができる。

あくまで相談であって、医療行為ではないため病名の診断や薬の処方などはできないことになっている。

 

このサービスは医療行為ではないため保険診療の対象にはならない。医者によって価格帯は異なるが、相談費用はおよそ10分で2,000円〜3,000円が相場となっている。

 

特に海外で生活する日本人がコミュニケーションの問題で日本人の医師に相談したい、といったニーズが多く発生しているという。