こんにちは。ひとりで.comです。
2017年6月10日放送のNEC presentsミライダネは「誰でも分かるミライの技術!「AIって何?」」と題して、AI将棋ソフト、ポナンザとクリエイティブを作るAI-CD βを紹介します。
AI技術はまだまだ進化の途上
最近耳にするAIって何?
最近、何かと耳にするAIという言葉。実は皆さんの周りでも身近なところで使われている。そのひとつがiPhoneに搭載されているSiriである。SiriはiPhoneに搭載されている音声アシスタント機能で質問を言葉で投げかけると、その内容に対して答えてくれる機能である。
また、LINEが開発している架空の女子高生AIである”りんな”。LINE上で会話をすることができる。2年前のサービス開始以来、日に日に会話も上達しているといいます。
そして、おなじみのお掃除ロボットにもAIが搭載されており、部屋の形を覚えて効率的に掃除をしてくれるようになっていきます。
AIとはArtificial Intelligence(人工知能)の略語で人間の脳をモデルにし学習し、成長していくのが大きな特徴である。
AIで将棋を打つポナンザ
HEROZという会社でAI将棋ソフト「ポナンザ」を開発する山本一成さん。プロ棋士との勝負に現在6連勝しており、取材のこの日は佐藤天彦名人との対局が行われていた。佐藤天彦氏との対局は今回で2度目である。
2時間にも及ぶ対局の末、ポナンザが再び勝利をあげた。
このポナンザが一躍注目を集めたのが2013年。AIが現役プロ棋士に初勝利したのがきっかけである。佐藤天彦名人いわく
AIの強さは人間の感覚からかけ離れているところで、その感覚は現在の棋士には理解しがたい。
ポナンザとの1回目の対局の第一手で打った38金という手、通常棋士の中ではタブーと言われるような手で、飛車の機動力を自ら封じていしまうため、プロ棋士では絶対に打たない手をポナンザは打ってきたのである。
これだけ、強いAI将棋ソフトポナンザだが、はじめはものすごく将棋の弱いソフトウェアだった。開発者の山本さんがひとつひとつ手をプログラミングしていたこともあり、相手に意表をつく手を打たれた瞬間、対処ができなくなってしまっていたのである。
そこで、山本さんはポナンザに自分で学習してもらう機能を追加しようと考え、ポナンザ同士を対局させ学習の量を飛躍的に向上させた。
さらには、北海道にあるスーパーコンピュータを用いて、対局のスピードをアップさせ、現在ではおよそ8,000億から1兆通りの手を持っている。これによって、ポナンザは1秒間に500万通りの手を考えることができるようになっている。
AIがCMを作る?
突然ですが、以下のCMの2つのうち、どちらかがAIが作ったCMなのですが、どちらだと思いますか?
正解は…ふたつめの犬がうたっていたほうでした。
このCMを手掛けたのは東京都港区にあるマッキャンエリクソンという広告代理店。マッキャンエリクソンでクリエイティブディレクターとして働く人工知能、「AI-CD β」。先程のCMを作ったのはこのロボットである。
この中に広告賞をとったCM過去10年分の1,000本分のデータが入っており、CMがどのように作られているのかを構造分解している。
これによって、顧客からの要望を入力するだけで、ディレクションと呼ばれる大きな指針を決定することができるのである。
例えば先程のクロレッツのCMであれば、以下のようなディレクションが指示されていたのである。
野生を
歌モノで
都会的なトーンで
浄化を印象づけて
開放を感じさせろ
これを参考に作業を進めた結果できたのが、先程のCMである。
お掃除ロボットやSiri、さらにはLINEのアカウントなどあらゆるところにAIが登場、様々な形で私たちの生活に浸透し始めているAI=人工知能。中でも今注目を浴びているのが、AIを搭載した将棋ソフトの「ponanza(ポナンザ)」。ポナンザを作った山本一成氏は、大学時代に開発を始め、今やプロ棋士を打ち負かす実力を備える程に。山本氏は、ポナンザとポナンザを戦わせることで強い将棋ソフトにしたと言う。そして今年5月、姫路城にて行われたのはポナンザとプロ棋士の最終決戦、その行方を追った。
さらに、人間の代行が難しいといわれていたクリエイティブ領域にも、ついに人工知能が進出! マッキャンエリクソンでクリエイティブディレクターとして働く人工知能、「AI-CD β」は、なんと人間の社員の上司。彼がCMのコンセプトを決めて、それを部下である人間が実際に作る。2016年に「クロレッツ ミントタブシリーズ」のCM制作を行った「AI-CD β」。今回番組内で新たなCM制作に挑む。
日々進化し続けるAIの技術、私たちの10年後のミライとは?