こんにちは。ひとりで.comです。
2017年6月11日放送の林先生が驚く初耳学は山手線グルメきっかけの初耳学と題して、山手線のグルメにちなんだ初耳学が盛りだくさん(一部山手線と関係のない初耳学も…)。
林先生の山手線グルメきっかけの初耳学
【目次】
品川駅:アールエフワンはなぜジャガイモ不足にならない?
新幹線が発着し、羽田空港へのアクセスも良い品川駅は全国から人が集まるグルメ激戦エリア。駅から直結のアトレ品川にはニューヨークの朝食の女王とされるサレベス品川店がある。看板メニューはフレンチトースト。
JRの改札内のエキュート品川にある惣菜店、RF-1(アールエフワン)。開業から25年で都内だけで40店舗以上を展開している。
昨年秋、北海道を襲った4つの台風によって、北海道産のジャガイモは激減。深刻なジャガイモ不足に陥っている。その影響によりポテトチップスの販売を休止する事態に陥ってしまったメーカーもあるほどである。
この現象は、一部では「ポテチ・ショック」とも呼ばれていた。
しかし、様々な企業が苦しむ中、アールエフワンでは逆にジャガイモを使った販促キャンペーンを行うなど、ジャガイモ不足に陥らない事がネットでも大きな話題となった。
これ、実はいま注目の農業技術のおかげなのである。
その技術が…雪中備蓄である。
通常、ジャガイモは秋に収穫され、冷蔵庫などで保管すると水分が飛んでカサカサになってしまう。そこで考案したのが雪中備蓄というやり方である。雪を詰めたコンテナでジャガイモを囲んで保管することによって、コンテナの中の湿度・温度が一定に保たれるのである。
こういったものを使って、1年分の消費量に合わせて自社で管理しているため、季節によってジャガイモ不足が生じないと言い切れるのである。
さらに雪中備蓄は、長期保存することによってでんぷん質が糖質に変化するため、糖度が通常のジャガイモに比べて約2倍となるのである。
五反田:唐辛子の辛さを感じない生き物とは?
アンジャッシュ渡部さんに食べ歩きを教えたとされる師匠:マッキー牧元さん。マッキー牧元さんがおすすめする五反田のお店が「ファイヤーホール陳」というお店。
今年3月にオープンしたこのお店をプロデュースする菰田欣也さんは、中華の鉄人の陳建一さんの愛弟子である。
ファイヤーホール陳は火鍋の専門店で、肉骨茶(バクテー)スープと呼ばれる鶏ガラ・豚骨&4種の生薬をブレンドした薬膳スープが特徴である。そして、それと肩を並べて麻辣豆板醤スープの2つのスープがある。
地球上の哺乳類の中で唐辛子を好んで食べるのは人間だけで、他の動物はからさが苦手で手を付けないのだという。しかし、その中で、唐辛子の辛さを感じない生き物とは一体なんなのか?
鳥類は平気で唐辛子を食べる
のである。鳥は唐辛子の辛味成分であるカプサイシンを受容する能力が無く、歯もないため、唐辛子を丸呑みし、十分に消化されないまま糞として様々な場所に散っていくため、広がっていったのである。
新宿:新宿中村屋のカリーは徳川将軍ゆかり
レストランGranna中村屋。昭和2年に日本初の本格的なインドカレーを提供し始めた中村屋であるが、ここのカリーは徳川将軍ゆかりのカリーであると言われている。それはどういう理由であるのか、というのが問題。
カレーに合うお米は、もちもちよりもさらっとしたお米であるため、一般的な日本のお米はどちらかというとカレーには合わないとされてきた。そこでカレーにあうお米として最初に選んだのが、「白目米(しろめまい)」(殿様米)と言われるお米だった。
この白目米は、背が高く、倒れやすいため栽培が難しかった。したがって非常に貴重なお米とされてきたのである。その貴重なお米を江戸時代に誰が召し上がっていたかというと、将軍に上納していたのである。
それを使ってカレーを出したため、中村屋の創業当初、普通のカレーが10銭から12銭の時代に、中村屋のカレーは80銭もしたのであるが、飛ぶように売れたというのである。
ところが、戦争によって、白目米が栽培されなくなってしまった。そこで中村屋は1990年代に入って種もみからもう1度栽培をやり直し、現在の新宿中村屋では、期間限定で白目米を使用した順位度式カリーを提供しているのである。
大塚:おにぎりダイエットのベストな食材は何?
大塚駅にあるおにぎり専門店:ぼんご。ここは林修先生も行きつけで、アンジャッシュ渡部さんの師匠、マッキー牧元さんもおすすめのお店である。
多いときには1日1,000個以上も売れるというその店内は全てカウンターになっている。
口の中にいれるとホロホロと崩れていくが最後までおにぎりの形が崩れないという。
いま話題なのが、おにぎりダイエット。1日3食、常温のおにぎりを食べるだけというダイエット方法なのだが、おにぎりはほかほかのご飯と比べて消化されにくい特徴を持っており、消化されにくいことによって血糖値の上昇を抑えられる特徴を持っている。
低脂質で血糖値の上昇を抑えることができるとあって、食べても太りにくいダイエットフードとして注目を集めている。
では、おにぎりの具の中で、ダイエットにベストな具材とは一体何なのか?
それは…おかかである。
おかかに含まれるヒスチジンという成分が含まれており、それがヒスタミンとなって満腹中枢を刺激し、食べる量が抑えられるためダイエットの具材に最適なのである。
踏切の音と点滅のランプはズレているのか?
山手線には第二中里踏切という踏切がある。実はこの踏切、山手線で唯一の踏切である。そんな踏切にちなんだ問題。
踏切の音と点滅のランプがズレている事に気づいたことがある人は多くいらっしゃるかと思いますが、なぜ、ズレているのかはご存知でしょうか??
ズレているのは、踏切が万が一故障した際に音と点滅の両方が作動しなくなることを防ぐために、ランプと警報音の回路は別系統に設定されている。別回路に設定されているため、音とランプがズレているのである。
有楽町:焼き鳥は串から外さずに食べるべき
東京駅は、そこだけで600軒もの店舗がひしめく、グルメの場所である。そこに2016年11月、富山県から初出店したのが、”白えび亭”である。
東京駅の中でもひときわ目立つ行列を作っているお店である。
このお店では、世界で富山県のみで水揚げされる”白えび”を用いて作られる白えび丼を作っている。白えびは1匹あたりわずか5センチだが、甘みとうま味が逃げないように1匹ずつ丁寧に殻をむいていき、それを1人前にたっぷり90匹使っている。
有楽町にある銀座バードランドというお店は8年連続ミシュランガイド東京の一つ星を獲得した名店。ここで使っている鶏肉は最も脂質が低く、弾力がある肉質、濃厚な味わいが特徴の最高級地鶏の奥久慈しゃもである。
使っている塩は高知県の天然塩で、それを細かい塩と粗い塩の2つにわけて使用している。細かい塩は塩気が強く、肉に馴染みやすいため下味に使用している。一方、粗い塩は甘みのアクセントとして手羽先など脂の多い部位に使用している。
そんな焼き鳥だが、串から外さずに食べるべきだというが、その理由は何なのだろうか?
その理由は…
- 肉汁が出て旨味が抜けてしまう
- 先端の部位に多く塩をふっている
のだという。
一般的にひと口目に味の濃いものを食べて、ふた口目に味の薄いものを食べると味のグラデーションを感じて美味しく味わえる効果があると言われている。
田町:イタリア産のトマト缶のトマトはほとんどが中国産?
家庭で調理をする際、スーパーなどで売っているトマト缶が重宝するかと思いますが、イタリア産のトマト缶の多くのトマトが中国産となっているのである。
イタリア産と書いてあるにも関わらず、そのトマトは中国産である、というのは一体どういうことなのだろうか?
加工地がイタリアであれば、イタリア産と書いて良いという法律になっている。
実はEU諸国では原産国を表示する義務は無く、最終的に加工した国名になっている。したがって、イタリアで加工されているトマト缶についてはイタリア産と表示してい良いのである。