[ミライダネ]( DFree ) 介護現場を変えるセンサー技術 – 2017年6月24日

ミライダネ
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こんにちは。ひとりで.comです。

2017年6月24日放送のNEC presentsミライダネは「介護現場を変えるセンサー技術」と題して、排泄センサーを開発するトリプル・ダブリュー・ジャパン株式会社のDfree、荷重センサーで認知症患者の動きを把握する介護用ベッドを特集します。

 

おしっこのタイミングがわかる?排泄感知センサー

 

超音波センサーでおしっこのタイミングがわかるDfree

 

難しいおしっこのタイミングをスマホで教えてくれるセンターが「Dfree」。このDfreeとうおしっこのタイミングがわかる機械を作った会社が東京渋谷にあるトリプル・ダブリュー・ジャパン株式会社という会社である。

 

なぜおしっこのタイミングがわかるかというと…お腹に超音波センサーをつけてお腹にどのくらいおしっこが溜まっているのかスマホのアプリ上で教えてくれるのです。この超音波センサーで教えてくれるのが、膀胱の大きさです。

膀胱はおしっこが貯まると膨らむため、その膨らんだ量でおしっこのタイミングを知らせてくれるという仕組みになっている。

また、何回か測定すると、その人がどのくらいの量の時におしっこに行きたいと感じるのか、そしてどのくらいの頻度でおしっこが溜まっていくのかがわかるため、おしっこに行くタイミングを予想することができるようになるというのです。

 

Dfree 仕組み
Dfree 仕組み

 

 

 

歳を取るとおしっこに行きたくなる?

よく「歳を取るとおしっこに行きたくなる」と言われるが、それは本当なのだろうか。20代・40代・60代の男性を同じ条件下で測定してみた。

 

おしっこ 実験 dfree
おしっこ 実験 dfree

 

20代男性は、1時間半でなんと2回もトイレに行ってしまった。40代・60代の方は7割がた貯めた段階でトイレに行きたいという結果になった。

 

この実験を泌尿器科の先生に聞いてみたところ…

尿意が発生するかどうかは、どれだけ早く尿が作られるかそのスピードに依存する。若い人の場合は腎機能が活発な事が多いため、他の世代よりも早くトイレに行きたいということになったのではないか。

という。

 

 

 

Dfreeの開発秘話

 

トリプル・ダブリュー・ジャパン株式会社の社長 中西敦士氏がこのDfreeを開発しようとしたきっかけは、4年前アメリカに留学していた際、突然の腹痛に襲われ、うんちを漏らしてしまったという。それをきっかけにセンサーを作ろうと会社を設立したというのです。

センサーに明るいエンジニアを集め、医師である兄のアドバイスをもらいながらプログラムを開発したのである。

介護現場の方々から排泄に関わる相談を受けていく中で、大便よりも小便の方が労力を必要とするという事を聞き、大便ではなく小便のセンサーに切り替え今の形に至ったのである。

 

法人向けにサービスを開始しているが、このDfreeを導入している介護施設では、1日6回決まった時間に排泄ケアを行っている。おむつはつけているもののできるだけトイレでさせてあげたいという思いから、トイレに誘導しているのだという。

2017年5月から、試験的に導入を始めているが、排泄のタイミングがわかることによって無駄な作業の時間がなくなることと利用者さんが気持ちよく過ごせるという2点において有効ではないかと期待している。

 

 

更にこのDfreeをつけることによって、1年ぶりにある願いを叶えた利用者もいた。その願いとは、お散歩である。これまでは尿もれがひどくなったせいもあり、出かける回数が少なくなってしまったのだという。トイレの事を気にせずに外気に触れる事ができ大好きなお花に触ることもできるようになったのだという。

おしっこセンサーは介護の現場にたくさんの笑顔と明るい未来をもたらしてくれるのかもしれない。

 

 

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荷重センサーで認知症患者の見守りを実現させる!

 

秋田県立大学でも介護の現場をかえようという動きが進んでいる。下記のベッドを活用して認知症患者のプライバシーを守りながら行動を確認しようとしているのである。

 

介護ベッド
介護ベッド

 

実は認知症患者の1万人が年間に徘徊の上、行方不明になっているというのです。そこで開発したのが上記のベッドモニタリングである。これを使うことによってカメラを使わずに何をしているかがわかるようになるというのです。

 

背中・腰・足・柵・出口などベッドの各所に荷重センサーを設置し、その波形を確認することによって、患者がどんな動きをしているのかを判断することができるのである。