[ミライダネ]( セルフレジ / ベーカリースキャン ) レジ待ちの行列を解消する技術 – 2017年7月15日

ミライダネ
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こんにちは。ひとりで.comです。

2017年7月15日放送のNEC presentsミライダネは「レジ待ちの行列を解消する技術」と題して、

 

 

誰もが経験したことのある、お店での長~いレジ待ち、イライラする人も多いことでしょう。今回はそんなレジ待ちを解消する様々な技術に焦点を当てます。

大手スーパーのベイシアではレジ待ちの行列を作らないようにある仕掛けが・・・入り口やレジ上にあるセンサーを使い、店舗内のお客さんの数を常にデータ化。精算にくるお客さんを5分ごとに予測しレジをこまめに開け閉め!

人手不足に悩む現場でもお客さんを待たせない取り組みが行われていました(*店舗によって取り組みが異なります)。

またアパレル大手のGUでは今、無人で操作できるレジが続々登場中。ICチップが付いていて瞬時に集計、あっという間に終わることで精算時間が何と3分の1に。全店舗の半分に導入されているそうです 。

さらに今、ICチップがつけられないような生鮮食品などでも瞬時に値段を集計してくれる驚きのレジが登場しています。

大行列の人気のパン屋さんに導入され、あっという間に精算ができると大好評。同じ種類でも見た目や焼き色が微妙に違うパンを、間違えずにきちんと識別できるミライ技術とは!

 

レジ待ちのイライラを解消!混雑緩和レジの最新技術とは?

 

スーパーベイシアでのレジ混雑予測システム

 

千葉県佐倉市にあるベイシアというスーパー。休日ともなると6,000人が訪れる大型店である。25台もレジがあるにもかかわらず混雑時は7分以上もレジに長蛇の列ができることもあった。

6年前にある仕組みを導入したことによって、レジ待ちは3分以内という状況を達成できているという。

行列を解消できている仕組みは、レジ前係の存在。レジ前係が判断の参考にしているのが、手元にもっているハンディタイプのレジ混雑予測システムである。

このシステムを見ると、15分後、30分後のレジの混み具合を予測できたり、最新のレジ待ち時間の平均値などが5分毎に更新される仕組みとなっている。

ベイシアの入り口とレジ前には温度センサーが設置されており、それを元にレジの人数を予測している。

例えば、入店者数が100人だったとする、そのうち40人がレジ待ちないしはレジを通ったお客さんだったとすると、残りの60人はまだ買い物中のお客さんだということがわかる。こうしたデータを6年間蓄積することによって、曜日別、時間別に分析することによって、レジの混雑を予測するというのである。

 

レジ混雑予測システム
レジ混雑予測システム

 

しかし、レジ前係は、ハンディに記されているデータ全てを鵜呑みにするわけではない。その時の状況や、お客さんが買い物かごにいれている商品の量を見ながら、レジの開放数を的確に指示していくのである。

 

最初からレジを全てあけておけばよいのではないか…と思われるかもしれないが、人材不足も相まってなかなかそう思い通りにいかない、したがってこのような予測システムがあることによって、限られた人材を効率的に配置できるようになるのである。

 

 

 

 

 

 

ジーユーのICチップを活用したセルフレジ

 

東京銀座にあるジーユー銀座店。ここにも行列を解消するレジが導入されていた。行列解消の切り札として導入されているのが、下記のセルフレジである。

GUセルフレジ
GUセルフレジ

 

セルフレジと言えば、商品のバーコードを自分で読み取って計算する、というタイプは近年みかけるようになっているが、このセルフレジは異なる。

 

選んだ洋服をレジの下にある箱の中に入れ、スタートボタンを押すだけで1秒で合計金額が算定される。袋詰もお客さんが行う形式をとっているため、店員さんが洋服をたたむ時間も解消され、レジ行列の解消に役立っている。

 

このレジの仕組みはというと…洋服のタグにICチップが組み込まれており、セルフレジの中でICチップに入った商品の情報を読み取り料金を計算し、セルフレジ上に表示されるという仕組みとなっている。

ジーユー銀座店にこの仕組みが導入されたのが2年前で、今年中にジーユーの半数の店舗で同じ仕組みを導入していく予定となっている。

お客さんからも

ファストファッションは好きだが、レジの混雑が常態化しており買う機会が減っていたが、これならより買いやすくなる

と評価は上々。

 

このセルフレジの導入によって、今までのレジでの待ち時間を1/3程度にまで削減することができているという。

 

 

 

 

 

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人工知能(AI)でパンを識別?三鷹のパン屋さん:クラウン

 

東京三鷹市にあるクラウン武蔵野店というパン屋さん。上述の洋服のようにICチップを入れることは食品の場合は難しい。

しかし、このパン屋さんではある画期的な方法でレジ待ちを減らす仕組みを導入しているというのである。

 

パン屋さんの場合、ひとつずつパンの種類を人が判別し、レジ打ちを行いつつパンを袋詰する必要があり、レジに時間がかかる。

この店では、今まで忙しい時間帯はレジ打ちと袋詰を分け、2名体制でレジを行っていた。それでも混雑時は20人以上のレジ待ちが発生していたのだという。

 

 

この店では、ベーカリースキャンというシステムを導入しており、透明のトレーにおいたパンを画像として認識しパンの種類を識別し、すぐに料金を計算することができているのである。

パン レジ 画像認識
パン レジ 画像認識

 

お客さんが会計している間に店員さんが袋詰を行うことによって、レジの時間が大幅に解消されたという。

 

お客さんからも

  • レジ待ちの時間が半分くらいになった
  • 店員さんがお金を触らないので清潔感がある

など、評価も上々である。

 

 

このベーカリースキャンを開発したのが、兵庫県にあるブレインという企業。開発のきっかけは、知り合いのパン屋さんからの相談だったという。100種類以上あるパンをアルバイトが見分けるのが大変でレジに混雑が発生してしまう、というものだった。

 

7年前からこのベーカリースキャンの開発を行ってきた。このレジを導入する際には、まず人工知能(AI)にパンの画像を認識させる必要がある。

 

この画像を識別する際は、パンの表面の具材や色などを細かく識別し、いくつかの特徴が一致すればそのパンであると識別できるようになっている。同じ種類のパンを20個登録すれば識別率はほぼ100%になるという。