こんにちは。ひとりで.comです。
2017年7月22日放送のがっちりマンデーは「1人に1台!? 一緒に暮らせるロボット」と題して日々発達するロボット技術のイマを特集します。
ロボットには、工場などで効率的な作業を行う産業用のロボットなどもありますが、今回は人の形をしたヒューマノイド・ロボットに焦点を当てます。
雑誌の付録として組み立てられるロボット「ロビ」などで知られるロボットクリエイターの高橋智隆さんを中心に、人とコミュニケーションをとる技術の仕組みとはどんなものなのか、クラウドやAIを使用して雑談までできるようになった進化するロボットの全貌に迫ります。
高齢者を支えたり居酒屋で働いたり!?もはや生活の中に欠かせない存在になりつつある、コミュニケーションをとるロボットに注目です。
人と自然に会話ができるコミュニケーションロボット
コミュニケーションロボット:ロビ
2017年6月に恵比寿ガーデンプレイスで行われたイベント。AKB48と一緒に踊っていたのがロビという48体のロボットである。
2013年に販売開始され、全世界で15万台も売れた大ヒット商品である。コンセプトは「家族と暮らせるコニュニケーションロボット」である。
例えば、こんにちは、と話しかければ、こんにちは、と挨拶ができたり、250の言葉や動きをプロプラミングされている。毎週パーツ入りの商品を組み立てていくと完成するもので、全70週間、およそ1年半で総額14万ほどするという。
しかし、ドライバー1本でロボットが作れるとあって、大ヒットとなった。
このロビの第二弾となるロビ2が発売されるとあって、その発売イベントが行われていたのである。
ロボットクリエイター高橋智隆さん
東京大学にコミュニケーションロボットの第一人者がいる。特任准教授でロボットクリエイターの高橋智隆さんである。実は高橋さん、ロビ の生みの親なのである。
ロビ の仕組みは背中の部分にマイクロSDカードが挿入されており、そのマイクロSDカードの中にロビ の言動がプログラミングされているのである。
鉄腕アトムを作りたいと憧れてロボットクリエイターになった高橋さんは、2000年にマグダンという25センチほどの2足歩行ロボットを開発した。さらに2004年にはクロイノというロボットを開発し、アメリカのタイム誌に最もクールな発明に選出された。
高橋さんが、人型のロボットにこだわる理由は、擬人化できるからだという。たとえスマホが賢くても、四角い箱に人間はしゃべらないし、そこに感情移入することはない。したがってコミュニケーションがとれるロボットにこだわっているのである。
愛好家の中では、ロビ のデータを書き換えて、オリジナルの動きをさせるのが流行っているのだという。
インターネットと結びついた対話側ロボット:ソータ
いま、高橋さんが力を入れているコミュニケーションロボットが、ソータという2015年に発売されたものである。
このソータは、今までのロボットと何が違うのか…。
ロビ はSDカードにプログラムされた250の言動に限定されているのに対し、ソータはインターネットに接続され、プログラムされたデータはインターネット上に保管されている。したがって、これまで以上の状況に応じた会話が可能となっているのである。
例えば、キッザニアでもソータが活用されている。こどもたちが、携帯ショップの店員にするためのプログラムを組む職業体験ができる。
さらに、りそな銀行でも受付にソータが利用されていたり、くろきんという居酒屋のテーブルでもソータが利用されいている。
これを支えるのがNTTドコモの技術。ソータの技術には、NTTドコモがスマホで行う自然対話エンジンという音声サービスが活用されている。