[ミライダネ]( エアセルフィ / DJI / スカイロボット ) 空飛ぶスマホ!ドローンの秘密 – 2017年7月29日

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こんにちは。ひとりで.comです。

2017年7月29日放送のNEC presentsミライダネは「空飛ぶスマホ!ドローンの秘密」と題して、ドローンのさまざまな使い方を紹介していきます。

 

近年、災害現場など人の立ち入れない場所で活躍する一方、不法侵入で問題になるなど、急速な広がりで話題になっているドローン。

 

手のひらサイズの小さなものから重量物も運べる大きなものまで商品化され、技術革新は目覚ましいものがあります。でもよく考えるとこれまでのラジコンとどう違うのか、 そもそもドローンってどんなモノ(定義)なのか、ご存知ですか?

 

今回はそんなドローンの基本情報を学びながら、福井・東尋坊で自殺を防ぐために大活躍しているドローンの様子を取材。さらにニホンザルによる農業被害に悩まされている群馬県で、ドローンを使った害獣駆除にも密着!果たしてドローンは我々の生活を救う武器になれるのか!?

 

 

空飛ぶスマホ!ドローンの秘密

 

自殺の名所で活躍するドローンによる見回り

 

東尋坊
東尋坊

 

福井県坂井市の東尋坊東尋坊は観光スポットとしても人気だが、一方で自殺の名所としても有名な場所である。今でも年間20人ほどの自殺者がいるという。

元警察官の茂幸雄さんは、自殺者を救うため、毎日のように見回りを実施。警察官を退官後NPO法人「心に響く文集・編集局」を設立した。これまで13年間で約600人を保護してきた。

しかし、今後の活動にある不安を抱えていた。現在パトロールを実施しているのは60代が大半で高齢化がすすんでいる。

そこで茂さんは、2017年5月からドローンによるパトロールを開始した。見回りの範囲を格段に広げることに成功している。

ドローンによる見回りによって、思い詰めた女性の保護にも成功したという。これは、その後全国紙にも掲載され「ドローンがひとりの命を救った」と話題になった。

 

 

 

スマホのようなドローン「エアセルフィー」

 

専用のアプリで静止画・動画の撮影ができる小型のドローン「エアセルフィー」。自分を撮影する自撮りのために開発されたドローンで、500万画素のカメラを搭載し、最大20メートルの高さから動画も静止画も撮影することができる。

 

ドローンの世界トップシェアDJI JAPAN。2017年5月に発売されたスパークという機種はわずか300グラムで、手だけで飛ばすことができるという。さらにカメラが手の位置を感知して、手の動きに併せてドローンが動く仕組みになっている。

 

そもそもドローン[drone]は

  • ミツバチの雄
  • (ハチや飛行機の)ブーンという音
  • (リモコン式の)無人機

という意味がある。確かに無人機のドローンはハチが飛んでいるような音がする。ドローンは1930年代のイギリスで無人航空機が作られたのがきっかけとなっている。

 

ここ数年、飛躍的に進化し、先日の九州豪雨の際も被害状況の確認にドローンが用いられた。さらに、橋やインフラの保守点検を行えるドローンも登場している。人がいけない場所の検査も行うことができるようになってきている。

さらに、遠赤外線カメラを搭載し、迷子や行方不明者の捜索にも使われるようになってきている。その市場規模は世界で15兆円と言われている。

 

 

ドローン育成スクール

 

 

そんななか、いま注目を集めているのがドローンスクールである。2016年10月に開講し、今まで1600人以上が受講しているという。そのコースは初心者コースが90分で1万800円、プロ育成コースが2日間で21万6,000円などとなっている。

 

建築業を営む人が屋根の上をドローンで点検するために、このコースを受けに来たり、今後の起業に備えて受講しに来ている人が多いという。

 

このスクールを立ち上げたのは、スカイロボットという企業の社長、貝應大介さん。現在都市部や住宅街でドローンを飛ばすには国土交通省の許可が必要となっている。ただし、重さが200グラム未満のドローンはその対象外となっている(2017年7月30日現在)。

 

もともとロボットを開発する技術者だった貝應大介さん。しかしドローンに大きな可能性を感じ、3年前にスカイロボットを設立し、ドローンに関わる様々なビジネスを行っている。

 

 

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ドローンでニホンザルを追い払う

 

群馬県富岡市、富岡製糸場が世界遺産に登録され観光客が増加。一方で住民達を悩ませていたのが、ニホンザルによる農業被害。20年ほど前から続いているという。そこで地元の人達がニホンザル追い払い隊を結成した。

 

猿につけた発信機の電波をもとに、猿の群れの場所を判別し、パチンコや、おもちゃのマシンガン、爆竹などを駆使して、追い払うのがニホンザル追い払い隊の主な仕事である。1日およそ8時間、平均7キロほど山を歩き回るという。ニホンザル追い払い隊の平均年齢は61歳で、体力的にもかなり厳しいという。

 

そこでドローンを使って、追い払おうと考えたのである。スカイロボットの貝應さんは、ドローンでサルの居場所を特定し、サルに対して音波を出してサルを追い払おうという作戦であった。

人間が聞き取れないほどのサルの嫌がる高い音を出して、追い払うことに成功した。