こんにちは。ひとりで.comです。
前回、ROUND関数を使って、数値を四捨五入するやり方について解説しました。しかし、データが大きすぎる場合など、状況に応じて四捨五入ではなくて、切り上げや切り捨てなどをする必要があることもでてくるかと思います。そういった際、ROUND関数の応用編として、ROUNDUP関数とROUNDDOWN関数の紹介をしていきたいと思います。
数値の切り上げ / 切り捨てを行うROUNDUP関数とROUNDDOWN関数
Microsoftの説明ではROUNDUP関数 / ROUNDDOWN関数は以下のように説明されております。
ROUNDUP関数
数値を指定された桁数に切り上げます。
=ROUNDUP(数値, 桁数)
ROUNDUP 関数の書式には、次の引数があります。
- 数値 必須。切り上げの対象となる実数値を指定します。
- 桁数 必須。数値を切り上げた結果の桁数を指定します。
ROUNDDOWN関数
数値を指定された桁数に切り上げます。
=ROUNDDOWN(数値, 桁数)
ROUNDDOWN 関数の書式には、次の引数があります。
- 数値 必須。切り上げの対象となる実数値を指定します。
- 桁数 必須。数値を切り上げた結果の桁数を指定します。
ROUNDUP関数 / ROUNDDOWN関数では数値と桁数を指定することができます。
消費税の表示はROUNDDOWN関数を使って価格を表示
ROUNDUP関数やROUNDDOWN関数はなかなか使う用途がわからない…と思われがちですが、実は消費税はROUNDDOWN関数が用いられることが多いようです。
しかし…実は消費税の端数に関しては法的に定められておらず、切り上げ、切り捨て、四捨五入のうち、どれを選択しても構わないそうです。(引用:経営ハッカー)
ROUNDDOWN関数を使う場合は以下のように計算すると良いでしょう。
=ROUNDDOWN(C21*0.08,0)
と記すことによって、消費税を切り捨てにて表示することができます。
ROUND関数でも数値を表示する際に有用ですが、更に細かく指定していきたい場合は、ROUND関数の応用編であるROUNDUP関数とROUNDDOWN関数をうまく用いることで、数値の表示方法の幅が広がりますので、使い方についてはよく覚えておくと良いでしょう。