こんにちは。ひとりで.comです。
2017年8月27日放送のがっちりマンデーは「小さな変化で大きく儲かる!地味チェンジ」」と題してカラオケのビックエコー、こども写真館のスタジオアリス、牛丼チェーンのなか卯の地味チェンジを特集します。
地味チェンジが儲かりの秘密
2017年2月に放送した地味チェンジ第二弾。
第一弾では、オリジン弁当のお惣菜のトレーの幅が少し狭くなっていたり、カレーのココイチに大きな本棚が置かれていたりと地味な変化に儲かりの秘密が隠されている。
平日に◯◯でがっちり!カラオケのビックエコー
ビックエコーと言えば、真っ赤な看板のカラオケチェーンとして有名である。ビックエコーはカラオケ業界でNo.1となっている。
カラオケルームを見ても、特にチェンジしている箇所が見当たらないがどこを地味チェンジしたのだろうか…。ヒントは…電源タップが置かれていること、ホワイトボードが置かれていること。
正解は…会議室として使ってもらえるように地味チェンジしたのである。平日の昼間、NTTコミュニケーションズの営業さんが地方のスタッフとテレビ会議を行っていた。無料のWi-Fiに接続でき、インターネット環境も快適に利用でき、卓上ホワイトボードを利用できたり、パソコンとモニターを繋ぐHDMIケーブルを無料で貸し出していたりと、会議で必要な設備を用意している。
この会議室利用、オープンの平日朝10時から夜7時まで1時間あたりひとり600円で利用できる限定サービスとなっている。カラオケ店なので1ドリンク付となっている。
しかし、会社にも会議室があるのになぜカラオケルームで会議を行うのだろうか。
特に外回りの営業マンだと、会社に戻るよりも近くのカラオケ店で会議をするほうが時間も合わせやすいのだという。更に、喫茶店だと大きな声で会議をすることもできないし、社内資料を広げることも難しい。
外回りでちょっと空いた時間でミーティングをしたいという人のニーズにもってこいなのだという。
このビジネスユースはビックエコーのとある悩みから生まれたサービスなのだという。ビックエコーの特に駅前の店舗は一等地であり、家賃も高い。外を見渡せばサラリーマンがたくさん歩いているので、そういった人たちのために開放することによって利用してもらえるのではないかと考え、ビジネスプランを開発したのだという。
さらに、一般利用の場合、1部屋100円など格安料金で料金設定しているため、それよりも単価を高く設定することができる。
また、会議室の利用料金は、店舗ごとには異ならず、一律の料金で提供している。これは店舗ごとに料金が異なると領収書を経費にしづらいという。従って一律料金で提供しているのだという。
2017年4月から首都圏の27店舗で実施しており、店舗によっては売上が5%ほど伸びた店舗もある。今後は全国526店舗でも実施していく予定となっている。
子供向けから地味チェンジ!スタジオアリス
こども向け写真館として有名なスタジオアリス(年間売上380億円)。年間100万組以上のお客さんが訪れる。ここにも地味チェンジがされていた。それが、大人の方の撮影にも力を入れているのだという。
この変化はスタジオアリスならではの悩みから生まれたサービスである。
それは、お子様の場合だと7歳の七五三を最後に卒業してしまうお客様が多かった。しかし、子供の数は年々減少傾向にあるなかでそれ以外のニーズを掴むために大人の方向けのプランをスタートさせたのだという。
これまで子供向けに作っていたスタジオを少し改良し、天井は高く広々とした大人向けのスタジオを作ったのである。もちろん撮影用の衣装も大人向けの衣装を準備している。結婚式の前撮影やマタニティ、銀婚式の記念などに活用するケースが増えているという。
子供向けから大人向けに変化したことによって、撮影方法も変わったという。子供向けの場合は、自然な表情を意識して撮影するようにしていたが、大人の場合は、その方がキレイに見えるように角度や表情を細かく指示し何度も撮影し最も美しい1枚を撮るようにしているのだという。
基本料金プラス気に入った写真を5枚追加して合計7万1,000円とそれなりの価格。
地味チェンジを3年前に行ってから大人の来客数は8%以上アップしたのだという。
◯◯丼でシニア層を獲得!牛丼チェーンのなか卯
牛丼系ファストフード店のなか卯。牛丼屋京風うどん、親子丼などで有名だと思うが、近年なか卯が力を入れているのが、シニア層の獲得である。
そのためになか卯が実施したのが、海鮮丼の提供である。
これまでなか卯はサラリーマンやOLが客層の7割を占めていたが、もっとシニア層に利用してもらいたいと考え、2年前から作ったメニューである。導入してから海鮮丼はずっと右肩上がりで売り上げているのだという。海鮮丼の累計販売数も2年で約760万食となっている。
さらに店内でもシニア層に向けて地味にチェンジしたものがある。それがタッチパネル式の券売機である。
これまでは、
- お金を券売機に入れて、「店内」のボタンを選択。
- ジャンルの中から「丼ぶり・カレー」のボタンを選択。
- 最後に親子丼を選択
こうしてようやく食券が出てくる仕組みとなっていた。これだと、シニアの方々は困っていた。そこでなか卯は、お金の入れるタイミングはボタンを押す前でもあとでも対応できるように変更し、さらに人気の高いメニューは1つ目の画面から表示させるようにし、ボタンを押す回数を3回から2回に変更したのだという。
さらに、お店の出店場所もビジネス街だけでなく、郊外型店舗も出店させるようになった。こうした努力によって、シニア客の割合は5%→15%にアップしたという。