こんにちは。ひとりで.comです。
2017年9月9日放送のNEC presentsミライダネは「職人不足で家が建たない!? 建設現場を救うICT」と題して、建設業界をICTで変革するユニオンテックを特集します。
この20年で200万人も減っている建設現場の職人。オリンピック需要などで忙しいのに「現場仕事は大変で給料も安い」からと若者に敬遠され高齢化が進む一方だという。
このままでは家も建てられなくなっちゃう!そんな危機感から、非効率な労働を無くし職人同士を繋ぎ、消費者とも直接繋がれるインターネットサイトを立ち上げたのが、37歳の壁紙職人、ユニオンテックの社長・大川祐介さん。
わずか1年で5万人もの職人が登録してビジネスを展開、職人は収入を増やし客も得をするその仕掛けとは。
職人不足で家が建たない!? 建設現場を救うICT
建設業界で注目のチームサスティナ
いま巷で人気なDIY。プロが使っている道具のフリーマーケットサイトがいま注目を集めている。それがチームサスティナである。
一体誰だどういった事情で出品しているのでしょうか?
東京都江東区で工事業を営む株式会社エールケンファーの中村社長は…
工事を行うとどうしても端数の部材が発生する。それが溜まっていくと在庫となって溜まっていくため、早めに処分したくなる。今までは業者にお金を払って処分していた
のだという。
チームサスティナを作ったのは株式会社ユニオンテック。
工事現場の職人はここ20年で200万人減少している。このまま人手不足が加速すれば家を建てたくても建てる職人がいないということも起こり得る。
そんな建設業界を変えたいと作られたのがチームサスティナである。
チームサスティナには大きく分けて2つの機能が備わっている。それがビルドモールという機能と建設発注サーチという機能である。
前者は、プロが使う道具や部材のフリーマーケットモールである。部材を持てあまりしている人がインターネット上にその部材や道具をアップすることによって売買が可能となっている。
後者は、リフォームなどをお願いしたい人と、職人さんがマッチングされる仕組みとなっている。
チームサスティナで下請構造を壊す!
株式会社ユニオンテックは、2000年に設立された企業で年商は28億円、従業員数は120人ほどえある。ユニオンテックの社長・大川祐介さんは18歳で壁紙職人となり、その2年後の20歳の時に独立した。
ずっと疑問に思ってきたことが業界特有の下請構造である。
建設業界は典型的な下請構造をしており
元請け→1次→2次→3次→職人
というような構造となっている。
職人を多く抱えているとそれだけ多くの人件費がかかり、業務の繁閑に耐えることができなくなります。それによって、こうした構造ができてしまっていた。
この構造を壊すこと目的にチームサスティナが2016年4月に誕生させた。社長の情熱はたちまち多くの仲間達を呼び、1年間でおよそ5万人の職人が登録してくれたのである。
専門外の仕事を依頼できる建設コネクト
さらに職人同士を結びつけるために、建設コネクトという機能をチームサスティナにつけた。この建設コネクトを使うことによって、自分の専門外の工事だったり、エリア外の仕事を依頼することが出来る。
ただし、実際に会ったこともない人だとその人のパーソナリティやスキルもわからないためなかなか仕事を頼みづらいという声も聞かれる。
そこで、ユニオンテックの社長・大川祐介さんは、週1回程度、全国で職人さんが一同に介する会合を実施。一度顔を合わせて話をすることによって、上記の悩みを解決できるのではないかと考えたのである。