こんにちは。ひとりで.comです。
2017年9月19日放送の林先生が驚く初耳学は「働く乗り物」をテーマに、我々の回りで活躍する様々な乗り物に関する初耳学を厳選して出題。
多くの人が間違って認識している、バスに乗っているとよく聞くある「音」に関する意外な事実。
カーナビよりも確実な!?知っておくと絶対役立つ、リムジンバスの定時運行に隠された驚きのヒミツ…など、気にな問題が続々登場!
また、平野ノラの「おったまげ初耳学」は、日本一高い「はしご車」を訪ねて愛知県へ。平野が決死の救出訓練に挑むほか、消火活動にまつわる意外な事実を出題する。
さらに、番組では「新幹線」の輸送に密着。深夜陸路を往く東北新幹線…そこで見つけた車両輸送に欠かせないすごい仕掛けとは…?
さらに、好評「スキャンダル日本史」では、明治時代にゴシップ誌が報じた現役総理大臣の不倫スキャンダルを紹介。日本中が震撼した大スクープに隠された驚きの真実とは!?
働く乗り物をテーマにした初耳学
【目次】
伊藤博文の行き過ぎた愛人遊びとは?
好評:スキャンダル日本史第12弾!
明治時代には週刊文春、週刊新潮にも勝るとも劣らない”萬朝報”というゴシップ誌の先駆け的存在があったことをご存知だろうか?当時、ゴシップに関して記事の中でその人の本名や住所までも公開していたというからその破壊力は強力である。
そんな明治時代のゴシップ誌の餌食となったのが、初代内閣総理大臣の伊藤博文である。
明治18年、伊藤博文が45歳の頃だった。海外事情にも詳しく優れたリーダーシップに長けていた伊藤博文だったが、東京・大阪・広島に愛人がいたと言われている。それをいち早く報じたのが萬朝報である。
伊藤博文が愛人の中で特にかわいがっていたのが自宅で大工として雇っていた田村半助の娘、喜勢子である。その愛人へのプレゼントが麻布の豪邸である。これを萬朝報がスクープし、愛人の名前や豪邸の住所などを掲載したのだという。
その事態を重く見たのが明治天皇である。明治天皇は伊藤博文に対して
女遊びをたしなめてはどうか…
と助言したところ
財産や名誉はいらないが、公務の間に芸者の相手をするのが何よりも好き
と進言したという。
しかし、この記事の影響か、伊藤博文の愛人喜勢子が病死してしまった。さすがに凝りたと思われた伊藤博文の愛人遊びだったが、この後、思わぬ行動に出たのである。
伊藤博文はこの後どんな行動に出たのでしょうか?
実は喜勢子は長女で、下にふたりの妹が存在した。なんとその2人の妹も愛人として囲ったのである。まず喜勢子の妹つね子を愛人にし、その後つね子が病死すると三女である雪子にも愛人になるように要求したという。なんとこの時雪子は16歳という若さだったという。
ちなみに当時の民法では、既婚男性が未婚の女性と浮気することは認められていたという。(既婚女性の浮気は厳禁)
バスの「プシュー」という音は何の音?
全地形対応消防車のレッドサラマンダー、飛行機専用の消防車ストライカー6×6、水中で作業が可能な水中バックホウなど様々な働く乗り物がある。
今日は、そんな働く車特集として様々な働く乗り物の初耳学を紹介する。
大正13年に創業した都バスは、昭和40年代にピークを迎え、1日平均130万人以上の乗客数を誇ったという。おそよ1世紀、93年もの間、都民の足として活躍してきた。そんな都バスでも見かけるある音についての初耳学。
バスからよく聞こえてくる「プシュー」という音。街の人にヒアリングすると8割近くの人が「ドアが開閉するときの音」と答えたというが実はこの音、ドアの開閉で起こる音ではない…さて一体何の音でしょうか?
この音は…実はブレーキから足を離した時の音なのである。
普通乗用車のブレーキはブレーキに足がかかったと同時に油圧がタイヤの内側からかかりタイヤの動きを止める構造となっている。
一方、バスなどの大型車の場合、車体が重く強力なブレーキが必要となるため油圧ではなくエアブレーキという空気圧を使ったブレーキが採用されている。
したがって、ブレーキから足を離した瞬間、高圧エアが抜け、「プシュー」という音が発生するのである。
ちなみに、エアブレーキは中型以上のトラックにも利用されています。
京都には年に1回しか走らないバスがある?
京都を走る路線バス。毎日1,000本以上が運行しており、京都のほぼ全ての神社仏閣を巡ることができる。そんな京都の路線バスに関する初耳学。
京都には、年に1回しか走らない路線バスがある。
幻の95系統というバスで、京都の北の観光地である大原から鞍馬を結ぶ路線である。なぜ年に1回の運行を続けているのか…。
その答えは、免許維持路線 である。路線バスはお客さんがいないからといって路線を廃止してしまうと、万が一再度走らせようとなっても開設までの手続きが非常に大変なのである。例えば、国土交通省への許可申請だったり、バス停設置に関して警察や地域住民との協議なども発生する。
とりあえず残しておきたい場合、限りなく本数を減らしてかつ路線を維持する、これを免許維持路線という。
実際、上記の大原〜鞍馬間のバスは大部分のルートが今年から毎日運行するようになったのだという。
そのきっかけが近年のパワースポットブームによるものだという。
途中の停留所近くにある貴船神社が縁結びの神様ということで恋愛成就を祈願したい女性の間で人気となり観光客が増加したのである。さらに終点の鞍馬にある鞍馬寺も京都最大のパワースポットとして有名になってきており、95系統の完全復活も近いのではないかと考えられている。
ちなみに、山手線にも歴史上廃止になった駅があるのだが、ご存知だろうか?
明治天皇の皇后である昭憲皇太后のお葬式の際に霊柩を京都まで運ぶために作った仮の駅である。それが葬場殿仮停車場という駅であり、1914年5月24日、25日の2日間だけ稼働したのだという。
さらに、大正天皇のご遺体を運ぶ際には新宿御苑仮停車場というのを1927年2月に3ヶ月の突貫工事で完成させたがあまりに立派な作りだったため、JR高尾駅に移築していまもその姿を残しているのである。
渋滞のときは、カーナビより空港リムジンバスを追うべし!
近年、カーナビの発展により、渋滞予測の精度が向上しているが、それでもカーナビよりもより高い精度で渋滞情報を把握している乗り物が存在する…それが空港リムジンバスである。
この空港リムジンバス、どのようにしてカーナビよりも精度の高い渋滞情報を取得しているのだろうか?
カーナビよりも信頼できるという空港リムジンバスの渋滞回避方法は主に2つの方法から成り立っている。
- トラフィックコントロールセンターで全車両を把握
空港リムジンバスは、本社の無線センターとつながっており、リアルタイムで渋滞情報を取得している。空港リムジンバスは一般的なバスとは異なり迂回ルートもバス路線として申請しているため、状況に応じてルート変更が可能となっている。 - 運転手同士の連携
空港リムジンバスが走行している車線で事故などが発生している箇所に遭遇するとすぐさま無線センターに共有する。そうすることによって、その後渋滞が発生しそうな箇所は事前に回避して運行することによって渋滞に巻き込まれずに運行することができるようになるのである。
外からの建物への消火活動で消火を行うために放水すべき場所とは?
愛知県岡崎市で活躍する日本一のはしご車。その高さは54mにもなる。車体は12メートルで大型バス並のサイズである。
このはしご車には、リフターというバスケットを動かさずに救助者だけを降ろすことができる装置もついている。
ニュースなどでよく目にする消防車による放水シーン。建物の外から行う消火活動は、直接部屋に水をかけない。
なぜ部屋に水をかけないのか、そしてどこに水をかけるべきなのか?
特に近年の耐火構造のマンションでは横に火が広がることはほとんどなく、上に延焼してしまう事が多いことと、部屋の中の消火に関しては、別部隊が行っていることが多いため、階のひとつ上を狙って放水するというのが消火活動の常識となっている。
新幹線輸送はわざとななめにして運ぶ理由は?
開業から53年の新幹線。川崎重工兵庫工場から運ばれていくJR東日本の東北新幹線の主力車両E5系。ひとつの車両の長さは約25メートルで重さは40トン以上にもなる。
これを神戸工場から仙台の車両基地へ運搬する必要がある。工場出発から3日で仙台港に到着。仙台港から車両基地の8キロを2時間かけて運搬していく。あまりに巨大で長いために深夜に運搬作業を行い、一般道をその都度規制していく必要がある。
一般道を輸送する際、新幹線を斜めにして輸送するのであるが、なぜ斜めにして輸送する必要があるのだろうか?
その理由は、車体を傷つけないための工夫である。ポイントとなるのは、歩道橋である。仙台港から車両基地にある日向歩道橋は4m61㎝、車両の高さは4m72㎝である。このままでは歩道橋を通ることができない。そこで、車両を斜めにして高さを14㎝低くするのである。
ちなみに、車両全体を下げてしまうと坂道に差し掛かった際に、坂で底を擦ってしまう可能性があるため、後方だけを下げてななめに積んでいるのである。