[林先生が驚く初耳学] 外国人に人気の築地の初耳学 – 2017年9月3日

林先生が驚く初耳学
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こんにちは。ひとりで.comです。

2017年9月3日放送の林先生が驚く初耳学は今、日本を訪れる外国1人たちの間で話題沸騰の「築地」を紹介しながら、関連する知識や情報を林先生に出題する。

大きなキリンの看板に店内にはシロクマの剥製…客の約8割が外国人というちょっと不思議な海産物店。見た目も味も衝撃の〝かき氷〟を売る氷屋さん。

そして、6か国語に対応し、築地ならではのおもてなし精神で行列のおすし屋さんなど、外国人たちに人気のスポットが続々登場!いったい、どんな初耳学が飛び出すか!?

さらに、外国人たちの注目が集まる、場内唯一の人気天ぷら屋さんをアンミカが突撃。そこで目撃した、外国人たちが本気で驚く超絶職人技とは…?

 

 

9月2日、宝くじ敗者復活戦の意味とは?

 

宝くじ
宝くじ

 

毎年9月2日は宝くじの日。この日は宝くじの敗者復活戦があるという。この敗者復活戦では、1年間で発売されたハズレ券を再抽選し、当選すると商品があたるという仕組みになっている。ただし、当選する商品はタオルやお米など生活必需品ばかりである。

しかし、宝くじの敗者復活戦には、生活必需品が当たる以外に重要な役割を担っている。それが、当選の注意喚起である。

というのも、宝くじは高額当選者がお金を取りに来ないということが度々起きており、それを注意喚起するために行われているのである。

ちなみに、一番換金し忘れが多かった年は286億円分も換金しない人がいたのだという。そこで1973年から敗者復活戦を実施し注意喚起を行うことによって時効当選金が121億円も減少したのである。

 

 

 

 

かき氷の”キーン”が医療機器に応用されている?

 

クーデックアイクール
クーデックアイクール

 

9月に入っても暑さが続く日本ではかき氷がまだまだ人気となっている。六本木にある人気店yeloではかき氷とは思えないふわふわの口溶けとカラフルな色合いで多くのお客さんで賑わっている。

そこでかき氷にまつわる初耳学。

かき氷などの冷たいものを食べた時に起きる「キーン」という頭痛を活用した医療機器がいま大活躍しているという。

かき氷のキーンという痛みは、喉の血管に冷たい刺激が走ることでそれが血管を伝って脳に伝わり動脈が冷やされて起きる現象である。これを何かに使えないかと考えた際に、心肺停止状態になった人の脳の温度を下げる事に使えないかと考え、医療機器が開発された。

心肺停止中の脳内でグルタミン酸が増えると、脳に障害が起きる要因となってしまうため、温度を冷やしてすばやく冷やす事を考えたのである。

 

そこで岡山大学と大研医器が共同開発したのが「クーデックアイクール」である。この医療機器は医療ドラマ「コードブルー」の第二話にも使われていた。

 

 

 

 

織田信長は豊臣秀吉のことをサルと呼んだことはない?

 

織田信長は家臣にあだ名をつけていたが、実は豊臣秀吉のことを1度もサルと呼んだことはない(記録は残っていない)。周囲の人がサルと呼んでいたという記録は残っている。

では、どのように呼んでいたのだろうか…。それはハゲネズミである。

豊臣秀吉は無類の女性好きで知られていたが、それに怒った奥さんに対して、織田信長は諭すように「キレイな女性がそんな事で怒ってはダメだ。この手紙をあのハゲネズミに見せてやれ」と手紙を送ったという。

ちなみに織田信長は、明智光秀の事を果物の金柑とかけて「金柑頭」と呼んでいたのだという。

 

 

 

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肉料理と魚料理でわさびのおろし方が違う?

 

今年の夏休み、過去最高の外国人観光客が訪れたスポットがある。それが築地である。しかし一体なぜ多くの観光客が訪れたのだろうか。

それは、築地の移転問題に端を発する。築地移転問題と言えば、6,000億以上かけた大プロジェクトだったが、移転するしないでドタバタ劇となっている。しかし、この都のドタバタ劇は何も今に始まったことではない。

それは1965年のこと。この時は、築地市場が混雑しすぎたため、川を隔てた向こう岸に8,500万(現在価値にすると3億5,000万)をかけて市場を拡張したのだが、向こう岸までに橋がなかったため、全く使い物にならなかったのだという。

 

海外では、今回の移転問題をきっかけに改めて築地の魅力を伝える記事が取り上げられており、築地への観光客が過去最多となったのである。

 

そもそも築地は地を築くと書くが、もともと海で埋立地だったのでこういった地名がつけられている。今の築地市場の反映は2つの大きな災害がきっかけとなっている。

それは…

  • 江戸時代の明暦の大火
  • 関東大震災

である。明暦の大火では、江戸の大半が焼けてしまった死者数万人とも言われる江戸最大の大火事である。それによって浅草の南にあった本願寺が江戸幕府による区画整理で旧地に再建できなかったため、海を埋め立てて今の築地の地に再建したのである。これが築地の始まりである。

 

その周りには、海軍関係の建物とそこに住む外国人の住まいができた。しかし、それから関東大震災が起き、そこにあった建物は全壊してしまった。その後、魚河岸の人々があの地にやってきて、いまの築地市場ができたのである。

 

外国人に人気の築地のお店と言えば…「寿司大」である。その行列は4時間待ちは当たり前だという。築地には場内だけで14軒のお寿司屋さんがある中でなぜこの「寿司大」にお客さんが集まるのか…。

実はこのお店、2014年に世界一の閲覧数を誇る旅行関係のウェブサイト「トリップアドバイザー」で世界のお寿司屋さん部門で第1位を獲得したため、外国人観光客から人気なのである。

この「寿司大」の板前さんは、お客さんに満足してもらうべく、日々言語の勉強も行っており、現在は英語・韓国語・広東語・北京語・タイ語で対応することができる。

さらにそれだけではなく、板前さんは、鮮度が重要な光り物や貝などを営業中にその都度築地の市場で買い付けに行き、新鮮なネタを出すのである。もちろん、白身やマグロなど、熟成させたほうが良い状態にできるものはそのように出すようにしている。

 

そんな寿司にも使われるワサビに関する初耳学を紹介。

 

近年では、肉料理にも魚料理にも使われるわさびだが、それぞれの料理によってわさびのおろし方が違うのをご存知でしょうか?

 

わさびはその細かさで辛味が変わってくるため、料理によってそのすりおろし方を変えているのである。

魚料理屋さんでは、わさびを丸く円をかくようにおろす、そうすることによってきめ細かく辛味のあるわさびができる。

一方、肉料理では、辛さを抑えるために縦におろす。そうすることによって、わさびを多めに食べることができ脂が中和され胃もたれ防止につながるのである。

 

わさびは、その中に含まれるシニグリンという成分が破壊され、それが酸素と反応することによって辛味成分が発生する。従って、細かくおろさなければ辛さが出ないのである。

 

 

 

 

日本人の身近な食材にヒアリより嫌われている食材がある?

 

さらに築地の江戸屋海産では、海産物と同時に、シロクマやヒョウの剥製が一緒に陳列されており、外国人に非常に人気となっている。

そんな海産物にちなんだ初耳学を紹介。

 

日本における危険な外来種と言えば最近話題のヒアリである。ついに名古屋港で1,000匹を越えるヒアリが発見され騒動となっている。

*ヒアリについては下記のクローズアップ現代+の記事も参照してみてください。

 

ヒアリはその凶暴性と危険性から世界の侵略的外来種ワースト100にも指定されている。

しかし、そんなヒアリよりも嫌われている食材が日本の身近な食材の中にある。それは一体何でしょうか?

 

その食材は、世界の侵略的外来種ワースト100にも選出されており、ニュージーランドではその影響によりロブスターが大量死する事態も起こっているほどである。

 

それは…わかめである。

わかめは元々アジア周辺にしか生息しておらず、食べる文化があるのは日本や韓国などの少数国家なのである。これは、持っている酵素が異なり、日本人には消化できても、外国人には消化できないのである。

※ちなみに、乳製品は日本人には消化しにくいという逆のパターンもある。

 

アジア周辺にしかなかったわかめがなぜ、他の地域に繁殖してしまったのか…その要因はバラスト水ではないかと言われている。バラスト水とはタンカーに詰め込む海水の事を指すが、石油を運んできたタンカーは、石油をおろしたあと、バランスを保つために海水を入れる。

港に戻るとその水を港周辺にばらまくため、それが影響してわかめが繁殖してしまったと考えられている。

わかめは1本から数億の胞子を出すほど繁殖力と生命力が高いため、そこで繁殖したわかめがその土地の生態系を壊してしまう事態を引き起こしているのである。

 

さらに北米などで問題になっているのは鯉で、鯉も世界の侵略的外来種ワースト100に入っている。鯉は雑食性のためなんでも食べ、繁殖力が高い。さらに世界では食べる週間がないため数が減らないのである。

 

 

 

 

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江戸時代の魚の格付けとは?

 

築地には高級魚から安価な魚まで様々な魚介類が集まっているが、江戸時代、魚は上・中・下に格付けされていたのである。しかも、その格付方法は現代の価値観とは全く異なる基準だったのである。

例えば、マグロは江戸時代、下の下に格付けされていた。魚好きの猫もマグロは跨いで通るほどマズイとされ、「猫またぎ」とも言われるほどだった。

 

その他には、キスは「魚編に喜ぶ」と書くことからもわかるように、演技の良い魚だとされており、将軍がほぼ毎朝食べていたとも言われている。従って上に格付けされていた。

また、フナも同じく上に格付けされていた。当時天皇がお住まいだった京の都には海がなく、川魚は上に格付けされていたのである。

フグは調理技術が未熟だった当時、フグによって中毒死する人が続出したため、下に格付けされていた。主君に捧げるべき命を食い意地で落としてはならないと国から達しが出るほどの魚だった。

カツオは、生臭さが敬遠されたものの、「勝つ男」という縁起物でもあったため「中」に格付けされていた。

ハゼは見た目がグロテスクのため、下に格付けされていた。

江戸時代 魚 格付け
江戸時代 魚 格付け

 

ちなみに、マグロはマグロ包丁が開発されてから格付けがあがった。当時はマグロをしっかり切れる包丁がなく、むりやり胴切りをしていたため、切り口が黒ずんでしまっていた。しかし、洋刀をもとに開発されたマグロ包丁によって新鮮さを保つことができるようになったのである。

 

 

フグは肝臓に毒があるのが一般的だが、最近、どこに毒があるかわからないフグが大量に捕獲されるようになってきている(ロシアンフグ?)。これはショウサイフグとゴマフグの雑種で、地球温暖化によって生態系が壊れ、雑種が登場したのだという。