こんにちは。ひとりで.comです。
2017年9月17日放送の林先生が驚く初耳学は「写真をテーマにした初耳学」と題して、写真1枚に表されている時代背景やその様子からわかることについての出題をメインに放送されました。
写真をテーマにした初耳学
【目次】
高速道路の上でピクニック?
この写真が何を表しているかご存知でしょうか?
1973年、高速道路上で撮られた写真になるのですが、当時第一次オイルショックで原油の供給逼迫で日本中のスーパーからトイレットペーパーがなくなった。ガソリンの高騰でどうせ車が走らないからと高速道路で花見をしている写真である。
東尋坊で撮影された写真から見えるものは?
以下の写真は、東尋坊で撮影された写真である。この写真からいったいどのような状況が見えてくるだろうか?
この写真、2017年に注目されたのだが、その理由をご存知だろうか?
この場所は、福井県の東尋坊である。
東尋坊と言えば、投身自殺をする人が多く昔から問題となっていた場所である。しかし、去年からこの東尋坊の様子が少し変わった。そのポイントのひとつがポケモンGoである。ポケモンGOの流行によって珍しいキャラクターを求めて歩き回る人が増加した。これによって、自殺者が減少したと言われている。
自殺防止のため長年見回りをする茂幸雄さんは、全体的な自殺者は減ったが、観光客やポケモンGOをする人が増えたことで、自殺志願者はより人目を避けてしまうようになり発見が困難になっているのだという。
その結果撮られたのが上記の写真である。上記の写真はドローンで撮影されたもので、2017年5月から見回りにドローンを導入し始めた。これによって空撮による見回りが可能となり、2017年6月、20代の女性の保護に成功したのである。
現在でも1日数回ドローンでの見回りを行っているのだという。
マラソンの歴史を変える1枚の写真
アメリカのボストンで撮影された1枚の写真。この写真はどういう状況を表しているのだろうか?
実はこの写真、黒いスーツの男性が、女性が走っているのを辞めさせようとしている写真なのである。
この写真が撮影された1967年は、女性のマラソンへの参加が認められていなかった。それは、女性がひ弱である、女性らしさが失われると言った偏見の理由だったのだが、キャサリン・シュワイツァーさんが性別を隠し、ボストン・マラソンに参加した。
10キロ走ったところで、大会当局が彼女の参加を拒否。しかし、周囲のランナーは彼女を守るように走ったため、この写真が大きな話題を呼び、女性のマラソン参加への気運が高まったのである。
この出来事から5年後には、ボストン・マラソンへの女性への参加が認められ、1984年にはオリンピックで正式種目として女子マラソンが認められたのである。
オバマ前大統領が天皇陛下にお辞儀をしている理由とは?
この写真は2009年にオバマ前大統領が来日した際に撮られた写真である。実はこの写真でアメリカでは炎上騒ぎになったのである。というのも、アメリカの大統領たるものが他の国の君主に頭を下げるとは何事だ、と騒がれたのである。
では、なぜオバマ前大統領は頭を下げたのだろうか?
国際的な順位付けとして
皇帝(エンペラー)→王→大統領→首相
という順位付けがされており、ここでエンペラーに該当するのは200近い国家がある中で日本の天皇陛下だけなのである。したがって、オバマ前大統領は唯一のエンペラーである天皇陛下にお辞儀をしたのである。
ではなぜ日本にしかエンペラーはいないのか…それは、日本が国名として千年以上続いている。ここまで続いている国は日本だけなのである。世界中のほとんどの国は歴史の中で国名が変わっているが、日本だけ建国以来一度も国名が変わっていないのである。
未来の天皇陛下が悠仁さまだとわかる部分とは?
現状の皇室典範のままであれば、来年末に想定される天皇陛下の退位が実現した際、皇位継承順位が2位となる悠仁さま。
しかし、以下の写真のある一部分で未来の天皇陛下が悠仁さまだとわかるのだという。
この七五三にあたる宮中行事のときの写真であるが、注目すべきは装束の襟元の部分である。この綴じ糸が異なるのである。
秋篠宮殿下の宮中行事の際は「斜め十字」となっているが、悠仁さまのものは「縦十字」となっている。この縦十字の装束は現在の皇室では天皇陛下と皇太子殿下の2人だけがお召しになる習わしになっている。
そもそも、装束と山科流と高倉流の2つがあり、
- 斜め十字=高倉流
- 縦十字=山科流
なのである。
江戸時代、高倉流は武家や神主、山科流は公家の人々が身につけており、皇室では今でもその流れをくみ、山科流と高倉流を使い分けているのである。
この山科流の装束は、天皇皇后両陛下から贈られたものであり、そこからも強い期待が伺えるのではないだろうか。
天井のないトラックの使いみちとは?
この天井(屋根)のないトラック…どういった場所で活躍するトラックでしょうか?
このトラックが活躍するのはりんごや梨の果樹園である。りんごや梨の木は背が低いため、廃車になった軽トラックの屋根を切って使用することによって効率よく収穫ができるようになるのである。
映画化もされた軍人同士のサッカー写真とは?
高校の英語の教科書等にも掲載されているこの写真、実は第一次世界大戦時の敵同士であるはずのイギリス軍の兵士とドイツ軍の兵士である。
なぜ戦時中にサッカーをしているのだろうか。
当時のペネディクトゥス15世(=ローマ法王)が
「クリスマスの日だけは一時休戦してはどうか」
と提案し、敵味方関係ないサッカーが実現したのである。他にもクリスマスツリーの飾り付けをしたり、物資の交換をするといった事が行われていたのである。
これは一般的にクリスマス休戦と呼ばれている。
戦時中、軍人の前を歩く犬
上記の写真はスタビー軍曹と言われており、第一次世界大戦中に毒ガスから何度も人を救出した「犬のスタビー軍曹の行進」である。
戦時中、17回の戦闘に参加し、多くの勲章を得た。結果軍曹まで昇格し、飼い主でもあり、兵士でもあったロバートさんは伍長であったため、飼い犬のスタビー軍曹よりも下級だったのである。
国立競技場でゴルフ?
上記の写真は、国立競技場でゴルフ打ちっぱなしがされている写真である。
この写真は1964年の東京オリンピックの前に撮影されたもので、オリンピック開催の財政難を解決するために行われた出来事である。
東京オリンピックが開催される5年前、周囲の土地買収に政府の予算は逼迫させられていた。当時のオリンピック開催には1兆円かかる(現在の4兆円に相当)と言われ、その財政難を解決するために国立競技場を有効活用して、ゴルフの打ちっぱなしとして開放したのだという。
当時はあまりの盛況ぶりに、実際の競技者は別のところで練習させられたほどだったという。
年間でおよそ5,000万(現在の2億円に相当)の収益になっていたのだという。
注目の餌やり方法に関連する環境エンリッチメントとは?
いま、以下のような本が売れているのをご存知でしょうか?
それが「ざんねんないきもの事典」である。
この本には、
- ゴリラの挨拶はゲップ
- キリンは長い舌で鼻くそをほじる
といった、変わったエピソードが掲載されている。
さらに、上記の本に掲載されているわけではないが、肉食動物のチーターは自分より体の小さい獲物しか狙わないというのもあまり知られていない事実。したがって、よこはまズーラシアでは、肉食動物のチーターと草食動物のしまうまが同じエリア内で飼育されているのである。
また、サイの勇猛なツノは、実はツノではなくただの皮膚なのである。皮膚の一部が硬くなったもので髪の毛や爪と同じ成分でできているのである。さらに、サイは牧草を主食としているため前歯が退化してしまっているのである。
ここで、いま世界から注目を集めている餌やりの方法についての初耳学。
最近、象やその他の動物に対して、以下の写真のように、普通に餌をやるのではなく、缶に餌を入れてそれを振ると餌が出てくる…などといったような一見面倒な方法による餌やりが注目を集めている。
なぜこういった方法で餌やりを行っているのだろうか?
近年注目されているのが、環境エンリッチメントというワードで、飼育動物の異常行動を減らし福祉と環境を改善するために飼育環境に対して行われる工夫である。
特に動物にとっての食事というのは、野生の状態だとほぼすべての時間を食事を探すことに使っているのであるが、飼育になると餌が簡単に手に入ってしまうため、残りの時間が退屈になってしまう。退屈になるということは、すなわちストレスとなってしまうため、悪影響を及ぼしてしまうことがある。これを解決しようと敢えて困難な形で餌を与えるようにしているのである。(=採食エンリッチメント)
グリゴリー・ラスプーチンの死に際の悪さとは?
死に際の悪かった歴史上の有名人として石川五右衛門があげられる。石川五右衛門といえば、天下の大泥棒であるが、その最期は釜茹での刑であったと言われている。
その際、石川五右衛門の息子も一緒に処刑されたのであるが、子供の命は守ろうと頭上に子供を掲げて耐え続けたのだという。
その死に際の悪さは処刑人が釜に油を注ぐほどだったという。
さらに死に際が悪かった歴史的有名人としてグリゴリー・ラスプーチンが挙げられる。グリゴリー・ラスプーチンは1900年代初頭に現れた神秘的な力を使った祈祷僧である。特殊な能力で人々の病気をなおしたことから「神の人」という異名までつけられた。
ロシア皇帝の息子のニコライ二世の難病まで治療したことから、次第に皇帝を意のまま操るようになった。しかし、それが次第に反感を買うようになり1916年、政治家たちによって暗殺されたのである。
そののち、グリゴリー・ラスプーチンの死体を解剖したところ、驚きの死に際の悪さが判明したのだという。
さて、その死に際の悪さとは一体どんな様子だったのか?
グリゴリー・ラスプーチンは、鈍器で殴られ、銃で4発撃たれ、その後川に流されたのであるが、結局死因は溺死だったという。それほどまでに死に際が悪かったのである。