こんにちは。ひとりで.comです。
以前、スプレッドシートにてプルダウンを選択させる方法について、紹介しましたがExcelで同じようにプルダウンから選択肢を出して選ばせる方法はないか…という問い合わせを頂きましたので、そちらについて紹介したいと思います。
基本的には以前紹介したやり方とほぼ同一です。というのもGoogleのスプレッドシートはExcelの機能をほぼ踏襲しているからです。多少異なる部分もありますが、90%以上は機能が同じ…と思っていただいて問題ないと思います。
Excelで選択肢からプルダウンで選ばせる入力規則の設定
選択肢のマスタを作ってプルダウンを選択する方法
Excelで何度も同じ項目を打ち込んだりする場合や、自分以外の人と作業を分担するときなどで指定した文字列以外を入れてほしくない場合、選択肢を予め設定しておいて、その値の中から選んで欲しい、というようなことがあるかと思います。
そういった際に、Excelのプルダウン機能(入力規則)機能が非常に役立ちます。入力規則機能を活用すれば、それ以外の値を入れた際に、ひとめでわかるようにもできますし、設定によっては、予め決められた値以外入れることができないようにすることも可能です。
例えば以下の例を考えてみましょう。
指定されたセルに、「支店名」を入力する必要があります。しかし、支店名は限られているので、予め設定することが可能です。また、その他の支店名を入れられてしまうと正確なデータではなくなってしまうこともあるため、選択肢をプルダウンで選べるように設定しておきたいと思います。
ここでは、選択肢マスタを予め作っておいて、その中からプルダウンにて選択できるように設定してみましょう。
まずは、選択肢マスタを作ります。同じシート内に選択肢マスタを作成してもよいのですが、表の見栄えがわるくなってしまったり、印刷する際に邪魔になってしまうので、別のシートに選択肢マスタを作りたいと思います。
新しいシートに選択肢マスタを作成します。今回の場合、支店名をマスタにしたいので、全国の支店名を入力していきます。縦に一列で入力していくとわかりやすくなるかと思います。ここまで準備できたら先ほどのシートに戻りましょう。
次に入力規則を指定します。その為に、入力規則を設定したいセルを範囲選択します。今回の場合は、B3のセルからB11のセルが対象となるので、その箇所を範囲選択します。範囲選択した状態で、グローバルメニューの[データ]から[入力規則]を選択します。
[入力規則]を選択すると[データの入力規則]というポップアップが現れます。[設定]タブの[入力値の種類]にて[リスト]を選択します。
[入力値の種類]にて[元の値]において先ほど作成した選択肢マスタの範囲を指定します。赤枠で囲っている部分における右側のボタンを押すと、カーソルから範囲を指定することができます。
範囲の指定が完了したら、OKボタンを押すと設定が完了です。プルダウンの設定が完了すると以下の図のように、セルにおいて矢印のカーソルが現れるようになりますので、矢印のカーソルをクリックすると先ほど指定した箇所の選択肢が現れるようになりますので、プルダウンから選択肢を指定できるようになります。
選択肢を直接指定してプルダウンを選択する方法
上述のように、プルダウンで選択するにあたって、予め指定した範囲から選択する事ができました。上記はプルダウンの選択肢を事前にセルに入れておき指定していましたが、先ほど設定した[元の値]の部分にて、直接選択肢を入力して、その入力した選択肢をプルダウンの値に設定することも可能です。
同じく、プルダウンを設定したい範囲を選択した状態で[データ]から[入力規則]を選択すると以下のような[データの入力規則]というポップアップが出てきます。こちらの[設定]タブにて[リスト]を選択します。
先ほどは[元の値]の欄に対して、Excelシートの範囲を指定しました。今回は、テキストで支店名をすべて入れています。
札幌支店,仙台支店,東京支店,名古屋支店,大阪支店,広島支店,福岡支店
入力規則を複数選択肢入れたい場合は必ず「,」(カンマ)で区切って入力するようにしてください。
すると先程と同様に、各支店の名称が選択できるようになります。
いかがでしたでしょうか?プルダウンで選択肢を設定する方法は、Excelを使用していく中でよく使われる機能になりますので、ぜひ使い方を覚えておいてください。