こんにちは。ひとりで.comです。
2017年11月04日放送のNEC presentsミライダネは「人間の感性に迫る!? 進化するAI」と題して、進化するAIを紹介。
今回取り上げるAI(人工知能)は、人間の感性にかかわるもの。
AIが その人が好きな曲の傾向を理解し、その人が心地よくなるオリジナル曲を作ったり、小説の感想文をAIが分析することで、その本をイメージしたコーヒーを商品化したりする動きを追跡取材!
以前に取り上げた将棋ソフトなどのAIとは一味違う、人間を快適にする・社会を快適に変えようとするAIの新たな側面を特集します。
人間の感性に迫る!? 進化するAI
感性に訴える、作曲AI
東京都市大学の大谷紀子教授はAIを活用した作曲という分野の研究を行っている。AIとはArtificial IIntelligenceの略で人工知能と訳される。
人工知能と言えば、昨今メディアでもさまざまな人工知能が取り上げられており、将棋のAIや囲碁のAI、最近では小説を書くAIや絵画を書くAIなどアーティスティックな分野にも進出している。
大谷教授が開発したのが、好みの曲を入力するとそれに基いて新しい曲を作るというものである。AIはリズム・メロディー・コードの中から共通点を探し出す。こうしてオーダーメードの曲を作ってくれるのである。
さらに、大阪大学でも別の方法でAIを活用した作曲に取り組む人物がいる…それが、大阪大学大学院教授の沼尾正行さんである。沼尾教授は、脳波を活用したAI作曲を行っている。
すなわち、ある音楽を聞かせ、それを聞いている人は脳波計をつける。その曲を聞いている間の感情を脳波計が読み取り、それを元に作曲を行うのである。
脳波は、心地よい場合には、左右対称になるが、不快感を感じる場合は非対称に反応するという特徴を持っている。
AIがコーヒーをブレンド?
さらに、いまではAIがコーヒーのブレンドまで行っているという。東京都千代田区にあるやなか珈琲店CHABARA店。そのお店には、豆に「吾輩は猫である」「こころ」と言った小説の名前が書いたものがある。この店によると、これらのコーヒーは小説を読んだ読後感が味わえるのだという。
「飲める文庫」と名付けられたこのコーヒーはどうやってその読後感を表現しているのか。このコーヒーを作ったNECの山本康高さんに聞いてみると…読後感とはすなわち、レビュー文が近いと考え、小説の感想文を集め、違和感を苦味、甘酸っぱい気持ちを甘み…といったように、レビュー文をそれぞれの味に変換しAIに学習させたのである。
このようにレビュー文を味に変換させることを約1万件行い、平均化させて味にしたのが飲める文庫コーヒーである。