こんにちは。ひとりで.comです。
Excelでデータを作っていると、左端に順番をを入れていくことがあるかと思います。通し番号として1,2,3,4,と入力していくこともできますが非常に面倒ですよね。通し番号の入れ方については、色々と手法がありますが、ROW関数をうまく活用して通し番号を作ると作成後の修正も非常に楽になりますので、ぜひROW関数を使った通し番号の入力方法を覚えましょう。
通し番号を入れる一番簡単な方法
何も考えずに通し番号を入れる簡単な方法としては、すぐ上のセルの数値に対して1を足してあげる方法があります。
上記のように、すぐ上の数値に1を足してあげることで、1,2,3,4,5,6,というように通し番号を入れることができます。
ただし、このやり方には大きな問題点があります。例えば、途中の1行をまるまる削除した場合、それより下の行の行番号がエラーとなってしまいます。
すなわち、消した行がなくなってしまったので、足すべき数値がなくなってしまい、エラー表示となってしまいます。この場合、行削除が行われる度に毎回数式を修正する必要が出てきます。
この修正が毎回面倒くさいので、ROW関数を使って、行番号を確定するようにしましょう。
ROW関数を使って、通し番号を自動表示させる
上記問題を解決してくれるのがROW関数です。
ROW関数はMicrosoftのページでは以下のように紹介されています。
引数として指定された配列の行番号を返します。
ROW([範囲])
ROW 関数の書式には、次の引数があります。
- 参照 省略可能です。 行番号を調べるセルまたはセル範囲の参照を指定します。
- 範囲を省略すると、ROW 関数が入力されているセルの行番号が返されます。
- 範囲がセル範囲に対する参照で、ROW 関数が縦方向の配列として入力されている場合、範囲の行番号は縦方向の配列となります。
- 範囲に複数の選択範囲 (連続しない複数のセルまたはセル範囲) を指定することはできません。
では実際にどのように活用できるのかROW関数を使ってみてみましょう。
=ROW()
引数を指定せずにROW関数を使うことによって単純にその行の番号を返します。A2のセルでは2という数値が返り値として表示されております。本来は1と表示したい場所ですので、数式から1を引いてあげましょう。
これで正しく行番号が表示されました。
そして最大の懸念だった、行の削除も試してみましょう。6番目にある寺島さんのデータを削除してみます。
削除した後も通し番号がそのまま反映されました。これだと後々行をいくつ削除したとしても正しい行番号が表示されます。
ROW関数はそれ自体はあまり使う用途がない関数のひとつではありますが、このように通し番号を入れたい時はROW関数をうまく活用して、少しでも効率化できるようにしましょう。