[カンブリア宮殿] ( パラダイスプラン ) 急拡大!料理が激ウマになる絶品塩ビジネス! 宮古島発、故郷への愛が生んだ食卓革命 – 2017年11月09日

カンブリア宮殿
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こんにちは。ひとりで.comです。

2017年11月09日放送のカンブリア宮殿は「急拡大!料理が激ウマになる絶品塩ビジネス!宮古島発、故郷への愛が生んだ食卓革命」と題してパラダイスプラン 社長 西里 長治(にしざと ちょうじ)氏が登場します。

 

今、日本中で様々な製法の個性あふれる塩が登場し、国の専売制の頃には考えられなかった「塩ビジネス」が拡大している。そんな急拡大する塩市場で急成長を遂げるのが、日本初の塩専門店「塩屋(まーすやー)」。貧しい故郷を何とかしたい…その一心で日本の食卓を変えた、感動物語。

 

急拡大!料理が激ウマになる絶品塩ビジネス! 宮古島発、故郷への愛が生んだ食卓革命

 

塩麹に続く第2次塩ブーム

 

数年前の塩麹のブームに続き、いま第2次塩ブームが来ている。塩味のドレッシングに塩味のキャンディ、さらに塩を使った飲み物まであらゆる塩商品が溢れている。

 うま塩ドレッシング  塩キャンディ  ソルティライチ

 

そんな空前の塩ブームを支えているのが、塩屋と書いて「まーすやー」と読む日本初の塩専門店である。この店では実に360種類モノ塩を取り扱っている。

このお店では全国から集められる珍しい塩はもちろん、インカ天日塩という地下から湧き出る塩水を天日干しで作った塩や南米ボリビアのウユニの塩なども取り扱っている。


さらに、このお店で扱っている「ステーキの塩」荒く挽いた塩とあらびき黒胡椒、ガーリックをブレンドした合わせ塩は、肉の旨味を最大限に引き出してくれる。他にもドレッシングソルトという8種類のハーブとオニオンチップが入った合わせ塩も人気である。

そして気になるナンバーワンは「雪塩」である。

雪塩はまるで粉雪のような細かい塩で、独特の甘みを感じるまろやかな味わいとなっている。そんな他のない味わいから他の商品との組み合わせでも大人気となっている。

沖縄のお土産として有名なちんすこうに雪塩 を併せた雪塩ちんすこう、さらに全国のコンビニでも飛ぶように売れている雪塩 入りの濃いめのカルピスなどである。


そんな雪塩を作っているのは塩屋(まーすやー)を運営する企業と同じ会社である。

 

 

大ヒット商品:雪塩

 

雪塩が生まれたのは、沖縄本島から南に離れた宮古島である。日本屈指のビーチに囲まれた山のない島で、4万8,000人が暮らしている。年間20万人が訪れる雪塩ミュージアムまである。ミネラルを豊富に含んでいるためマッサージソルトとしても大人気なのである。

 

こうした大ヒット商品を生み出したのが、パラダイスプランの西里長治さんである。西里長治さんは26歳のときに起業し、雪塩 を大ヒットさせる。するとその後、塩の専門店塩屋(まーすやー)を全国に7店舗展開し、現在年商は21億円を稼ぐ企業に成長させた。

 

料理の脇役に過ぎない塩を集めて繁盛店にさせたパラダイスプランには、ある特徴があった。それが、塩屋(まーすやー)で丁寧に塩を説明するソルトソムリエである。塩屋(まーすやー)では、単に塩を売るのではなく、料理をおいしくする新しい塩の価値を伝えることで客を掴んできたのである。

例えば、瀬戸の粗藻塩に合うのは、サンマの塩焼き。わじまの海塩という塩は身近な野菜と相性抜群となっている。塩一つで料理を一変させる知識で塩の魅力を最大限に引き出しているのである。

 

 

おにぎりにピッタリの奥能登の揚げ浜塩


奥能登の揚げ浜塩。この塩がおにぎりにピッタリと評判となっている。その製造現場はと言うと…海水を浜に撒いて天日乾燥を行う「揚げ浜式塩田」。昔から人力で海水を汲み上げて浜に撒いて塩を作るという伝統的な製法で行っている。

2012年に塩屋(まーすやー)で奥能登の揚げ浜塩 取り扱いを始めたところ、一気に口コミで広がり人気商品となった。

 

全国をまわりヒット商品を生み出してきた西里長治さん。沖縄のある地方では”流下式塩田”という製法で塩が作られている。それは、竹の枝に海水を流し、風の力で水分を蒸発させるそれを繰り返すことで海水を濃縮し塩を取り出していく。こうしてできるのが、浜比嘉塩である。

 

 

西里長治さんは全国の塩の生産者とタッグを組み、新商品を生み出していく。これが塩屋(まーすやー)が生産者から愛される理由である。

 

 

パラダイスプラン:西里長治さんのこれまでの道のり

 

パラダイスプランの西里長治さんのこれまでの道のりは平坦なものではなかった。サトウキビづくりしか目立った産業がない宮古島で1967年に生まれる。幼い頃、父には

島のために、役立つ人間になれ

と言われてきた。

島の農業に関わろうと考え、西里長治さんは、はじめに沖縄本島の農協に就職した。しかし、何年経っても宮古島と接点のない仕事ばかりだった。結局26歳で宮古島に帰郷した。

それからは、観光を推進しようと、1995年に観光農園を開いた。目玉はバタフライパーク。必死で町内の蝶を捕まえた。しかし、いくら経っても観光客は来なかった。それまでにふくれあがった借金は2年で3,000万円にもなった。

自分が死ねば保険金で借金が返せる…死ぬしかない…と考えたこともあった。

 

しかし、同じ頃、同じように宮古島をどうにかしようと考えていた人物がいた。それが、父の秀徳さんであった。サトウキビを利用した新商品を開発する新会社を設立していた。ただ、その事業も閑古鳥が泣くような状況だった。

そんな折、塩が専売法の廃止で広がるブームが起きようとしていた。

そこで親子で塩を使ったビジネスをはじめようと考えたのだという。親子で地下を掘り、そこから海水を汲み上げ、それを塩にしてみたのである。

 

すると、今まで見たこともない粉雪のような塩が出来上がったのである。父秀徳さんはそれを「雪塩 」と名付けたのである。

さらに、その塩は、世界で1番ミネラルを含んだ塩だとギネス記録にも認定されたのである。これを機に雪塩 は大ヒットとなったのである。

今では、宮古島の本社で従業員は120名を超えるほどに大きくなっている。

 

 

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島内の生産物をより多く流通させるために:島の駅 みやこ

 

宮古島にある”島の駅 みやこ”では、キーツマンゴーやみやこ味噌、島内400軒のメーカー・生産者の製品が集まってくる。このお店を作ったのはパラダイスプランの西里長治さんである。

そのきっかけは、島内に増える、大手ディスカウントチェーンである。大手ディスカウントチェーンでは、島内の生産者の製品がほとんど置かれていないのである。

島内からも評判となり、2017年3月には、沖縄本島に2号店をオープンするまでに至っている。