こんにちは。ひとりで.comです。
2017年11月18日放送のNEC presentsミライダネは「スポーツを変える!?技術向上にIoTが一翼を担う」と題して、スポーツ界ですすむデータを活用した練習法を特集します。
スポーツの世界。これまで指導者のカンや経験に頼っていたコーチングの、手助けとなる最新技術が誕生した。スポーツ技術を数値化、見える化。
これまで「なんとなく」とり組んでいた練習も、結果が「見える化」される事で一変。選手はモチベーションの向上に繋がり、コーチの指導にも説得力が増すと期待が高まっている。球のスピード、回転数を数値化し、専用アプリで瞬時に見ることが出来る最新の野球ボール。
松山英樹選手も愛用し、あっという間にゴルフのスイングを分析してしまう計測器が登場。新技術×スポーツ。その可能性に迫る。
スポーツを変える!?技術向上にIoTが一翼を担う
テクニカルピッチで野球投手はスピード・回転数を即時に計測
スポーツはいま、データをうまく活用して上達する時代に突入している。
福島県須賀川市のいわせグリーン球場では、福島ホープスの高橋元気投手。福島ホープスは元メジャーリーガーの岩村明憲選手が監督として率いる強豪チーム。
この高橋元気選手がピッチングの際に使用していたボールがテクニカルピッチと呼ばれるボール。このボールを開発したのがITベンチャーのアクロディアの藤崎滋夫さん。
全国の野球チームを回って、このテクニカルピッチを試してもらっている。このテクニカルピッチを使うと、玉の回転の向きやスピード、回転数などが瞬時にスマホにデータとして送られる。
玉の回転数があがると、浮き上がるような感覚でバッターからは打ちづらいボールとなる。これまでは、回転数を図るためには数千万円もする大掛かりな設備が必要とされていた。
しかし、このテクニカルピッチならばボール1つが2万円程度で図ることができる。このテクニカルピッチ、一般的な硬式球と比較しても質感・量ともに酷似しているため、ピッチャーも違和感なく投げることができる。
アクロディアは、野球ゲームなどのアプリを開発する企業。2年前、野球ゲームの改良を行うために野球チームの見学を行った際、ある光景が目に入った。
社会人や部活などは特に、投げているだけの練習となっていることが多く、それをITのチカラで何か変化を起こすことができないか、と考え今回のテクニカルピッチの開発を思いついたのだという。
藤崎滋夫さんは、テクニカルピッチの開発にあたって、電気部品の大手アルプス電気に開発協力の依頼を行った。アルプス電気は自動車やスマホなどに使われる精密センサーを開発している企業で、本来コルクが入っている箇所にセンサーを組み込むことでテクニカルピッチを作り出しました。
ゴルフのスイングをトラックマンで修正
福岡市にあるゴルフ場では、プロゴルファーの山村彩恵さんがスイングの練習を行っていた。5年前に20歳でプロデビューを果たし、国内女子ツアーで7位の成績を収め、大型新人として注目を集めていた。
しかし、最近は極度の不振に陥り、獲得賞金はゼロとなっていた。しかし、どう改善したら良いかがわからず、改善に悩んでいた。
そんな山村彩恵さんがいまスイングの改善に使っているのが、トラックマンという機械。これを使うことによって、ヘッドスピードや飛距離などが瞬時にわかるのだという。1球打つだけで、26項目のデータを算出することができる。
国外でも松山英樹さんもこのトラックマンを使い、データを活用してスイングの調整などを行っているのだという。
トラックマンには2つのレーダーが搭載されており、瞬時にボールとクラブの動きを捉えることができる。
最近では、トラックマンを置くゴルフレッスン場も増えてきているという。