[未来世紀ジパング]( ポナンザ / NVIDIA / ネオキャリア )世界一よくわかる…人工知能 AIの今! – 2017年12月4日

未来世紀ジパング
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こんにちは。ひとりで.comです。

2017年12月4日放送の未来世紀ジパングは「世界一よくわかる・・・人工知能 AIの今!」と題して

 

いまや「人工知能 AI」と、いう言葉を聞かない日はない。
世の中すべての企業が、AIをいかに使うか、考えていると言われるほどだ。
しかし一般の人は、AIの事をどこまでわかっているのだろうか・・・。
今回、未来世紀ジパングでは、「AIとは何なのか?」「なぜ今、AIなのか?」を、AI開発企業とそれを利用する人たちを通して描いていく。

 

 

AI(人工知能)は「スーパー効率化」だ

 

2017年の沸騰キーワード「AI(人工知能)」

 

2017年の沸騰キーワードのひとつが「AI」。街頭インタビューでも約9割の人が人工知能と答えた。しかし、どんなものかという問いには殆どの人が答えられなかった。

このAIという言葉、最近出てきた言葉のように感じる人も多いと思われるが、実は1956年にアメリカの計算機科学者J・マッカーシーが提唱したもので、それほど新しいものでもない。

 

東京都内の某所で作業に没頭しているHEROZという企業のプログラマー山本一成さん。彼は、将棋のAIポナンザがプロ棋士を完膚なきまでに叩き潰したのである。

今年行われた人間vsAIの将棋の電王戦、将棋AIポナンザが佐藤天彦名人と対局した一戦である。あの羽生名人をやぶり28歳で将棋界の称号:名人を取得したトップ棋士である。

この戦いにおける先手ポナンザの第一手が三八金という手であった。この手は、将棋の定石としては想定外で、左右上下に動ける飛車の動きを止めてしまうものであった。

ポナンザは71手目で名人に初勝利を収めた。

 

10年前、東京大学に在学中だった山本一成さんは、将棋ソフトの開発をスタートさせた。当初はAIは搭載しておらず単純な将棋ソフトだった。そんな将棋ソフトを強くしたのがAIだった。AIは膨大なデータを超高速で処理・学習していく。山本さんは過去のプロ棋士の指してのデータを入れ、さらに、コンピュータ同士を戦わせることによって、より強い将棋ソフトを開発していったのである。

ポナンザがこれまで対局した試合は80億試合。人間はせいぜい1日3試合ほどなので、どれだけそれが多いか理解して頂けるであろう。

 

アメリカ西海岸、ロサンゼルスのエルモンテ。この街では警察がAIを活用している。このAIは犯罪が起こりそうな場所を予測してくれる。さらに、犯罪の種類まで予測してくれるのだという。

このAIを導入して以降、犯罪の件数が2割減少したのだという。ここのAIは何を学習しているのだろうか。この犯罪予測AIは、過去10年分の操作情報を学習、さらに毎日問い合わせが来るさまざまな犯罪などを学習しているのである。

 

 

 

AIで発見する大腸がん

 

東京中央区にある国立がん研究センター中央病院。年間2万1,000人がやってくる日本屈指のがん専門の病院である。ここでは、AI医療機器をNECと共同開発しそれが活用されている。

これまで、内視鏡を使ってがん検査が行われていた。その場合、一度カメラで見た後に別の機器でがんかどうかの確認を行っており、大腸がんの6割ぐらいが見逃されていたという事実がある。人間が見逃しやすい部分をAIにサポートしているのである。

この内視鏡には、数万枚のがんの画像を学習させており、それによって人間が目で見逃しやすい腫瘍を見つけることができているのである。

実運用は2020年を目指しているというのである。

 

 

 

ソフトバンクグループも出資する半導体のエヌビディア

 

NVIDIA エヌビディア
NVIDIA エヌビディア

 

AI(人工知能)を語る上で避けては通れない企業、それがアメリカに本社を置くNVIDIA(エヌビディア)という企業である。エヌビディアは売上7,700億円、時価総額は14兆5,000億円にものぼる急成長企業である。

 

エヌビディアは半導体を作っている企業で、特にGPUという画像認識に使う半導体を作っている。昨今のゲーム映像がきれいかつ滑らかになったのは、エヌビディアのGPUという半導体のおかげなのである。

 

自動運転の技術にこのエヌビディアのGPU半導体の技術が大いに役立つ。入っている周囲の風景に何がどのくらいの距離にあるのかをこの半導体が瞬時に判断してくれる。自動運転に求められる安全対策は、この半導体の技術なくして成立しえないのである。

エヌビディアは早ければ2018年後半には、自動運転用の半導体を提供し始めると発表している。

 

 

 

笑顔を数値化してストレスチェック:ネオキャリアのJinger

ネオキャリア jinger
ネオキャリア jinger

今年オープンした話題の商業施設銀座シックス。この13階に入っている寿司店:鈴富。いかにも銀座という高級店である。実はこの店でAIが活用されているのである。

この店では出勤時にタブレットのカメラで写真を撮る。すると、その表情を100点満点で採点してくれるのである。この中には2万件にもおよぶ写真が入っており、良い笑顔か悪い笑顔かを判定してくれるのである。

この笑顔を7段階で数値化し従業員がストレスを溜めていないかどうかをチェックしているのである。この寿司店:鈴富は従業員70名に対して人事担当者はたったの2名。どうしても全員を見切ることができないため、こうしたシステムを通して働き方の見直しを図っているのである。

このシステムを開発したのが、人材採用の支援などを行うベンチャー企業のネオキャリアである。人材採用支援をしていく中で、離職率の低減などといった相談ももらうようになり、こうしたシステムの開発に至ったのだという。

 

このシステムを最近導入したP&Eフーズというケータリングの会社では離職率の高さに悩んでいた。月平均5人から6人が離職してしまっていたのだという。

そこでこのシステムを導入し、離職しそうな人材を洗い出し、個別にフォローを行うことで事前にフォローできる体制を敷くことができたのである。

 

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お見合いにもAIが活用されている:えひめ結婚支援センター

 

愛媛県のえひめ結婚支援センター。愛媛県は少子化に伴う人口減少に頭を悩ませていた。この結婚支援センターでは、お見合い相手の発見にAIが活用されているのだという。以前は、自分が希望する人を検索するだけのシステムだったが、このお見合いAIではビッグデータを使ったオススメ機能を持っている。

男性が選んだ人と似たような人をグループ化、反対に女性が選んだ人と似たような人をグループ化し、双方を組み合わせることによって、カップルを生み出すという仕組みである。これによって、これまでの2倍以上のカップル成立を生み出せているのだという。