こんにちは。ひとりで.comです。
2018年1月6日放送のNEC presentsミライダネは「現金が消える!?お金のミライ」と題して、電子マネーなどのキャッシュレス化がすすむ現代。日本におけるお金の歴史、そして指の指紋で決済ができる仕組みについて紹介します。
「財布の中を見せて下さい。」そんな問いかけを街行く人にしてみると・・・出てくる、出てくるカードの束。スイカにパスモ。ナナコにポンタ。現金お断りのレストランが登場すれば、神社のお賽銭までカード払い。今回のミライダネは、キャッシュレスな時代に活躍する電子マネーが私たちの暮らしをどう変え、また変えるのかを検証します。
その電子マネーは、今なお進化中。今月ソニーは非接触型のICカード(FeliCa)内蔵の腕時計バンドを発表。時計がカード代わりなので、財布を出すこと無く、買い物が楽しめる。一方、兵庫県・城崎温泉では、指がカードの代わりとなるシステムを実証実験中。指一本で支払いを済ませるってどういうこと?
ところが、シニアの皆さんには中々受け入れられない電子マネー。その理由は?
人生70余年、これまでカードを持ち歩いた事の無い人が、一日限定、電子マネー体験。
果たしてその結果は?
現金が消える!?お金のミライ
キャッシュレス化がすすむ日本。お賽銭も電子マネー?
近年、お金の形状が変化している。ここでのお金と言っても、電子マネーやポイントカードなどである。最近では、昔ながらの銭湯でも電子マネーで決済でき、神社のお賽銭も電子マネーでできる時代になっている。
昨年、馬喰町にオープンしたGATHERING TABLE PANTRYというレストラン。実はこのお店、現金での支払いができない。クレジットカードや電子マネーで支払うことがルールになっているお店である。
お客さん側としてもすぐに支払いができると好評で、お店側もいわゆる”レジ締め”が必要なくなるためキャッシュレス化によって業務時間の短縮が実現できているのだという。
日本のお金の歴史
日本ではじめて流通した貨幣は奈良時代708年の和同開珎である。そして江戸時代の1601年には金の小判である慶長小判が流通した。額の小さい場合には銀が貨幣として流通し、1772年には明和南鐐二朱銀が庶民の間でも流通しはじめた。
そして1885年、日本銀行が最初の紙幣を発行し、お金の持ちはこびが劇的に楽になった。そして1960年には日本初のクレジットカードが登場した。
そして、2001年にJRが導入した電子マネー「Suica」が口火となり電子マネーが一気に普及した。一瞬で決済できるのはカードに内蔵されたFelicaという技術。当時ソニーが開発を行った。電子マネーによる決済金額は年々増え続けており2016年には5兆円を突破した。
しかし、日本は世界的に見ても現金志向が強い。韓国や中国では半分以上が現金を使わない決済となっているが、日本は2割以下となっている。
ソニーの新製品「お財布時計」にできるwena wrist leather
Felicaを開発したソニーが2016年12月、新製品を発売した。それが、Felicaを搭載した時計のベルトである。Wena wrist leatherという名前で手持ちの時計にこのベルトをつけることで、お財布時計に進化するのである。
指紋認証決済サービス「PASS」
兵庫県の城崎温泉。ここで新しい電子マネーのサービスが始まっていた。それが指紋認証決済サービスの「PASS」である。指紋を登録するだけで、現金もカードも持たずに決済することができるようになっている。
城崎温泉では、場所柄着物で歩き回る観光客が多い。従って、なるべく荷物は少なくしたいというのが観光客の思いであった。そこで、指紋で決済が可能な「PASS」を導入。現在、周辺およそ100店舗で指紋認証決済サービス「PASS」が使えるようになっている。
このサービスを開発したのがLiquid Japan株式会社。あらかじめ登録した指紋のデータをインターネット上に保存。店舗での決済の際に指紋をかざし、インターネット上に保管されている指紋データを検索して照合するという形でサービスを展開している。
このサービスは浅草でもサービスがスタートしている。城崎温泉で既に登録している人は新たに登録することなしに使用することができる。