[ミライダネ]ウイルスに勝つ!? 驚きのダチョウの力! – 2018年1月20日

ミライダネ
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こんにちは。ひとりで.comです。

2018年1月20日放送のNEC presentsミライダネは「ウイルスに勝つ!? 驚きのダチョウの力!」と題して、ダチョウの抗体を使ってマスクなどの製品を開発する塚本康浩さんを紹介します。

 

 

ダチョウ研究では第一人者の京都府立大教授の塚本康浩さん。子どもの頃から鳥が大好きで研究者となり、そして発見したのが他の鳥に比べ圧倒的にケガや病気に強いダチョウの強さ!

そんなダチョウのタマゴを利用したウイルスを防ぐマスクの開発など、様々なダチョウパワーの研究を取材しました。

 

 

ウイルスに勝つ!? 驚きのダチョウの力!

 

毎年流行するインフルエンザの対策にダチョウ抗体マスク?

 

2017年12月、大勢のこどもがインフルエンザワクチンを受けていた。毎年大勢の感染者が出るインフルエンザ。ワクチンでどのように感染を防ぐのでしょうか?

人間は新しく発症するインフルエンザの抗体を持っていない。そこで、ワクチンを内、抗体を体内に作ります。しかし、予防接種をしても感染しないとは限らない。

 

街で聞いてみると、インフルエンザの感染予防のために使っているのが、マスクである。いま医療現場で話題となっているマスクがあるのだという。それがダチョウマークの入ったダチョウ抗体マスクである。


 

ダチョウ抗体マスクとは?

ダチョウ抗体マスク
ダチョウ抗体マスク

神戸市にあるオーストリッチ神戸という施設。この施設ではダチョウが飼育されている。成長すると体長は2メートル以上、体重は120キロ以上となる地球で最も大きな鳥である。走る速度は最高で時速60キロと自動車並みのスピードである。

 

京都府立大学教授の塚本康浩さん(49歳)は獣医師免許を持つダチョウのスペシャリストである。この塚本康浩さんが、ダチョウのマークが入ったマスクを開発した張本人である。

 

一般的なマスクの場合、網目になっている部分でウイルスの侵入をブロックする。一方、塚本康浩さんが開発したマスクにはマスクの表面に1兆個ものダチョウから取った抗体がついており、その抗体がウイルスを殺してくれるのだという。このマスクの開発には2年を要したという。

 

その抗体を作るために必要なのがダチョウの卵である。ダチョウは年間100個ほど卵を産む。そしてその大きさは鶏の卵の15倍ほど。この卵の黄身だけを取り出し、遠心分離機に15分ほどかける。そこで出来た透明な液体に抗体があるのだという。

実はダチョウも人間と同じように抗体を持っていない。そこでダチョウが産卵する前にワクチンを注射し、ダチョウの体内で抗体を作るのである。そして体内で作られた抗体は一部が卵にうつる。この卵の抗体を利用するのです。

ダチョウの卵1つから8万枚分の抗体を得ることができるそうだ。この抗体はおよそ3年間効果を保つのだという。

このダチョウ抗体マスクは市販もされている。


 

京都府立大学教授の塚本康浩さんはもともと鳥類の感染症の研究者だった。しかし、たまたま訪れたダチョウの牧場で衝撃的な出来事を経験した。

それが、ダチョウの背中に乗ったカラスがダチョウの背中や尻を食べていたのだという。しかし、ダチョウは気にせず自身の餌を食べていた。通常の動物であれば絶滅していてもおかしくない状況で、さらに1ヶ月後には食べられていた部分が治癒していたのだという。

このことから、ダチョウには他の動物にはない自然治癒力や抗体を持っているのではないかと考えるようになり、研究をすすめたところ、ニワトリよりもはるかに強いということがわかった。

しかも卵が大きく、1度に多くの抗体がとれるという利点もあったのである。

 

 

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ダチョウの抗体を使った新たな製品の開発

 


いま、塚本康浩さんが開発を進めているのが、ダチョウの抗体入りの食品開発である。原料は卵なので、食品に入れても問題がないという。さらにダチョウの抗体は他の抗体と異なり、熱に強いという特徴を持っている。

したがって、食品など加工を行うものに入れて使用することができるのである。

ダチョウの抗体で作ったのがグミである。これを食べていただき、抗体のバリアを作って感染を防ごうというのである。

 

そして、これを老人ホームの利用者に食べてもらい、インフルエンザの感染を予防しようとしていたのである。