[未来世紀ジパング]( クボタ / ジョン・ディア / ソラビト )人類を救うスーパーマシン!激動の世界史にトラクターあり – 2018年1月29日

未来世紀ジパング
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こんにちは。ひとりで.comです。

2018年1月29日放送の未来世紀ジパングは「人類を救うスーパーマシン!激動の世界史にトラクターあり」と題して世界で活躍する日本の重機を特集する。

 

いま世界でトラクターが超進化、注目を浴びている。フェラーリのデザイナーも参戦、スーパーカー顔負けのトラクターも続々登場している。実は、”激動の世界史”の影にトラクターあり、知られざる人類の歴史があった。一方、アメリカを牛耳るトラクター「緑の巨人」に日本が満を持して挑む、世界を股にかけた壮大な戦いが始まっていた。

 

トラクターから人類の進歩が見える

 

タイでシェア70%!日本の農機具メーカー、クボタ

世界各地で日本のトラクターが革命を起こしているという。タイにおける米の生産量は日本の3倍でおよそ年間3,200万トンにもなる。タイは世界有数の米消費国である。

それを象徴するかのように、タイのマクドナルドにはお米のメニューがある。

 

そんなタイで日本の稲刈り機が大活躍していた。日本と違い、雑然と稲が植えられているため、普通の稲刈り機では刈り取ることが困難なのである。そんなタイの農家のために、日本の農機具メーカーであるクボタが特殊な稲刈り機を開発したのである。

農家の代わりに稲刈りを代行する賃刈りという稲刈り代行業者が存在する。いま急速に増えている職業である。

以前は、人を大量に雇って手作業で稲刈りをしており、およそ収穫に3ヶ月ほどかかっていたという。それが、この賃刈りを入れることによって脱穀まで10日で済むようになったのだという。タイの農村では最近急速に機械化がすすんでいる。

 

そんな中で、シェアを伸ばしているのがクボタなのである。タイのマーケットにおいておよそ70%のシェアを誇っている。

 

2002年からタイでトラクターの販売をはじめたクボタ。徹底的に現地の農家に合わせたトラクターを製造してきた。

 

クボタがタイで普及したひとつめの要因が価格である。必要のない機能は取り払い、100万円以下で販売できるトラクターにした。

そしてふたつめが頑丈さである。タイでは二期作や三期作が日常的に行われており、年間1,000〜1,500時間稼働する(日本の場合は年間100時間程度)。強度をアップさせるために鋳物の厚さを増し、より頑丈なトラクターにしている。

さらに、タイの農家に合わせた特殊なトラクターを開発している。例えばサトウキビの収穫機。サトウキビを傷つけること無く、トラックの荷台に載せることができる。

 

こうした努力もあって、2002年の販売開始以来、売上は70倍ほどに伸びているという。そして、販売台数と比例するように、タイの米の生産量も増え続けている。

 

まさにクボタのトラクターがタイの米の生産量を牽引しているのである。

 

次にクボタが狙うのが世界最大の農業国家であるアメリカである。

 

 

 

アメリカの緑の巨人「ジョン・ディア」に挑む日本のクボタ

JOHN DEERE
JOHN DEERE

アメリカ農業の最大級の地、グレートプレーンズ。冬になるとこの平原を真っ白に染める農作物がある。それが綿花である。白い綿毛が服飾品に使われる。

かつてアメリカの綿花は19世紀まで黒人奴隷を使って栽培されていた。しかし今では巨大な綿花収穫機によって行われている。

大量の綿花を草ごと収穫し、その場で出荷できるロール状の形にすることができるのである。

 

綿花の収穫に適した時期は数日しかないのだという。よって、巨大な綿花収穫機で刈り取らなければならないのである。この綿花収穫機、JOHN DEERE(ジョン・ディア)という名称で、アメリカが誇る世界最大の農業機械メーカーであるディア・アンド・カンパニー社が製造している。

 

このディア・アンド・カンパニー社がアメリカの農業にはなくてはならない存在となっている。例えば、広大な農場での牧草刈り取り機やトウモロコシ収穫機など、その大きさは桁違いである。トラクターの色は緑で統一されており、その色から「緑の巨人」と呼ばれている。

 

そんな”ジョン・ディア”王国に日本のクボタが勝負を仕掛けている。クボタはいま、アメリア市場に真っ向から挑もうとしている。販売店も敢えてジョン・ディアの近くにおいている。

 

アメリカにおけるクボタの評価はというと…もちろんまだまだである。

クボタ…?あの小さい機械は全然ダメだ、もっとでかくなきゃ…

 

この不利な状況を日本式の方法で攻略しようとしている。それが、客の細やかなニーズに対応することである。さらに、無人のトラクターを開発しており、今後アメリカ市場に参入する予定である。

 

【農機具メーカー売上世界ランキング】

1位 アメリカ ジョンディア 3.3兆円
2位 ニュージーランド ニューホランド 2.7兆円
3位 日本 クボタ 1.6兆円

 

 

 

 

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世界で活躍する日本の重機

 

日立建機 アスタコ
日立建機 アスタコ

2011年の東日本大震災の瓦礫撤去で活躍したスーパー重機がある。それが日立建機が開発した双腕作業機:アスタコである。

特徴は巨大な2本のアーム。2本のアームを自在に操ることで障害物を撤去したり、繊細な作業をしたりできる。

参考にしたのはザリガニである。実際にアスタコとはスペイン語でザリガニを意味するのである。現在全国の消防署などに導入され始めている。

 

日本のスーパー重機は思わぬ場所で活躍し始めている。例えば、海の中で作業ができる水中バックホウ。沖縄の極東建設が開発した重機で、港湾建設での地ならしなどに役立っている。

さらに、大正建設が開発したクリフハンガー。崖の急斜面で作業ができる設計になっており、重機に人は乗らずに遠隔で操作できるようになっている。断崖の補強工事などで利用されている。

 

こうした日本の重機が世界で争奪戦になっている。

 

ソラビトというベンチャー企業は日本の重機を活かして世界でビジネスを行っている。ここ数年、日本の重機が世界から脚光を浴びており、日本では古くて使わなくなった重機を海外に輸出しているのである。

ソラビト オールストッカー
ソラビト オールストッカー

ソラビト はインターネットを通じて、国内の重機を世界に販売する仲介サイトを運営している。ワンクリックで手軽に買えるとあって、世界中から注文が絶えないという。

 

 

建設ラッシュの真っ只中の台湾では、このソラビトオールトラッカーで購入した重機が大活躍している。数年前から重機店が増えだし、重機ストリートと呼ばれる通りもできているほどである。

どの重機屋さんもどんなに仕入れても需要に追いつかないという。